今春、滋賀県内の介護施設や福祉施設などで働き始めた新入職員の合同入職式が20日、大津市の琵琶湖ホテルで開かれました。
合同入職式は、施設や事業所を超えた仲間との交流を深めていただこうと、県や介護の仕事に関係する団体など11の団体でつくる『「しが介護の職場合同入職式」実行委員会』が主催したもので、平成26年度から毎年開催されているものです。
20日に開かれた合同入職式には、この春から県内の高齢者施設などで働き始めた新入職員54人が参加しました。
式典の最初に実行委員会を代表して、滋賀県介護サービス事業者協議会連合会の角野晃子会長があいさつし、「私たちの仕事は社会にとって必要不可欠な仕事。そして『心』を使う仕事でもあり、人生観や価値観が問われることもある。相手に喜びを届けられるような存在であってほしい」とメッセージを送りました。
続いて三日月知事の応援ビデオメッセージが上映され、「老いや病によって様々な課題や悩みを抱える方々に寄り添って、豊かさや幸せを感じる人生をサポートする仕事を、これからも大事にしてほしい」とエールを送りました。
その後、入職者を代表して、DAVID JESSICA RABALO(ダヴィッドジェシカラバロ)さん【社会福祉法人誠光福祉会】、NYEN NYEN AYE(ニェインニェインエー)さん【社会福祉法人幸寿会】、植西脩太さん、植西啓太さん【ともに社会福祉法人近江和順会】の4人が登壇し、『誰もが住み慣れた地域で、いくつになっても自分らしく、生き生きと暮らせる共生社会を築き、未来へと幸せが続く滋賀を実現していきたい。仕事への誇りと自信を胸に、自身の健康も大切にしながら、それぞれの所属で活躍されることを期待しています』というメッセージに知事が直筆署名したカードを東副知事から受け取りました。他の参加者にもメッセージカードが配られました。
植西脩太さん(20)、啓太さん(20)は甲賀市出身の双子の兄弟。この3月に同じ専門学校を卒業し、同じ職場(近江和順会が運営する特別養護老人ホーム)に就職が決まり、今春から一緒に働く同僚でもあります。
ステージ上で植西さん兄弟は、「介護の仕事を始めて大変でしんどいなと思うこともあったが、利用者さんが言ってくださるありがとうや不意に見せてくださる笑顔に触れると、やっぱり介護の仕事は素敵な仕事だと感じた。信頼される介護士になりたい。」と声を揃えて決意を述べました。
式典のあとは、ラッパーで大津市内で介護職に就くNORISAN(ノリサン)さんがラップを披露。『介護』から韻を踏んで、『介護!、最高!』と繰り返して会場を沸かせました。