創業者伊藤忠兵衛が豊郷町出身であり、県と社会貢献連携協定を結んでいる伊藤忠商事株式会社の新入社員のうち、総合職129名が参加する研修(14~18日の5日間)が高島市で行われた。
研修プログラムは、参加者が24チームに分かれフィールドワークを通して地域の課題を体験・発見し、解決策やアイデアを、最終日に三日月知事や伊藤忠商事の小林副社長に提案するもので、県の若手職員3名もチームに加わって行われた。
テーマは「琵琶湖と共生する自然豊かな滋賀県における持続可能な地域づくり」。
3つの小テーマ「循環型農畜産業」「農産物がつくる地域の賑わい」「関係人口」のプレゼンを実施し、予選を突破した4チームが、午後から講評者(三日月知事・小林副社長CAO等)へプレゼンを行い、最優秀チームが選出された。
最優秀プレゼンに選ばれたのはH班の「ウェルネスツーリズム事業」の提案。
豊かな自然と長寿県であるという滋賀の特性を踏また提案内容が評価された。
研修参加者の一人で県内出身者の堀内萌衣さんは、入社の動機を「伊藤忠への入社を決めた理由は、三方よしを本気で実践しようとしているところに強く惹かれたため」と話し、「この精神を忘れずに、これから仕事を頑張っていきたい。」と抱負を述べた。
また、研修に参加した県職員2年目の甲賀農業農村振興事務所 小林もゆ技師は、「今回の研修で今まで自分にはなかった視点や民間企業ならではの考え方などを知ったので、これからは行政の固定観念にとらわれず、広い視野で物事を考えていきたい。」と振り返った。
なお、最終プレゼンを受けて三日月知事は、「いただいた提案を施策づくりに活かしていきたい」とコメントした。