水稲の斑点米発生の原因となる斑点米カメムシ類が、県内各地の畦畔で多く発生しています。7月8日~9日に県内36地点の畦畔雑草で行った調査において、斑点米カメムシ類のうち大型種1)の平均生息数2)は12.9頭(平年8.1頭)とやや多くなりました。さらに、ミナミアオカメムシの平均生息数は3.1頭、発生地点率は30.6%であり、畦畔での発生が確認された令和6年から急増しました。同じく、小型種3)の平均生息数は119.3頭(平年62.3頭)と多くなりました。今後、水稲が出穂すると畦畔や雑草地の斑点米カメムシ類が水田内に侵入し、水稲を加害することが懸念されるます。そのため、別添のとおり7月15日付けで令和8年度病害虫発生予察注意報第3号を発表しました。
斑点米カメムシ類の注意報は、昨年に続いて3年連続での発表となります。
令和8年度病害虫発生予察注意報第3号(斑点米カメムシ類) (PDF:373 KB)
斑点米カメムシ類は、畦畔などのイネ科雑草に生息して増殖しており、水稲の出穂後、本田に侵入して穂(籾(もみ))の汁を吸います。吸汁された籾内の玄米は、斑点米(はんてんまい)となり、品質低下の原因となります。大型種であるホソハリカメムシ、クモヘリカメムシやミナミアオカメムシなどは吸汁能力が高く、斑点米を多く作るため被害が大きくなります。
【滋賀県病害虫防除所】ホソハリカメムシ (JPEG:157 KB)
【滋賀県病害虫防除所】クモヘリカメムシ (JPEG:4 MB)
【滋賀県病害虫防除所】トゲシラホシカメムシ (JPEG:4 MB)
【滋賀県病害虫防除所】ミナミアオカメムシ (JPEG:3 MB)
【滋賀県病害虫防除所】イネカメムシ (JPEG:556 KB)
【滋賀県病害虫防除所】アカスジカスミカメ (JPEG:454 KB)
【滋賀県病害虫防除所】アカヒゲホソミドリカスミカメ (JPEG:2 MB)
1.7月8日~9日に県内36地点の畦畔雑草で実施したすくい取り調査において、斑点米カメムシ類のうち大型種※の平均生息数は12.9頭であり、平年(8.1頭)の約1.6倍とやや多い。さらに、ミナミアオカメムシの平均生息数は3.1頭、発生地点率30.6%であり、畦畔での発生が確認された令和6年から急増している。
2.同じく、小型種の平均生息数は119.3頭であり、平年(62.3頭)の約1.9倍と多い。今後、水稲が出穂すると畦畔や雑草地の斑点米カメムシ類が水田内に侵入し、加害することが懸念される。
3.向こう1か月の気象予報(大阪管区気象台7月9日発表)では、気温は高いと予想されており、発生に好適な状況が続くおそれがあり、被害の多発が懸念される。
県では、農業者に対して、(1)水田内にヒエなどのイネ科雑草が生えている場合、斑点米カメムシ類が集まってくるので早急に抜き取ること、(2)ほ場で発生している種に応じて、防除適期に薬剤防除を実施すること、を呼びかけています。
1)大型種:ホソハリカメムシ、クモヘリカメムシ、トゲシラホシカメムシ、ミナミアオカメムシ、イネカメムシ
2)生息数:畦畔雑草で捕虫網(直径36cm)を50回振って得られた個体数。「平年」は平成28~令和7年の10年間の平均値。
3)小型種:アカスジカスミカメ、アカヒゲホソミドリカスミカメ