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令和7年7月8日県政経営会議の概要

  1. 開催日時:令和7年7月8日(火曜日)8時45分~9時19分
  2. 開催場所:WEB開催(各執務室)
  3. 出席者:知事・東副知事・岸本副知事・知事公室長・総合企画部長・総務部長・文化スポーツ部長・琵琶湖環境部長・健康医療福祉部長・子ども若者部長・商工観光労働部長(代)・農政水産部長・土木交通部長・会計管理者・防災危機管理監・東京本部長・企業庁長・病院事業庁長・議会事務局長・監査委員事務局長・警察本部長・教育長
  4. 議事概要:下記のとおり

協議事項

1.令和6年度時間外勤務従事状況および国スポ・障スポを契機とした業務見直しについて

<東郷総務部長>

 ・資料に基づき説明

<質疑・意見等>

(中田農政水産部長)

 資料1の2~3ページ目にある時間外の対象人員に管理職は含まれていないと思う。全体として時間外が減っているというのは今までの取組の努力であり喜ばしいことだが、一方で割振が決められていない業務や新規の業務が出てきた場合に管理職が引き受けざるを得ないといった事情などから、一般職員は早く帰っているが、窓際に並んでいる職員は多く残っている状況もあるという話を伺っている。もちろんそればかりではないと思うが、そういったことも管理職の働き方の中に含まれるし、また若手職員から見たときの将来の管理職への意欲にも繋がってくると思う。そのため、その管理職も含めた働き方のデータも見せることも必要ではないか。

(東郷総務部長)

 おっしゃる通りこの表は管理職以外のデータであるが、管理職の方々の働き方に配慮するのということも当然大切なことだと思う。現時点の状況で言うと、管理職の方の時間外勤務状況はパソコンのログオフ・ログオンのデータを総務事務・厚生課で管理しており、その中で、長時間勤務で配慮が必要と思われる管理職の方がいる職場に対しては、医師との面談等を呼びかけているところである。管理職の時間外についても、滋賀県だけでなく全国の行政全体の課題でもあり、国においても管理するような動きもあるようであるため、適宜そういう動きも補足して取組に反映できればと思う。

(園田知事公室長)

 一段と深掘りした検討により、業務の見直しが進められたこと、また、他部局の取組が見える化されて、それを参考に自分の部署でも検討が進められることは良いことである。今回に限らず普段から見える化していくことが大切だと思う。特に効率化施策が形骸化し、職員のモチベーション低下や業務に対する責任感の欠如につながらないよう、定期的にどのような効果があったのか、しっかりと共有する場を設けることが重要である。

 そこでお伺いしたいのは、昨年度末の前年度比較や、多い係の分析等の資料はあるが、恒常的に業務過多と理由を記載されているところに対して何か対応はされているのか。また、直ぐに効果が出るわけではないかもしれないが、今回の見直しにより、今年度46月の時間外は減少しているのか。特に国スポ・障スポに兼務されている職員やその係は時間外がどのようになっているのか。

(東郷総務部長)

 まず業務過多の係に対してどう対応したかについては、いくつかの係で状況を踏まえて増員を実施している。また今年度に入ってからの時間外状況については、4、5月では前年度に多かった係がやはり依然として多い状況である。それについては、業務内容を改善していくための配置や、今行っている行政経営推進課からの伴走支援等にさらに力を入れて取り組んでいく必要があると思う。

(園田知事公室長)

 12ページに部局での主な取組事例をご紹介いただいている。AIの活用や業務の外部委託などは、職員の負担軽減につながり、全庁的な活用が進められることを期待する。その一方で、会議や研修が何のために開催されているのか、実施側の今の負担軽減だけを考えるのではなく、中長期的な視点での検討も必要である。対象となる県民、市町、職員等、いわゆる受ける側の意向や目的を再確認した上で、双方納得した形で進めるべきと考える。

(東郷総務部長)

 一覧を見ていると非常に各部局の皆さんで努力や工夫をしておられるのが見てとれる。その一方で、例えば、外部委託といっても丸投げではなく、中身をどういうふうに委託するのか、どの部分は委託してどの部分は県としてノウハウや責任を持って業務を推進するのかといった視点は大事だと思う。会議や研修も、やる、やらないだけでなく、それが最終的に目的にどう絡むのかを慎重に考えるということは大事だと思うため、そういうところは気をつけていきたい。

