滋賀県琵琶湖環境科学研究センターが令和2年度(2020年度)以降取り組んできた「湖沼の円滑な物質循環につながる要件と指標に関する研究」について、佐藤祐一専門研究員、早川和秀部門長の研究成果が国際英文誌「Ecological Modelling」で公開されましたので、お知らせします。
・独自に開発したシミュレーションモデルを用いて、琵琶湖の水質や生物資源に関連する様々な指標の関係性を評価しました。
・その結果、水質保全(植物プランクトンが少ないこと)と生物資源保全(魚類の資源量が多いこと)の両立には、
プランクトンから魚類に物質がスムーズに運ばれること、動物プランクトンの餌(植物プランクトン)の質がよいこと、の2つが重要であることが明らかになりました。
・一方で、琵琶湖の環境基準に設定されている栄養塩(りん)濃度と「水質保全と生物資源保全の両立」には明確な関係が見られないことも分かりました。
・本成果はエルゼビア社(オランダ)の国際英文誌「Ecological Modelling」に掲載されました。同誌は、コンピュータを用いて生態系を分析する研究を扱う論文誌であり、掲載前に複数の専門家によってデータの正確性・論拠有無・新規性等について厳格な検証(査読)が実施されます。
【タイトル】Indicators for lake environmental assessment considering water quality and biological resources: Analysis using a food chain model with the Monte Carlo method
(日本語訳)水質と生物資源に配慮した湖沼の水環境評価指標:モンテカルロ法を用いた食物連鎖モデルによる解析
【著者】Yuichi Sato, Kazuhide Hayakawa
【雑誌名】Ecological ModellingVolume 514, April 2026, 111455
【公開日】令和8年(2026年)1月9日(オンライン早期公開)
【論文掲載リンク】https://doi.org/10.1016/j.ecolmodel.2025.111455
詳細な研究成果については別添を参照ください。
260220_研究成果の国際英文誌公開について (PDF:738 KB)