ゴールデンウイーク最終日の5月6日。この日はあいにくの雨模様となったが大阪・関西万博会場には多くの来場者でにぎわっていた。
そうした中、関西パビリオンに参画する府県市の首長等が集い、関西パビリオンをPRした。この日は歌山県催事のオープニングとなっており、先月15日に急逝された和歌山県の岸本周平知事への弔意を表しつつ、関西広域連合全体で和歌山県のイベントを盛り上げようと企画されたもの。
朝から降り続いていた雨も止み、午後からの開会式は屋外で開かれた。和歌山県の宮崎泉副知事による歓迎の挨拶の後、広域連合長である三日月大造滋賀県知事が挨拶。「4月15日に私たちの仲間であった岸本知事が逝去されたことを受けて、吉村大阪府知事から皆で盛り上げようという提案があり企画した。この時間、この空間を皆で盛り上げて、楽しんでいきましょう」と述べた。
続いて大阪府の吉村知事、鳥取県の平井知事などが挨拶し、加太向丁獅子団による獅子舞披露などを鑑賞。
そして「和歌山」の法被姿をまとった首長たちが、「チョーサー」という掛け声とともに、和歌祭のみこしを担ぐと、会場は大きな盛り上がりを見せた。この独特の掛け声は和歌祭の神輿おろしの際に用いられるもので、白装束に身を包んだ男衆が「チョーサー」の掛け声とともにみこしを担ぎ、108段の石段を駆け降りるという。
その後、パビリオン内の和歌山県ブースに移動し、試食体験も行い、和歌山県の名産品である和菓子や梅酒などに舌鼓をうった。
行事に参加した三日月連合長は「このイベントを誰よりも楽しみにされていた岸本知事の想いを引き継いで、負けないように関西全体でも盛り上げようという一心で企画した。」と述べた。和歌山県の催事は今月18日まで開催されている。