滋賀県の三日月知事は8日、株式会社日吉(本社・近江八幡市)を訪問し、同社が長年にわたり続けている国際貢献活動を視察、インドからのインターンシップ生らとの意見交換を行った。
株式会社日吉は、今年で創業70年となる環境関連サービス業。
水質・土壌・食品などの分析検査、上下水道施設や廃棄物処理施設の維持管理、工業薬品販売、廃棄物収集運搬など、多岐にわたる環境関連サービスをワンストップで提供している。
1984年に開催された第1回世界湖沼会議への参加を契機に、国際的な環境活動を本格的に開始。
「環境問題に国境なし」という理念のもと、外国人環境保全人材を育成する「国際インターンシップ」にも取り組んでおり、これまでに53カ国・1200名近いインターンシップ生を受け入れてきている。
インドの学生を対象としたインターンシップでは、今年は1249名の応募者があり、ともに20代の大学院生スンダルさんとトレルさんが選ばれた。
渡航費や生活費を同社が負担し、2人は寮で生活しながら、環境分析技術などを学んでいる。
当社は、「インターンシップの機会を通じて、次世代を担う若いインドの学生に環境への認識や知識を深めてもらい、同国の環境保全に貢献してもらいたい」としている。
視察・意見交換後に知事は、滋賀県がインドとのつながりをとても重視していますと前置きしたうえで、「滋賀で得た知識・技術は、インドのためにも、世界のためにも貢献できる。インドと日本の架け橋になってください」と両名にエールを送った。