滋賀県立美術館は、琵琶湖北部の湖北地域(高島市、米原市、長浜市)を舞台に、アーティストを招聘して、3年度にわたって、湖北3市で開催する展覧会「ASK 滋賀県立美術館企画 湖北における現代美術展」を実施しています。ASK とは、アート・スポット・イン・湖北(Art Spot in Kohoku)の頭文字をとったもので、観る者の心に何かを問いかける(ask)というねらいも重ねています。また、美術館の中だけではなく、地域そのものを舞台に現代美術を展開することで、土地の歴史や文化、人々の暮らしを新たな視点から見つめ直すことを目指しています。
第2弾は、米原市柏原宿を会場に、美術家、彫刻家の金氏徹平(かねうじ・てっぺい)を招聘します。金氏は、日常にある事物を切り貼りして繋ぎ合わせるコラージュの手法を用いて既成の文脈を読み替えながら、彫刻、インスタレーション、映像、パフォーマンスなど多様な表現を横断し、新たな価値や関係性を生み出してきました。その作品は、空間全体や人の身体感覚を巻き込みながら展開していく点に大きな特徴があります。
かつて中山道の宿場町として栄え、多くの人や文化が行き交った柏原宿は、歴史的な町並みと豊かな自然、人々の暮らしが今も重なり合う場所です。異なる要素を接続し、新しい景色を立ち上げる金氏の作品は、この土地に流れる時間や空気とも深く響き合うものとなるでしょう。本展を通じて、柏原宿という地域をこれまでとは少し異なる視点から見つめ直すとともに、現代美術の楽しさに出会う機会となれば幸いです。
展覧会の詳細は、後日詳細が決定次第プレスリリースを発出予定です。
事業名
ASK02 滋賀県立美術館企画 湖北における現代美術展
展覧会名
金氏徹平 煙と霧 中山道柏原宿
会 期
令和8年10 月3日(土)〜12 月13 日(日)会期中の土曜日、日曜日、祝日(平日は休み)<開催初日にセレモニーを実施予定>
開催日数
25 日間
開場時間
10:00~16:00 柏原宿歴史館のみ9:00~17:00(入館は16:30 まで)
会 場
旧造り酒屋(やいと塾)、柏原宿歴史館、西町街道文化交流館六十、旧中村邸、他調整中
観覧料
無料 (柏原宿歴史館のみ要入館料 大人300 円、小中学生150 円)
主 催
滋賀県立美術館(協力・後援については調整中)
関連イベント
アーティストトーク、アーティストによるワークショップ、地域との交流プログラム、担当学芸員による展覧会ツアー等を予定(詳細調整中)
企画
山田 由希代(滋賀県立美術館 学芸課長)
金氏徹平
1978 年生まれ。美術家・彫刻家。京都市立芸術大学美術学部彫刻科准教授。
身のまわりの事物を素材に、部分を切り抜き、繋ぎ合わせることで既存の文脈を読み替える、コラージュ的手法による作品を制作している。横浜美術館(2009年)、ユーレンス現代美術センター(北京、2013 年)、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(2016 年)などで個展を開催。
また、国内外の企画展・国際展でも作品を発表している。2011 年以降は舞台美術も多数手がけ、近年は舞台作品の制作にも取り組んでいる。
2012 年度京都市芸術新人賞、2015 年度京都府文化賞奨励賞、2018 年第29 回タカシマヤ文化基金受賞、2025 年度京都府文化賞功労賞。2025 年「Study:大阪関西国際芸術祭 2025」のプロジェクトで大阪・関西万博内にパブリックアートを展示。
令和9年度:ASK03(長浜市)