文字サイズ

令和7年度病害虫発生予察注意報第5号(ハスモンヨトウ)の発表について

ハスモンヨトウによるダイズなどへの被害多発のおそれ

「ハスモンヨトウ」の注意報を発表

ダイズ、野菜類や花き類などを食害するガの一種であるハスモンヨトウの成虫の累積誘殺数が、フェロモントラップ調査1)において、増加しています。また、9月16日、17日にかけて県内全域のダイズほ場で調査を行ったところ、ダイズ白変葉(若齢幼虫による被害葉)の発生ほ場率が平年より高いです。向こう1か月の気温は高いと予想されており、被害がさらに増加することが懸念されるため、別添のとおり9月18日付けで令和7年度病害虫発生予察注意報第5号を発表しました。

ハスモンヨトウの注意報は、昨年に続いて2年連続での発表となります。

ハスモンヨトウによる被害について

ハスモンヨトウは、幼虫がダイズ、野菜類(キャベツ、ダイコンなど)や花き類(キク、カーネーションなど)を加害します。主に葉を食害しますが、花き類では蕾を食害することもあります。食害を受けた株は、収量や品質が低下します。

注意報発表の根拠

1.県内3カ所(近江八幡市安土町大中、長浜市難波町、高島市今津町日置前)に設置しているフェロモントラップでのハスモンヨトウの累積誘殺数が増加している。

2.9月16日、17日にかけて県内全域のダイズほ場で調査を行ったところ、ダイズ白変葉(若齢幼虫による被害葉)の発生ほ場率が76.1%と、平年値(54.5%)と比較して高い。

3.向こう1か月の気象予報(大阪管区気象台9月11日発表)では、気温は高いと予想されおり、発生に好適な状況が続くおそれがあり、被害の増加が懸念される。

防除対策

県では、農業者に対して、(1)ほ場をよく観察し、若齢幼虫のうちに防除(捕殺や薬剤散布)を行うことが効果的であること、(2)施設栽培では、開口部を防虫ネットで覆い、成虫の侵入を防ぐこと、を呼びかけています。

1)フェロモントラップ調査:オス成虫を誘引する効果がある物質(フェロモン)を利用し、オス成虫を捕獲して害虫の発生量を調査する方法。

お問い合わせ
滋賀県病害虫防除所
電話番号:0748-46-4926・6160
メールアドレス:[email protected]
Adobe Readerのダウンロードページへ(別ウィンドウ)

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。