文化庁の文化審議会世界遺産部会が26日が開かれ、滋賀県と彦根市が2027年に目指していた「彦根城」の世界遺産登録に向けた2025年の国内推薦が見送られることとなりました。
文化庁の「彦根城世界遺産登録」に係る文化審議会の審議結果の発表を受け、下記の通り知事コメントを出しています。
滋賀県と彦根市は7月11日に推薦書案を提出していました。
先日、本県より文化庁に提出した「彦根城」世界遺産容録にかかる推薦書案に対し、文化審議会で審査された結果として、説明の充実に向けて引き続き取組が必要であるとされました。
平成4年に暫定一覧表に答録されて以来、これまで33年間の時間と労力を費やし、滋賀県と彦根市とで頑張って取り組み、令和9年度の登録を目指してきた我々としては、今回で国内推薦の答申が得られず、とても残念です。
昨年10月の事前評価の結果後、10か月を費やし、イコモスからの示唆に対応した推薦書を作成するべく、文化庁や文化審議会の先生方と慎重な協議を積み重ねながら取組を進めてまいりましたが、いまだもう少し説明の充実が必要だという結論に達したとのことです。
一刻も早い登録をと、期待に胸を膨らませる地元の皆様からの機運の盛り上げやカ強い応援・協力に対して、結果として今回は良い報告が届けられず、県として大変申し訳なく思っているところです。
しかしながら、彦根城の世界遺産登録が遠のいたわけでも、無理になったという訳でもありません。世界遺産登録は、もうすぐ手が届くところに着実に近づきつつあります。
早期の登録を実現させるため、国や市とともに、新たな気持ちで、全力で取り組んでまいる所存です。
令和7年(2025年)8月26日
滋賀県知事三日月 大造