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令和7年4月1日県政経営会議の概要

  1. 開催日時:令和7年4月1日(火曜日)12時45分~13時25分
  2. 開催場所:危機管理センター2階 災害対策本部室
  3. 出席者:知事・東副知事・岸本副知事・知事公室長・総合企画部長・総務部長・文化スポーツ部長・琵琶湖環境部長・健康医療福祉部長・子ども若者部長・商工観光労働部長・農政水産部長・土木交通部長・会計管理者・防災危機管理監・東京本部長・企業庁長・病院事業庁長(欠)・議会事務局長・監査委員事務局長・警察本部長・教育長
  4. 議事概要:下記のとおり

年度初めの挨拶

(三日月知事)

 県政経営会議はとても重要な会議のため、積極的な参加、分かりやすい説明をよろしくお願いしたい。また、自分の所管事項を説明し、自分に関係のある部分のみ尋ねるのではなく、部局を超えた積極的な発言を強く要請したい。基本的にはオープンにし、県民に開かれた会議にするため、しかるべき立場の責任をもって発言していただきたい。また、適宜勉強会も開催したいため、テーマの積極的なご提起もよろしくお願いしたい。

 令和7年度の方針・方向は既に話したが、特にゆとり、やりがい、助け合いを生むための業務の見直しをそれぞれの部局で検討していただきたい。今日の幸せ、明日の滋賀、みんなで作るということで、2030年代を展望し、中長期的な課題について、先を見た取組についても皆さんと議論をしていきたいと思う。

(東副知事)

 改めて県政経営会議の場に座らせていただくこととなり、身の引き締まる思いである。会議の場では皆さんの積極的な参加をお願いしたい。今年度は国スポ・障スポ、関西万博に改めてこういった立場で関わらせていただくことができるため、成功に終わること、そしてレガシーをしっかり引き継いでいきたいと思う。皆さんの負担も大きいと思うが、よろしくお願いしたい。

 意識したいこととしては、まず現場の視点を大事にしたい。日々課題に直面することで、悩みやアイデアが出てくると思うが、そういったものが県政を進めていく上での原動力になる。私自身現場の様子をできる限り知りたいため、視察などご協力いただけるとありがたい。また、県政の総合力を高めていきたい。現場を起点として、色んな主体との連携強化や財政的視点を重視し、効果的な政策展開をできるようにしたい。最後に、色んな課題を前に悩むこともあるかと思うが、気軽に相談して欲しい。失敗を恐れず一緒に前に進んでいきたいと思う。

(岸本副知事)

 目標を高めに設定していきたい。また、なるべく色々な人の意見を聞くことを大事にしたい。現場の方、議員の先生方、関係団体、職員の皆さんなどのお声を積極的に聞いていきたいと思う。また、結果的に何かに繋がらなかったとしても、まずはやってみるという姿勢を大事にしたい。自分が動くことで色々ものごとが転がり始めることもある。

 また、各部長の皆様がマネジメントをされる中で、課題ややりたいこと等、それぞれの思いもあると思う。今年は国スポ・障スポもあり忙しくなると思うため、情報共有を意識的にすることを心掛けたい。何よりも楽しく仕事をしていきたいと思う。

(園田知事公室長)

 昨年度までの2年間は、子ども若者政策を担当していた。知事公室は、知事、副知事と庁内外を繋ぐ、知事の政策判断を支えるといった役割を担っているため、部局長の皆さんのところに伺って、時にはアドボケーターになり、良い化学反応を起こせるよう務めてまいりたい。

 また、市町や企業との連携・共創、議会との対話、さらに多様化する県民ニーズをアンテナ高く把握するとともに、必要な情報をわかりやすくタイムリーに発信していきたいと考えている。そして、危機管理を所管しているため、知事の訓示にもあったとおり、無事、平和、安全を強く意識し、県民の命と暮らし、笑顔を守るために、防災危機管理監とともに万全を期して取り組んでまいりたい。

 まずは自分が笑顔で過ごして、そしてその笑顔の種を蒔いて花を咲かせていきたいと考えている。

(松田総合企画部長)

