みんなでプラスワン！ vol.31 （広報誌滋賀プラスワン 令和2年（2020年）11・12月号 vol.188）

美しい錦秋の湖国です。皆さん、いかがお過ごしですか?

新型コロナウイルスとの闘いが続く毎日ですが、「滋賀の宝」を見つめ、磨き、世界に向けて伝える取り組みは着実に進めています。

そのひとつが「幻の安土城」復元プロジェクトです。織田信長が「天下布武」の拠点として築いた安土城。天主は焼失し、今では石垣と石段に往時の姿を偲ぶのみですが、築城450年にあたる令和8年を目標に、その実像の解明と見える化の検討をしています。「令和の調査」にも着手したいと考えています。

復元に向けて、4つの案をお示ししたところ、多くの方からご意見をいただきました。安土城への熱い思いをお届けいただき、ありがとうございます。皆さんと一緒に夢を描き、一歩ずつ歩んでいきたいと思います。

国宝「彦根城」の世界遺産登録に向けても、本格的に始動しました。戦いのない江戸時代、政治の拠点として安定した社会をつくり、和歌や茶の湯、武芸など豊かな文化を生み出した彦根城。その価値を、世界に、将来に伝えていきたいと思います。

安土城、彦根城をはじめ、滋賀には千三百もの城・城跡があります。全国一です。その時どき、人びとが城を築き、わがまちを守り、自治を進めたと言われます。争いや災いもあったでしょう。先人の歩みや悩みを学びながら、「今、ともに生きる」皆さんと、未来につづく幸せをつくっていきたいと思います。がんばりましょう！ 共に。

県広報誌「滋賀プラスワン」は、点字版・音声版でも配布しています。音声版の「みんなでプラスワン！」のコーナーは三日月知事の朗読によりお聞きいただけます。