滋賀県では、生物多様性の保全と持続的な利用のための取組を推進するために、平成27年(2015年)3月に「生物多様性しが戦略」を策定しました。本県の生物多様性の保全を図るためには生きものを生息・生育環境と一体的に保全することが重要であることから、本県の生物多様性保全に重要な生態系の基盤である植物群落として「滋賀県で大切にすべき植物群落」を選定しました。
選定された群落は保全活動や開発等にあたって配慮するうえでの参考情報としてください。
なお、「滋賀県で大切にすべき植物群落」は、平成27年度(2015年度)および平成30年度(2018年度)に実施した現況調査に基づき、昭和53年(1978年)と昭和63年(1988年)に環境省が「自然環境保全基礎調査」において調査した「特定植物群落※」のなかから現況確認が必要と考えられる群落および特定植物群落に選定されなかったが重要性が高いと評価される群落を選定したものです。
※植物相を具体的に形づくっている植物群落のうち、規模や構造、分布等において代表的・典型的なもの、代替性のないもの、あるいはきわめて脆弱であり、放置すれば存続が危ぶまれるものなど(環境省自然環境局生物多様性センター)
滋賀県で大切にすべき植物群落 (PDF:117 KB)
| 分類 | 群落数 | 分類 | 群落数 |
|---|---|---|---|
| ブナ林 | 21 | 落葉広葉樹林 | 21 |
| 針葉樹林 | 17 | 常緑広葉樹林 | 9 |
| 社寺林 | 26 | 低木林 | 9 |
| 草原・湿原・湿地 | 28 |
| 地域 | 群落数 | 地域 | 群落数 |
|---|---|---|---|
| 大津市 | 24※ | 彦根市 | 7 |
| 長浜市 | 2 | 近江八幡市 | 5 |
| 八日市市 | 5 | 草津市 | 3 |
| 志賀町 | 4 | 栗東町 | 2 |
| 守山町 | 1 | 野洲町 | 2 |
| 甲西町 | 1 | 土山町 | 4 |
| 甲賀町 | 3 | 甲南町 | 1 |
| 信楽町 | 2※ | 日野町 | 5 |
| 竜王町 | 1 | 永源寺町 | 9 |
| 能登川町 | 1 | 愛東町 | 1 |
| 秦荘町 | 1 | 多賀町 | 4 |
| 山東町 | 2 | 伊吹町 | 4 |
| 米原町 | 1 | 浅井町 | 1 |
| 虎姫町 | 1 | 湖北町 | 2 |
| びわ町 | 1 | 木之本町 | 4 |
| 余呉町 | 9 | 西浅井町 | 3 |
| マキノ町 | 6 | 今津町 | 4 |
| 朽木村 | 1 | 安曇川町 | 3 |
| 新旭町 | 2 |
※「44湖南花崗岩地域のヒメコマツ林」は大津市西部・信楽町東部にあるため、大津市と信楽町のそれぞれでカウントしています。地域別表の合計は132となります。
| 氏名 | 所属等 |
|---|---|
| 小林 圭介(代表) | 滋賀自然環境研究会 |
| 大谷 一弘 | 滋賀自然環境研究会 |
| 大野 葵 | 滋賀自然環境研究会 |
| 葛山 博次 | 元三重大学非常勤講師 |
| 西川 博章 | 滋賀自然環境研究会 |
| 平野 達好 | 滋賀自然環境研究会 |
| (故)村長 昭義 | 滋賀自然環境研究会 |