(中村文化スポーツ部長)

 国スポ・障スポのために皆様業務見直しをいただいていることについて感謝申しあげる。令和7年度だけでなく8年度以降も継続して取り組むことが大事だと思っており、また、良い取組については横展開を図るような工夫をいただければと思う。庁内照会が非常に多くその対応に手間がかかるとの声も聞くし、会議や協議のあり方等、全庁に関わりがある業務についても、今一度皆振り返ってみる必要もあるのではないかと思うため、意見として申しあげる。

(東郷総務部長)

 庁内照会が多いことはかねてからご意見いただいており、照会ルール等は周知しているところだが、この機会に改めて意識をしていただけるようにしたいと思う。また、協議の持ち方や会議の仕方は皆さん課題として持っているし工夫していると思うが、何か共通して共有できることがあれば積極的に展開したい。

(岸本副知事)

 全体的に若干減ってきていることは良いことだと思う。やはり見ていると、令和5年度と令和6年度のどちらも時間外勤務が多い係は多いという傾向が見て取れるため、そういったところに国スポ・障スポが終わった後に効果的に支援に入っていただきたい。また、管理職の時間外が入ってないことについてだが、中堅職員の負担が多くなっているということか。そうだとすると、係の中で誰かにしわ寄せがいくという状況にならないような配置をバックアップに入るときに工夫しながら考えていかないといけない。もし何か職階ごとの傾向が分かれば教えてほしい。

(東郷総務部長)

 職階ごとのデータは今持ち合わせていないが、かねてから係長以上ぐらいの中間管理職の職員の負担が多い。また、職員の年齢構成からして特定の年代が少ないこともあり、その年代の負担が大きくなっているといったところもあり、課題として認識している。配置もあるが、様々な支援の形で負担を軽減するような方策を考えていく必要があると思う。

(東副知事)

 全体的に時間外の削減が進んでいるのは本当に良いことだと思うし、50時間超の職員の割合もかなり減少傾向になっているということで、それぞれの分担ができているのかなと思う。しかし、中身の部分はまだまだ見ていかなければならないところがあると思うため、出た意見を踏まえ、しっかりと見ていく必要がある。

 そうした中でも、各部局で国スポ・障スポに向けて一段と取組をしていただいたことには本当に感謝申し上げる。その取組の中で、人事課から紹介があった繁忙所属の業務見直しのための重点配置については特に期待している。今年度に入って実施したデジタル社会推進本部でも意見があり、やはり忙しいところほど見直しが難しいという声もあった。またDXの推進については、今年度デジタル専門人材の育成といったことも考えているが、その支援のあり方についても集中的に忙しいところに対応できるような取組が必要ではないかという意見もあった。DXの推進を職員の重点配置などとあわせて集中的に進められればと思うためよろしくお願いしたい。

(知事)

 このテーマは私から、昨年度の時間外状況の報告を見て、かつ、国スポ・障スポを機にもう一段の業務の見直しをというこの2点から指示したことに即時対応いただき感謝する。職員一人ひとりの業務に思いを致しながら改めて見させていただいたところであり、そのことに心を寄せたいと思う。経営会議参加者の皆さんは既にご覧になっていると思うが、幹事会議の内容もよく読んで今一度共有してほしい。

 その上で、まず時間外については、月40時間を超える部署で年度が変わっても超え続けている部署については、業務の内容やその手法、さらには体制、定数の議論をしなければならないと思う。今回は令和5、6年度を見てもらったが、令和7年度の上半期の状況も見ながら、来年度どうするのか、そして年度途中にどうするのかということに結びつけていきたい。

 国スポ・障スポを契機とした業務の見直しについては、幹事会議でも議論になっており、今の経営会議でも一部指摘があったが、これを継続的に実施すること、国スポ・障スポが終わっても続けることが大事だと思う。何月をその業務見直しの強化月間にするとか、どういう仕組みで実施したら良いのか一緒に考えたい。

