一つとして同じものがない、表情豊かな色味や形、気品のある輝き。
古くから海外でも愛されてきた「びわ湖真珠」のジュエリー専門店・神保真珠商店(大津市中央)は、来年60周年を迎える。
これを記念し、神保真珠商店の歴史をたどる回顧展「びわ湖真珠の記憶」が大津市中央3丁目のビルに入る同店奥のスペースで今月9日から始まっておる。
過去にお店が販売した、購入者の思い出のアクセサリーや、創業時の資料、道具などが展示されている。
比叡ゆば本舗ゆば八(守山市)の取締役会長・八木幸子さんからお預かりし展示しているブローチや指輪のキャプションには、このような記述が。
『昭和44年11月。お見合いをした翌日のデートで主人からプロポーズされ、結婚を決めた。以来、私の誕生日や記念日には、大好きな神保真珠さんの真珠をプレゼントしてくれるようになりました。平成6年5月。今年の誕生日はどのアクセサリーにしようかと考えていた矢先、主人が急逝しました。いつの間にか数えきれないほど増えていた真珠のアクセサリーには、主人との大切な思い出が詰まっています』
ほかにも、当時のお店の表札や、当時の地元紙「滋賀日日新聞」に掲載した新聞広告(昭和42年2月23日付)なども展示されている。
お店の方は、「それぞれの真珠に、込められた記憶や想いがある。静かに輝く真珠たちを見に来てほしい」と話している。
「びわ湖真珠の記憶」
会期:9月7日(日)まで
会場:神保真珠商店(大津市中央3丁目4-28)
時間:10時~18時
休館日:毎週火曜日、第二・第四水曜日、8月30日も臨時休館