 お手元に万博のグッズを配布した。できるだけ盛り上げていきたいのでよろしくお願いしたい。会議では発言を促す場合もあるので、ぜひ積極的な発言をお願いする。

 また、今年度は大暴れするぞと宣言しているため、よろしくお願いしたい。

(東郷総務部長)

 今年度は、関西万博や国スポ・障スポも開催され、これを契機に将来の県政をさらに発展させる年となる。総務部は県政運営を下支えする組織として、部局を超えてこれまで以上の一体感で乗り越えられるように頑張りたいと思う。また、県組織内だけでなく、市町も含めてこれまで以上に連携していける年にしたい。

(知事)

 お金のこと人のこと、困ったときの東郷さんとなるようよろしくお願したい。

(中村文化スポーツ部長)

 文化もスポーツも初めてですが、2年間東京本部長として中央の政策の動向等を身近に拝見したことや、過去の市町での勤務経験を活かしながら頑張りたい。組織としては、一人ひとりの力を最大限に発揮することで組織の力を高めていきたい。

 とりわけ今年は国スポ・障スポが開催され、開会式まで残り180日。皆様のご協力なしには成しえないため、ご協力をよろしくお願いしたい。

(中村琵琶湖環境部長)

 私は今年が最終年となる。琵琶湖環境を集大成としてくださいと江島前副知事からも宿題をいただいた。初心に戻り、琵琶湖とくらしを守るというパーパスの意義をしっかり考えたいと思う。また、琵琶湖環境部の4つの柱、企業との共創、世界への琵琶湖の価値発信、子ども若者とともに、未来への約束・責任感の4つの柱を集大成として形にしていきたい。各部局とも連携をしっかり取りながら進めていきたいため、よろしくお願いしたい。

(山田健康医療福祉部長)

 引き続き、人づくり、人育てに取り組んでいきたい。健康医療福祉部だけでなく関係団体も含めて取り組む。また、健康長寿日本一を本気で目指していく。部員一同頑張っていきたい。子若部が「子ども・子ども・子ども」の先頭を切っていただいているが、健福部は高齢者の元気に力を入れ、健康長寿日本一に少しでも早く近づけるよう頑張りたいと思う。

(奥山子ども若者部長)

 昨年度できた条例・計画をベースに具体的な成果を一つひとつ上げていきたい。

 また、傾聴がコミュニケーションのきっかけになると思うため、傾聴することをしっかり心がけていくようにしたい。また、働き方の見直しも呼びかけたいと思う。午前中の新採職員への訓示で、新採職員のキラキラした目に圧倒された。それも曇らせないようにしたいと思う。

(岡田商工観光労働部長)

 企業や観光の持つ力をテコにして滋賀県を元気にし、経済活動に関わる人達皆を幸せにしていく部だと思っている。特に産業振興については、物価高騰や人手不足など、企業の直面する課題にしっかりと向き合い、新たな展開の後押しをしっかりしたい。また、観光は結果を見せていかないといけない局面ながらも、目の前に大きな階段が迫っている状況でもあるため、2、3年先も視野に入れて色んな手を打っていきたい。

 また、国スポ・障スポ、万博を契機として新たな展開に繋げていきたいし、ジェンダー平等もしっかりと県庁を引っ張っていけるように議論しながら進めたい。また、業務見直しや企業との共創もしっかり取り組んでいく。

 未経験で緊張しているが、県庁内外の方々の力を借りながら、失敗を恐れずに前向きに取り組んでいきたいと思う。

(中田農政水産部長)

 農業を取り巻く環境、特に気候変動とか資材や物価の高騰、それから昨今の米価格の高騰、そして鮎がしかるべき時期に採りにくくなっているなど、状況変化がすごく急激に進んでいるなと肌身で感じているところ。農畜水産業は食を支える礎である、そして作る力であると思っている。現場で何が起こっているのか、出向いて耳を傾けたい。そして、スマートの業務技術を活用しながら、再生産に繋げていくということと、また生産額も伸ばして所得の増加にも繋がっていくというような取組で、生産者の方々をしっかりと下支えしていきたいと思っている。

