県内の高校新聞部員が県政の課題などについて、三日月知事に直接質問する記者会見が18日、県危機管理センタープレスルームで開かれた。
石山▽東大津▽比叡山▽守山▽八幡工業▽甲西▽彦根東▽虎姫▽膳所▽長浜北星の10校新聞部員40人が参加した。
新聞部が発行する各校校内新聞を一つの広報媒体ととらえ、高校生の視点で滋賀県政を発信してもらい、会見に参加した高校生が、社会課題解決に向け主体的に行動するきっかけを提供することを目的に県広報課が令和5年度から夏休み期間中の8月に開催しているもので、今回で3回目。
世界遺産・比叡山延暦寺の近くにある比叡山高校の生徒から、滋賀県内の観光資源を使ったPRの考えを問われた三日月知事は、「自然、食べ物、文化財をはじめとする建物などを、ストーリーと一緒に伝えていきたい」と答えた。
また、守山高校の新聞部員からは、高校の入学倍率に関し、県内で格差が生じている現状に対し、「各高校の独自の魅力をつくることが必要だと考えるが、知事の考えは」という質問に対し、知事は、「質問されたことと同感」と答え、「1つ1つの学校特色と魅力をきちんと高めていくということが大事」と話した。
ほかにも、各校の高校生記者から、「近江鉄道を上下分離方式で存続させるとした判断の背景は」、「交通税による私たち高校生への恩恵や影響は」、「県内の観光資源をいかに維持し滋賀への来訪を生み出そうとしているか」、「コメ政策における、コメ生産者への支援について」などの質問が知事に出され、約1時間、知事がすべての質問に回答した。
知事が退席した後も、高校生記者たちは、会場後方に待機していた各事業担当者(県職員)に熱心に取材を行っていた。
今回参加した彦根東高校の生徒は、「自分たちの学校が質問したこと以外のことも、しっかりと伝えていきたい」と感想を述べた。