近江鉄道で長らく活躍した大正12年(1923年)製の電気機関車「ED31型4号機」の車体をオリジナルの色に塗りなおすイベントが5日、東近江市の旧近江酒造の敷地(東近江市八日市上之町9-43)で行われた。
主催は近江鉄道ED314保存活用プロジェクト(代表:西田善美) 。
旧近江酒造の敷地内に保存されている機関車「ED31形」は、長さが約11m、幅が約2.5m、高さは4mを越える大きな車体。
製造後は長野県を走っていたが、戦後に近江鉄道に譲渡され、引退後はまちづくりに活用しようと、令和元年(2019年)から近江酒造さんの敷地に保存・展示されているもの。
令和2年(2020年)に子どもたちが参加して塗装イベントを実施したが、4年半が経過し、サビも目立ち始めたということで、今年の「子どもの日」にあわせて企画された。
当日は好天に恵まれ、小学生以下のお子さん10人以上、保護者の方、関係者の皆さんあわせて50人以上が参加するイベントになった。
予めサビの目立つ箇所は塗装を落とし、研磨などの錆び止め処理をしておいた電気機関車の車体に、大人の方も子どもの方もローラーやハケを用いて、当時のオリジナル色に近いとされる焦げ茶色のペンキを塗りつけていった。
ナンバープレート(ED314)は後日、磨き出しが行われるそう。
プロジェクトのメンバーは「新たにお色直しした機関車に会いにきてください」と呼びかけている。