 そして、食糧安保の中で県民の皆さんを食で笑顔にできるように、チャレンジ精神を持って全力で取り組んでまいりたい。また、気候変動とか次世代の育成とか他の部局さんと一緒でなければ取り組めないことが本当に多いと思う。ご協力ご支援のほどよろしくお願いしたい。 

(伊吹土木交通部長)

 土木交通部の使命は、県民の安全・安心を守ること、暮らしや産業を支えること、そして未来の滋賀を支えることの3点だと思っている。これらの使命を果たすために、今年度は「不易流行」を意識して進めていきたい。いつの時代もどんな場所でも変わらない「不易」の取組に加えて、その時代や状況に合わせて対応する「流行」の取組、この二つを組み合わせて進めていきたい。その際には部内はもとより他部局とも連携して、力を合わせて進めていく。困難な課題もあるが、土木交通部の強みであるチームワーク、そして現場力を活かして、様々な施策・事業を一歩でも前に進めていきたいと思う。

(白井会計管理者)

 こうして皆さんの仲間入りをさせていただけることを本当に光栄に思っている。昨年度までは2年間、琵琶湖環境部で頑張らせていただいた。新しい職務は、県民の信頼を支える適正な会計事務の推進ということで、県民の皆さんからも喜ばれ、県庁内の皆さんからもありがとうと言われる会計事務になるようにしたい。局内の職員には、ためらわずに挑戦しようと呼びかけた。ぜひとも会計管理局を盛り上げたいと思う。

 私も最後の年である。集大成、そして暴れる1年にしたいと考えているため、よろしくお願いしたい。

(北川防災危機管理監)

 これまでに2つの土木事務所で地域防災危機管理監を4年経験しているが、本庁ではなかなか通用しないと思ってしっかり勉強していきたいし、何回、何年経験しても最善の対応は難しいと思っている。

 昨日、南海トラフ巨大地震の国の被害想定見直しがなされ、本県の想定される死者の数は2割減ったものの、被害戸数は2割増えたような状況でございました。また、先の2月議会で議員提案により、「県民が安全に安心して暮らすことができる地域社会の実現」を目的に、「滋賀県防災対策の推進に関する条例」を制定いただいた。そして、今日から防災危機管理局の防災対策係を、自助・共助を進める防災企画係と、公助を進める災害対策係に分離拡充いただいた。着実に、あらゆる面における防災減災力を強化していきたいと思う。

 知事からは内示の日に「防災の日常化」をご指導いただき、防災は特別なものでなく、日常の一部となるように推進していきたい。最後に事案発生時には、局だけでは当然何もできないため、全庁挙げて協力をいただきたい。

(前川東京本部長)

 これまで構築されてきた首都圏での人や企業とのネットワークという基盤を拡充強化し、政策情報の収集や提案、滋賀の魅力発信、関係人口の創出ということに繋げていきたいと考えている。そのためにも、食などの魅力発信拠点のここ滋賀との一層の連携、また各部局においてこれまで様々取り組まれてきた中での、人や企業、団体との繋がり等をより一層活用しながら取り組んでまいりたい。

 また2月定例会議で谷口議員から一般質問があった東京本部とここ滋賀との連携、また、各部局や県内各市町のニーズも踏まえて、最新の情報収集に努め、それをフィードバックしていくということで、ハブとしての役割を果たすよう頑張っていきたい。

 組織運営については、ATM+Gということで、「明るく」「楽しく」「前向きに」そしてそのためには「元気に」というのが大事だと思う。皆さんまたご支援をよろしくお願いしたい。

(藤原企業庁長)

 あるのが当たり前で目立たないことを空気のような存在など言うが、水に対しても同じ感覚を持っている方が多いのではないか。しかし、ひとたび災害等で自由に水が使えない状況になると、人は改めてその大切さに気づく。企業庁は、人間の生命や産業の発展に欠かせない水を安定的に供給するという重要な役割を担っている。これからも地域の皆さんの当たり前が当たり前であり続けられるよう、職員一丸となって事業の推進と健全経営に努めてまいる所存である。

(保田議会事務局長)

 様々な行政課題が山積している中で、議会とお話をしていただく機会は今後ますます増えると思う。全てが円滑に進む話だけではないと思うので、執行部と議会との架け橋、特に踏んでも蹴っても壊れない頑丈な架け橋になりたい。きっちり皆さんに頼られる組織にしたいと思うので、どうぞよろしくお願いする。

