文字サイズ

下水道管の全国特別重点調査の本県における状況について

趣旨

八潮市での道路陥没を受け、3月に国土交通省から「下水道管の全国特別重点調査」の要請があり、本県も実施中。優先実施箇所について、8月8日時点の全国の実施状況が国土交通省により9月17日に公表された。9月3日時点の本県の実施状況と今後の対応を資料提供する。

調査の内容

・目視調査:下水道管内部の状況等を調査

・空洞調査:地中の空洞有無を調査し、道路陥没発生の可能性有無を確認

全国特別重点調査の本県の9月3日時点の実施状況について(国公表値は8月8日時点)

本県の優先実施箇所:12.200km(湖南中部処理区)

■目視調査(テレビカメラによる管内部の調査)

○優先実施箇所 12.200km のうち 11.189km 実施済

・緊急度1判定(⇒速やかな対策が必要)

 0.320km (国公表値0.320km)

・緊急度2判定(⇒応急措置の上、5年以内に対策が必要)

 3.853km  (国公表値2.166km)

・緊急度未判定(詳細調査継続中)

 7.016km (国公表値 8.270km)

・未調査(調査準備中)

 1.011km (国公表値1.444km)

■空洞調査

○優先実施箇所 12.200km のうち 11.553km 実施済

 (貫入試験(※)に時間を要するため、空洞探査車による路面から約2mの深さまでの調査)

・11.553km (国公表値11.553km)⇒路面陥没発生の可能性が高い箇所は無し

・ 0.647km (国公表値 0.647km)琵琶湖湖底に埋設されているため未調査

 ※貫入試験:ボーリング等による地盤状況調査

今後の対応について

・優先実施箇所全ての緊急度判定をするため、詳細調査を継続する。

・緊急度1または2と判定された箇所の調査や対策の実施を検討する。

⇒緊急度1:原則1年以内に管更生等による対策

⇒緊急度2:応急措置の上、5年以内に管更生等による対策

【参考】

○全国特別重点調査の概要

・調査対象は、直径2m以上かつ30年経過(1994年度以前に設置)の管路。

優先的に実施すべき箇所(*)は夏頃まで、それ以外の箇所は1年以内を目標。

 (*)埼玉県八潮市の現場と類似箇所等の4要件のいずれかに合致するもの

 本県においては「2」が該当

 1.埼玉県八潮市の道路陥没現場と類似の構造・地盤条件の箇所

 2.構造的に腐食しやすい箇所または過去の調査で腐食が確認され未対策の箇所

 3.緊急輸送道路で下水道起因の陥没履歴がある箇所

 4.沈砂池の堆積土砂が顕著に増加した処理場・ポンプ場につながる管路

・優先的に実施すべき箇所のうち、カメラ等調査で緊急度が高いと判定されなかった箇所は、カメラ等調査に加え、打音調査(管に衝撃を与え振動計測)

・緊急度が高いと判定された箇所は空洞調査

〇本県における調査対象
調査対象 うち優先実施箇所 うち優先実施箇所以外
県(湖南中部) 約23.8km 12.200km 約11.6km
県(東北部) 約0.8km 約0.8km
7市町(※) 約8.4km 約8.4km
約33.0km 12.200km 約20.8km

※7市町:大津市、近江八幡市、草津市、守山市、栗東市、甲賀市、日野町

・各自治体により12月末までに調査実施できるよう、委託契約手続等を進めている。

全国特別重点調査の実施フロー
お問い合わせ
琵琶湖環境部 下水道課 企画係
電話番号:077-528-4213
FAX番号:077-528-4908
メールアドレス:[email protected]