県内の7消防(局)本部で新たに採用された消防職員49名が3日、滋賀県消防学校(東近江市神保町)に入校した。
午前10時から行われた入校式では、国家斉唱の後、5つの消防学校の校訓、
「責任の自覚、規律と礼節の保持、信頼と絆の精神、創意と創造への挑戦、人類愛と郷土愛の醸成」と全員で唱和。その後は入校生が順に名前を呼ばれ、大きな返事とともに立ち上がった。続いて、奥村学校長が挨拶、三日月知事のメッセージ(東副知事代読)や、県消防協会の今井会長、県消防長会の弓坂会長などからの祝辞があった。
入校生の宣誓では甲賀広域行政組合消防本部の山岡雄心(よしむね)さんが宣誓書を読み上げ、奥村校長に提出した。
今回入校した49名は18歳から24歳までの男性47名、女性2名。
大津市消防局が11名、湖南広域消防局が9名、甲賀広域行政組合消防本部が7名(うち女性1名)、東近江行政組合消防本部が10名、彦根市消防本部が6名(うち女性が1名)、湖北地域消防本部が3名、高島市消防本部が3名となっている。
入校生らは、本日3日から、9月26日までの約6ヶ月間、消防職員として必要な幅広い知識と技術、そして強靭な体力と精神力を養成するため、消防職員初任教育を全寮制で実施していく。
月曜日から金曜日まで学校でカリキュラムをこなし、土日は自宅へ戻ることができる。
入校生を代表して宣誓書を読み上げた山岡雄心さん(24)は、これからのどのような消防士を目指したいかと問われた山岡さんは、「訓練を重ね、1日でも早く市民の皆さんから信頼してもらえるような立派な消防士になり、貢献できるよう頑張っていきたい」と緊張した面持ちで決意を述べた。