 この表の中に現れてない管理職にしわ寄せが行っているとすれば、そういったところにも目を向けながら業務の見直しをやりたいと思う。参考になることや事例の横展開は一部今回もしているが、さらにやろう。

 育休等の代替職員の配置について、特に専門技術職員を要するところが相当苦労しているとみられるため、そこへの配慮、もちろん採用が全体的に厳しいという中でどうするのかはあるが、例えば病気になったとき、子どもが生まれたときに気兼ねなく休むということが言える環境を作るということに取り組んでいきたいと思う。

 また、DX、電子化、生成AIの活用はいくつかの部局で既に様々な取組をしているが、例えば答弁をAIで作るとか、ルーティン仕事は電子化してやるとかを基本とするのはどうか。あとアウトソーシングにもずいぶん知恵、苦労、そして工夫いただいているようであるため、あわせて広げていけるようにしていきたい。

 最後になるが、人件費を意識することが幹事会議の中でも出ていた。病院事業庁や企業庁では取り組まれているのかもしれないが、少しこの人件費を意識して、どれぐらいかけてどれぐらいの仕事をしているのか、もう少し踏み込んだ分析などをすると何か見えてくるものがあるかもしれないため、ぜひ継続的に行っていきたい。それと必要な体制整備はしっかりとやろうということを申し上げて総括のコメントとする。

 

その他

(中村琵琶湖環境部長)

 7月1日のおもてなし一斉清掃についてご参加賜り感謝を申しあげる。

当日は約800人の方にご参加をいただき、約311キロのごみを回収することもできた。関係者の皆様にもご参加いただいて新聞テレビにも取り上げていただいた。全体的にやはりプラスチックごみが多かったなという印象であった。また湖岸にナガエツルノゲイトウという外来種が生えてきていることも確認した。しっかりとプラスチック対策や、侵略的外来水生植物対策を進めたいと思う。

 加えて7月1日から8月27日世界湖沼の日までをびわ活重点期間としているため、引き続き連携・協力方どうぞよろしくお願いしたい。

(宮田商工観光労働部次長)

 1ヶ月後の8月8日にびわ湖大花火大会を開催する。今年は金曜日ということもあり、例年に増して安全対策を徹底していきたいと思っている。警察本部の皆様にはお世話になるが、よろしくお願いしたい。職員の方については例年通り案内・誘導をお願いしたいと思っている。できる限り部内の職員で対応をするが、どうしても対応しきれない部分は各部局の皆様にご協力をお願いしている。国スポ・障スポを控え、業務が集中する時期でもあり、翌日からはお盆の長期休暇というタイミングと重なり申し訳ないが、ご協力をよろしくお願いしたい。

(知事)

 北川防災危機管理監、いろいろと山火事や雷、昨日の近畿地方整備局、伊吹土木交通部長、いろいろお世話になり感謝申し上げる。いよいよ出水期に入り、台風が来たり、トカラ列島で揺れが頻発していたりということがあるため、豪雨に対する備え、出水期の構え、そして大きく揺れたときにどのように対応するのかということについては、引き続き緊張感を持って意識と組織体制をしっかり整えておきたい。

 また、今年度も3ヶ月が経って、いよいよ業務が流れ始めたり人が分かってきたりしていると思うが、逆に少ししんどくなったり課題が溢れてきたりというようなことがあれば、また早めに悩みの共有等をしたいと思う。

 確か一昨年度だったと思うが、職場の中で総対話行動を呼びかけたことがある。今年度取り立ててそういったことまではしないが、ぜひ職場の中ではいろいろな機会を使って、ゴミ拾いしながらでもびわ活しながらでも、時間外の懇親会、食事会を持っても結構だと思うため、少し心がけて皆がどんなことを思いながらやっているのかを聞く時間を設けてほしい。近く教育委員会の幹部の皆さんと意見交換する機会も作っていただいているし、部局によってはそういった懇親会に知事が来られるかということも大いに歓迎したいと思うため、ぜひよろしくお願いしたい。

 

お問い合わせ
滋賀県総合企画部企画調整課
電話番号:077-528-3311
FAX番号:077-528-4830
メールアドレス:[email protected]
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