甲賀市の農家や酒蔵、酒販店、日本酒愛好家らで組織するNPO法人 甲賀のんべえ倶楽部(理事長:吉田敏彦)の会員らが8日、同市甲南町地先にある同法人理事の倉崎和彦さんの田圃で、毎年恒例となった酒米(山田錦)の田植えを実施した。
同倶楽部は2010年に「酒好きの夢であり道楽である一からの酒づくり。自らつくった酒を飲むことは、どんな酒よりもうまいはずだ」と意気投合して設立。現在の会員数はおよそ60人。
毎年、代掻きや田植え、稲刈りを会員らで行い、地元の2蔵(美冨久酒造、笑四季酒造)でオリジナルの日本酒「しのび」を醸し、会員らで愛飲している。
当日は同クラブの理事や会員のほか、チラシの案内を見て大阪から初参加した山本さんファミリーなど、約15人で約3反(3000平方メートル)の田んぼに田植えを行った。
あらかじめ大部分の作業は田植え機により植えられていたものの、参加者らは横一列に並び、テープに結わえられた目印の位置に水稲を差し込んでいった。作業はおよそ1時間弱で終了した。
大阪から山本さんファミリーは一男二女の5人家族。5人揃って田植えなどの田圃での作業は初体験。
長女の小学5年生結彩(ゆい)さんも、最初は恐る恐る素足で入田していたが「田植えは初めてだったけど、すごく楽しかった」と作業を振り返った。
同倶楽部では、10月初旬に稲刈り体験が予定されている。お問い合わせは、同倶楽部事務局「リカーショップやまなか」まで。0748-62-0038