<村井教育長>
・資料に基づき説明
<質疑・意見等>
(中村文化スポーツ部長)
部活動の教育的な意義についてはどのように考えているのか。
また、部活動について教員の負担軽減が強調されると、今後、地域連携、地域展開していく上で地域の協力が得にくくなるのではないかと懸念する。
(村井教育長)
まず、教育的意義については様々ある。今回の国スポ・障スポでも部活動に携わっている高校生を中心にいろんな役割を果たしていただいた。子ども一人ひとりにとって、部活動と場を通していろんな経験を積んでいくのは重要だと考える。一方で、重要であるが故に教員が部活動に非常に力を入れており、部活動に力を入れるばかりに、土曜日、日曜日も含めて非常に長時間の勤務をしているという実態があり、非常に教員の負担になっていることも事実である。決して部活動そのものが悪だということではないが、それを支えている教員の勤務形態を適切に確立していかないと持続可能なものにはなっていかない。
それから、2点目の地域の理解ということも非常に大事な視点である。教員は子どものために色々やるものではないかという意識もあろうかと思う。しかし、教員の負担にも目を向けないといけないところに今来ている。そこにはやはり、地域の理解、社会の理解をいかに進めていくのかが重要である。特に学校に関わる保護者の皆さんや地域の皆さんに、学校でのこういった教員の働き方や、学校が取り組むべきことはどういうものであって、どういうものを地域や保護者の皆さんにも関わっていただく必要があるのかを丁寧に説明し、社会全体で理解していただくことが大事だと思っている。
(東郷総務部長)
本計画の対象は小中学校の教員のみか。
また、課題の部活動における教員の負担軽減のところで、部活動の地域連携・地域展開では専門指導者の不足が課題であると記載されている。もちろん指導者育成も必要であるが、取組の方向性のところには「中体連や高体連との連携による業務の見直し」なども記載のあるように、部活動に関わる業務の見直しを行う必要もあると思う。専門指導者不足のみが部活動の地域連携・地域展開の足枷になっているかのように捉えられないように配慮いただきたい。
(村井教育長)
まず、本計画の対象だが、小中学校のみではなく、高等学校も特別支援学校も含めている。国の目標も同様である。
また、部活動に対する意見については、表現の仕方も含めて、単純に指導者がいないだけなのかということを改めてもう一度考えたいと思う。
<澤本総合企画部次長>
・資料に基づき説明
<質疑・意見等>
(池内警察本部長)
金融経済教育の推進に関連して、最近詐欺の手口で多いのは、自称投資家の人がネットでの投資話に触れて信憑性があると思い込み、どんどんお金をつぎ込んでしまうケースであり、被害者は50代60代が多い。健全な投資行動の考え方を若い時から身に着けることは大事であるため、警察としても参画していきたいと思う。
(松田総合企画部長)
ネット犯罪等、今まで以上に警察本部と協力しないといけない部分が増えてきた。投資は基本的な知識がないと騙される。安易なことにひっかからないよう、早い段階から知識を身につけることが大切であると思う。対象となる年齢も幅広いことから、色んな層に色んな角度から働きかけが必要であるため、引き続きご協力をよろしくお願いしたい。
<東郷総務部長>
・資料に基づき説明
<質疑・意見等>
(村井教育長)
費用見込みのグラフについて、平準化する趣旨で記載されていると思うが、昨今の工事費の高騰が予測以上に大きくなることを考えると、平準化してもそれ以上にかかることが見込まれる。その高騰分は本計画の中ではどのように位置づけているのか。
(財政課)
本計画では令和6年度時点の実績の水準を用いて積算している。今後の高騰分は中間見直し等で必要な見直しを行う予定である。
(岸本副知事)
国スポ・障スポを挟み久々の県政経営会議であったが、重要な計画を作成いただき感謝する。特に最後の更新・改修方針については、今後こういう大きな山場が来ることを考えると、いろいろな状況の変化や意見が出てくると思うが、引き続き部局横断で協力して進めていきたい。
(東副知事)
老朽化対策については今後本格的に対応が必要になってくるため、まだこれからだと思うが、状況をしっかりと把握し、今後、検討が必要なものも計画にきちんと乗せていけるように取組をお願いしたい。
また、国スポ・障スポお疲れ様でした。大きな催しは終了したが、今後また決算特別委員会等もあり、国も新体制で始まっているため、一旦体を休めていただき、またよろしくお願いしたい。
(知事)
まず今日の議題について申し上げる。
教職員の働き方改革については、誰のために、何のためにやるのかを再確認し、これをわかりやすく表現すること。部活動の話もあったが、先生方と話していると、「私たちはもっとやりたいのに帰れと言われる、時間のことを言われる」という声もあり、コミュニケーションがちょっとかみ合わない時がある。計画が単なる文字面に終わらないためにも、この辺りの再確認をもう1回しておいた方が良いと思う。したがって、「働き方改革」という言い方で良いのかどうか、滋賀県は違う言い方をしても良いのではないか。
2つ目の消費者の基本計画は、先ほど警察本部長からもあったように、やはり投資、詐欺、SNSなど、消費者を巡る環境がずいぶん変わってきているため、そういったことも念頭に置いた計画と具体的な対策を一緒に作っていきたいと思う。
最後の施設の更新・改修方針について、これも大事な計画のため、きちんと議論をして、しっかりと作っていきたい。特に、縮小の時代に入っていくため、施設の単なる更新や無造作な新設は見直す方向で考えていきたい。もう既に高島でも始まっているが、部局を越えて一緒に束ねるなど、今まであったから、古くなったから、そのまま同じ位置で自分の部局だけで作り直すということは、基本的に認めない方向で議論していきたいと思う。どうやったら他の部局と一緒になって、1+1を単なる2にしない作り方ができるのかを模索・追求していきたい。そういう意味で、総務部はその先頭に立って議論を喚起・惹起し、各部局もそういう視点に立って、単独でそのままで同じように新しくする、綺麗にするといったことは基本的にないという形で検討してほしい。
その上で、国スポ・障スポについて、本当にお疲れ様でした。庁内放送でも申し上げたとおりであるが、先ほどインタビューに応じたときに作っていただいた動画が3本あるためご覧いただきたい。
(国スポ・障スポに関するショートムービーを視聴)
このように、皆さんがすごく頑張って創っていただいたこの両大会である。多くの皆さんの感動や交流を作り出すことができたのではないかと思う。私達の独りよがりだけではなく、これからの県議会でのいろいろなご議論、県民の皆さんのいろいろなご意見を聞きながら総括・振り返りをして、ぜひ今回得た出会いや経験をこれからの暮らしや業務に活かしていきたい。各部局からもたくさん参加してくれたと思う。いろいろな役割、大変なこともあっただろう。その振り返りをしながら、他のことや次の人たちにいろいろな形でバトンタッチ、バトンパスしていけたら良いなと思う。何よりも本当にご苦労、ご尽力いただいた県職員の皆さんに、心からのねぎらいと感謝を申し上げて、私の総括とさせていただく。どうもありがとうございました。お疲れ様でした。