2025年11月11日(火曜日)、滋賀県内に所在する医療機関から高島保健所へ麻しんの発生届(臨床診断例)が提出され、滋賀県で遺伝子検査を実施したところ、麻しんウイルス遺伝子が陽性であることが判明しました。
疫学調査を実施したところ、他者に感染させるおそれがある時期に下記施設を利用しており、不特定の方と接触している可能性があることが判明しました。
本公表は、当該患者と接触した方が麻しんに感染している可能性があるために、広く情報提供するものです。
〇10代 女性(予防接種歴:有り(2回))
〇主な症状:発熱・咳嗽・発疹
〇渡航歴:あり(シンガポール)
11月8日:JR湖西線(敦賀駅5:57発、大阪行き)の一部区間
※高島市内から乗車し京都駅で降車
JR湖西線(姫路駅11:12発、敦賀行き)の一部区間
※京都駅で乗車し高島市内で降車
11月9日:天下一品近江今津店11時から14時までの間
11月10日:JR湖西線(敦賀駅5:57発、姫路行き)の一部区間
※高島市内から乗車し京都駅で降車
JR湖西線(姫路駅10:11発、敦賀行き)の一部区間
※京都駅で乗車し高島市内で降車
※個人情報保護の観点から高島市内の乗降駅については、公表しません。
※上記の期間以外ではこれらの公共交通機関および施設を利用しても感染の心配はありません。公共交通機関および施設への直接のお問合せはお控えください。
麻しん発生にともなう報道発表について (PDF:421 KB)
麻しんウイルスは感染力が非常に強く、麻しんウイルスに対する免疫がない方が感染すると、ほぼ100%発症します。予防には2回の予防接種が有効です。
過去に麻しんにかかったことがない方や、予防接種を受けていない方は注意が必要です。
麻しんが流行している国に渡航する前には、必ず麻しんの予防接種歴を確認しましょう。
過去の麻しん罹患歴や予防接種歴が明らかではない場合は、渡航前の予防接種を御検討ください。
※麻しん(はしか)の定期予防接種の対象の方
定期接種対象者の方で2回接種できていない方は予防接種を御検討ください。
◆第1期 生後12月以上24月未満の乳幼児
◆第2期 学校入学前年度の1年間の幼児
なお、生年月日別に麻しんワクチンの接種歴の目安とすることができます。
| 生年月日 | ワクチン接種歴の目安 |
|---|---|
| 1972(昭和47)年9月30日以前生まれの方 | 麻しんワクチンを接種していない可能性が高いです。感染歴がある人以外は、2回のワクチン接種を推奨します。 |
| 1972(昭和47)年10月1日~1990(平成2)年4月1日生まれの方 | 麻しんワクチンの定期接種を1回のみ接種しており、また、特例措置 2) の非対象者であるため、免疫が不十分である可能性があります。2回目の接種歴がなければ、追加接種を推奨します。 |
| 1990(平成2)年4月2日~2000(平成12)年4月1日生まれの方 | 麻しんワクチンの定期接種を1回のみ接種している可能性が高い。特例措置 2) の対象者であるが、2回目の接種歴がなければ、追加接種を推奨します。 |
| 2000(平成12)年4月2日以降生まれの方 | 定期接種として2回接種を受けている可能性が高いです。ただし、2回の接種歴がなければ、追加接種を推奨します。 |
1)予防接種に関するQ&A集(一般社団法人日本ワクチン産業協会)参照
2)2008(平成20)年4月1日から5年間実施された追加接種措置
また、過去に確実に麻しんにり患した場合は、免疫を持っているため予防接種の必要はありませんが、り患歴については母子手帳等の記録により確認してください。
医療従事者や学校関係者・保育福祉関係者など、麻しんウイルスに感染するリスクが高い方や麻しんにかかることで周りへの影響が大きい場合や、流行国に渡航するような場合で、麻しんにかかったことがない場合は、予防接種についてかかりつけの医師に御相談ください。