滋賀の観光振興に取り組む司令塔「びわこビジターズビューロー」総会で新役員決定

県内の観光や物産事業者で作る公益社団法人びわこビジターズビューローの令和7年度の定時総会が11日、大津市内のびわ湖大津プリンスホテルで開かれた。会員らおよそ200人が参加した。

最初の来賓挨拶で、三日月知事が登壇。

現在、開催中の大阪・関西万博をゲートウェイとして滋賀への誘いを進めていることや、今秋開くわたSHIGA輝く国スポ・障スポ大会でのおもてなしを高める取組を紹介したうえで、「滋賀・大津だけになってはいけないと思っている」として（京都など）周りと連携する大切さを訴え、「繁閑のある観光の仕組みを変えて、休日の分散化などにより産業としての強化を図りたい」とした。。また、相互訪問の重要性にも言及し、中国湖南省やブラジルのリオグランデドスール州への訪問についても計画していると話し、相互交流への参加も呼び掛けた。

総会では、令和6年度の事業報告が行われ、シガリズムの理念に基づき行った各種施策が報告された。

今年度は役員任期（2年）の改選時期にあたるため、25人の理事が選ばれた。

その後、総会は一旦休憩となり、その間に理事会が行われ、会長に川戸良幸氏（学識経験者・経済界経験者）が再任された。また、阪田嘉仁氏（西友商店：高島市）が新たな副会長として選任された。

びわこビジターズビューローは、地域の稼ぐ力を引き出す司令塔となる「観光地域づくり法人(DMO)」の登録を平成30年に観光庁から受けている。

今年度からの第4期経営戦略『シガリズム宣言2.0』に基づき、観光データを共有するためのプラットフォームの構築や、国スポ・障スポの会場周辺の観光スポット情報の発信、さらにはインバウンド向けウェブサイトの改修などを行う。