<小林知事公室長>
・資料に基づき説明
<質疑・意見等>
(松田総合企画部長)
滋賀の魅力の発信とあるが、例えば海外向けの発信や何か新たな取組があれば教えていただきたい。
(小林知事公室長)
新たなものとしてはないが、今取り組んでいるものとしては多言語対応などがある。外国人県民の方でも英語圏だけではなく様々おられるので、そういった方が幅広くホームページを見たり、広報物に触れられるよう、その考え方は踏襲して取り組んでいきたいと考えている。
(松田総合企画部長)
海外から来られる方も増えて、住んでおられる方の中での外国人の割合もさらに増えてくるので、その辺りご配慮をいただければと思う。
(小林知事公室長)
また国際課とも協力して進めさせていただきたい。
(江島副知事)
今日いただいた資料によると、外国人の割合が増え、4万人を超えたということである。東南アジアが増加し、国籍の内訳も変わってきているという。その辺り変化している状況をしっかりと把握しながら広報をお願いしたい。県の広報物の認知状況も記載されているが、どの媒体をどの国籍の方、年齢層の方が見ておられるのかといったことも分析しながら、まさにマーケティングの視点かもしれないが、しっかりとみなさんに届けられるようにお願いしたい。
(知事)
週末に参加したシンポジウムで非常に貴重な情報をいただいたので、3点申し上げる。これは各部局にも関係することなので、ぜひ心に留めていただきたい。
(1)コミュニケーション・発信は、やはりそのデザイン・設計に工夫と努力が必要である。特に言葉の力がある。言霊に気をつけて発信することが必要である。特に「本音、等身大、弱み、わからない」こういったことが重要。どうしても広報は、わかったように言わないといけないと思っているところがある。行政は、知らないことがないようにしないといけないと思っている。でもこれは逆で、「見ている人の方がよく知っている」という視点に立った方が見てもらえる。
(2)最近の情報空間は、「情報空間B」に移っていると言われているそうである。
フローからストックの情報になり、自分で欲しいときに検索をして取りに行く情報になっているので、入れた瞬間からずっとその先までネット上に上げていくという視点をぜひ持つべきである。
(3)やはり広報は広聴である。ブロードリスニングの視点で、グルーピングとマッピングをして、どういうお気持ちの方が世の中に今多いのか少ないのか、そういう見方をしないと届けたいものが届かない。
こういった視点は、広報のやり方に関して、いろいろと示唆に富むことだと思うので、よろしく共有をお願いする。
<前川総合企画部次長>
・資料に基づき説明
<質疑・意見等>
(岡田総務部長)
17ページで、感震ブレーカーと耐震シェルターの推進について追加されたという説明があったが、このうち耐震シェルターの普及を推進というのは、具体的にどのように推進しようとお考えか。
(企画調整課長)
耐震シェルターの部分については、防災危機管理局さんと調整をさせていただき、記載しているところである。感震ブレーカーは補助金等により進めていき、耐震シェルターについては、呼びかけを中心に推進していくような形で考えている。
(山下防災危機管理監)
防災危機管理局からも補足させていただくと、感震ブレーカーと耐震シェルターについて、これまでから自治振興交付金の対象になっていたが、先ほどの説明でもあったように、国の防災計画や強靭化計画において感震ブレーカーの部分がクローズアップされてきたことも踏まえ、来年度予算からは感震ブレーカーを補助金として打ち出していく予定をしている。耐震シェルターについては従来通り自治振興交付金で推進していく予定である。
(知事)
今の話であれば、感震ブレーカーは打ち出しで良いが、耐震シェルターについても今後いろいろ情報提供などをすればいいのではないか。国内外の企業の様々な技術が出てきていると思うので、そういうものを何か紹介するようなことから始めて、自助を促すような取組として、発信していけばどうか。
(山下防災危機管理監)