(小林監査委員事務局長)

 監査は単にミスを見つけるというのではなく、県庁の各政策がどういうふうに有効的に発揮されているか、あるいは効率的にできているか、それで県民の皆さんにどれだけ喜んでいただいているか、そういった観点から事務のチェックをしていきたいと考えている。内部チェックがしっかりすると、やっぱり県民の皆様の信頼といったものも確保できると思うため、全庁的にチェックしたいと思っている。その中で、ミスについては、昨年来、今までなかったような国庫補助金の申請漏れ等があったが、どういったところが原因であるかとかをしっかりと分析し、それが次に活かせるような形でチェックを入れていきたいと思う。特に今年は国スポ・障スポとか万博とか、通常でない事務があり、各部相当な負担になるかと思うため、リスクとしては高い年かと思うが、しっかりとチェックし、信頼性のある滋賀県行政を確保していくように努めてまいりたい。

(池内警察本部長)

 今年度、大きく言って2つ課題があるかと思っている。

 1点目が、昨年11月に知事からご提案をいただき、合同で作ったトクリュウの緊急対策プラン、これを何とか有効なものにしていくということ。特に県内の情勢を見て懸念しているのは、SNS型の投資ロマンス詐欺が去年激増したが、今年もまだ増加傾向にある。いろんな手口が入れ替わり立ち替わり出てくるが、このSNS型の詐欺はマッチングアプリから入ってLINEに誘導され、何ヶ月かけて、「あなたと結婚したいです。投資のいい話があるので、結婚資金を作るためにお金を入れてください。」などと、信頼関係を築いた上で、何回もお金を取られ、結果として、明るみに出た頃には2000万取られるなど、被害が大きな詐欺が結構な頻度で起こっている。年間で去年は28億円の被害であったが、今のペースでは30億は超えるだろう。ただ、本県のこれまでの取り組みが効いているのか、全国で被害が2倍、3倍に増えていることに比べれば頑張っているかという状況である。既に対策の効果は出ていると思うが、さらにそれを実感できるように、これからも皆様と協力して、県民と協力して被害を防いでいきたい。

 2点目は、国スポ・障スポの安全な開催ということで、県警では新年度に入ったところで部隊長を指名して具体的に今後訓練をするフェーズとなっている。これについても、関係部局の皆様と緊密に連携をして安全の確保に全力を尽くしてまいりたいと考えている。皆様と協力して安全な滋賀を作ってまいりたいと思うため、よろしくお願いしたい。

(村井教育長)

 昨年度、子ども若者部長をさせていただいたこともあり、子どもを主語にし、子どもの視点に立って教育のマインドセットを変えていきたいというふうに思っている。子どもたちというふうに十把一絡げにするのではなく、1人ひとりの子どもを意識し、取り組んでまいりたい。そして、知事がこの子ども・子ども・子どもと言っていただいているため、教育現場との連携というのは意識していただいていることと思うが、子どもたちに向き合っている学校現場にも思いを寄せていただき、皆で一緒に取り組んでいくということを切にお願いしたい。

 最後に、この県政経営会議に臨むにあたって福永前教育長から、「この県政経営会議に60歳以上はあなたと東副知事だけであるため、心して臨むように。」と叱咤激励をいただいたため、頑張って参りたい。

(正木病院事業庁長)

 県立病院は非常に厳しい経営状況に置かれており、経営健全化に向けたあらゆる取組を加速させなければならないと思っている。幹部職員はもちろんのこと、今年度新たに仲間になっていただいた職員も含め、全職員が一丸となってこの難局を乗り越え、県民の命と健康を守る病院づくり、県民の期待に応える病院作りに力を尽くしたい。

 ※欠席のため、ビデオメッセージによる挨拶。

(知事)

 最後に一点だけ、1年間倒れずにやろう。絶対無理はしないでほしい。休むときは休み、むしろそのときは周りや部下を鍛えられる、いろんなチャンスを与えられる好機だと思って、1年間倒れずにやりましょう。

 

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