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滋賀の文化・芸術の力 今こそ“文化・芸術の力” 滋賀ふるさと観光大使 西川貴教さん (広報誌滋賀プラスワン 令和3年(2021年)1・2月号 vol.189)

1日も早い収束を今こそ“文化・芸術の力”

滋賀ふるさと観光大使 西川貴教さんからのメッセージ

西川貴教さんは昨年、恒例の「イナズマロック フェス」を、滋賀県庁内の特設スタジオを拠点にオンラインで開催。コロナ禍の制約の中でも新たなことに挑戦し続ける西川さんに、メッセージを寄せていただきました。

西川 貴教さん(アーティスト)
1970年、彦根市生まれ、野洲市育ち。
1996年、ソロプロジェクト「T.M.Revolution」としてデビュー。大ヒット曲を連発し、日本の音楽業界を牽引してきた。その活躍は音楽だけにとどまらず、司会や声優・俳優など多岐にわたる活動を展開している。令和2年度滋賀県文化功労賞受賞。

逆境でも新たな挑戦を続ける

©イナズマロック フェス 実行委員会

昨年はコロナ禍でツアーや舞台公演が次々に中止になりました。滋賀県で毎年開催している「イナズマロック フェス」は悩んだ末、ライブ配信を決定しました。本来は滋賀に来ていただいて魅力を知っていただくのが趣旨なので、残念ではありましたが、これまで紹介できなかった湖北や湖西の映像を観ていただいたり、滋賀の名産品の生産者を応援しようと、近江牛をオンラインで購入できるコーナーを設けたりしました。新型コロナウイルスの影響により、たくさんのものを失った一方で、今できることを模索しながら、新しいことに挑戦し続けた1年でもありました。

今も県民の皆さんには、新型コロナウイルスの影響で大きな苦労があると思いますが、一人ひとりの努力が、1日も早い感染症の収束につながります。私も、滋賀の魅力を県外の皆さんに伝えていけるよう頑張ります。

県のお祭りのようなフェスに

今年は「イナズマロック フェス」を例年通りに烏丸半島で実現できることを願っています。そして、若い方だけでなく、地元の中高年の方にも喜んでいただけるフェスにしていきたいと考えています。滋賀県のいいものを一カ所に集めて、みなさんに滋賀の魅力を知ってもらえる“県のお祭り”みたいなイベントにしたいです。

おくゆかしい滋賀の魅力

先日、大津市の近江神宮や浮御堂、米原市の青岸寺、長浜市の慶雲館で写真集の撮影を行いました。滋賀の寺社で感じるのは、平安時代や鎌倉時代の建築や仏像を間近に見られることのすばらしさ。観光地のライトアップやガラスケースに並んだ仏像とは違って、滋賀県のお寺や神社は今も信仰の対象なんですよね。琵琶湖でのアクティビティーなど、滋賀県にはまだまだ知られていない魅力がいっぱいあります。今は密を避ける旅行にも最適です。県民の皆さん、自信を持って滋賀を一緒に盛り上げていきましょう!

イナズマロック フェス

©DIESEL Corporation

毎年9月に草津市の烏丸半島で開催されている、西日本最大級の野外音楽イベント。西川貴教さんが発起人となり、「琵琶湖の環境保全と地域振興」をテーマに掲げて2009年から毎年開催されている。2021年は9月18日(土)・19日(日)の2日間開催を予定している。

2019年のイナズマ ロックフェスの様子 ©イナズマロック フェス 実行委員会