今年度、県民の意識調査をさせていただいているので、皆さんがどのように考えておられるかも踏まえて、耐震シェルターの普及・啓発を考えてまいりたい。
(波多野土木交通部長)
現在、国で強靱化実施の中期計画の策定を進められているが、それが示されれば、また地域計画にもフィードバックするような、何かそういう動きもあるのか。
(企画調整課長)
国の実施中期計画については策定中ということで、細かな情報がまだ届いていない状況である。内容によっては、改定も考えていかないといけない部分もあるかもしれないが、基本的には実施計画ということであるので、地域計画の中では別紙3で進めていく施策を整理し毎年度改定していくが、こちらに影響が出てくるのではないかと考えている。
(岸本副知事)
この計画では下水道管の老朽化対策に関連することは書いてあるのか。
(企画調整課長)
資料5本文の18ページ一番上の「下水道施設の防災対策の推進」の項目で、「下水道管を含む耐震化とか老朽化対策による耐災害性の強化を図る」ということで記載をしている。合わせて、「道路陥没を防ぐ対策の推進」についても記載しているところ。
<前川総合企画部次長>
・資料に基づき説明
<質疑・意見等>
(村井子ども若者部長)
県民政策コメントへの回答について、ポルトガル語で質問された方への回答が日本語しか書かれていないが、ポルトガル語翻訳も併記する方が良いのではないか。
(国際課長)
ご意見のとおりであるので、そのようにさせていただきたい。
(岸本副知事)
策定されたプランについては、多言語で外国人の住民の方にしっかりと届くようにしていただきたい。その際には、外国人県民の方の御意見も聞きながら作りましたということも発信していただきたい。併せて相談窓口や具体的な施策も案内できるように体制をよろしくお願いしたい。
(知事)
滋賀県の現況というのが資料の2に数字が入っているが、これは最新のデータに更新するようお願いする。4万人を超えてきて、あとベトナム国籍の方が一番多くなったということで、以前のブラジル国籍の方が一番多かった状況と違ってきているところもあるかもしれない。ブラジル人コミュニティは、地域によっても違うのかもしれないが比較的県内にいろいろな形があって、日系人の方を含めていろいろと交流されたり、助け合ったりされて、学校もあったりする。ベトナム人コミュニティというものをどのように作っていくのか、もしくは作ってもらうのか。これから例えば教育の面どうするのかとか、国民性も一部あるのかもしれないが、この辺り視野に入れて、対応を考えていってもいいのではないかと思う。
<村井子ども若者部長>
・資料に基づき説明
<質疑・意見等>
(岡田総務部長))
子ども若者プランについて、「生命(いのち)の安全教育」という表現に変えるという説明であったが、「生命(いのち)の安全教育」という言葉の解説が必要ではないか。
(子ども若者政策・私学振興課長)
「生命(いのち)の安全教育」について、意見番号の22番のところに内容を追記させていただいている、本文にもこのとおり記載する予定である。
(藤原企業庁長)
今回、淡海子ども・若者プラン(案)に反映された意見は、専門的なことをやっておられる方のご指摘だと思う。「包括的性教育」から「生命(いのち)の安全教育」に変えるというのは、大きな変更かと思う。元々このプランは子ども若者審議会で議論されていたと思うが、そこにも有識者や専門家がいらっしゃったはずである。審議会で「生命(いのち)の安全教育」という表現も俎上に載り、議論されたうえで「包括的性教育」を選択されたということならば、軸足を変えることに繋がるのでそれなりに理由が必要であると思う。あるいは、「生命(いのち)の安全教育」という表現については議論の俎上に載っておらず、初めて今回の意見を受けて変えられたのか。その辺の経緯や考え方について教えていただきたい。
(村井子ども若者部長)
「包括的性教育」という言葉自体は、子どもの支援、福祉といった分野では比較的わかっておられる方が多い表現である。一方実際に学校現場でいろいろ子どもたちに教えられている状況だとかをお伺いしていくと、「生命(いのち)の安全教育」ということで、包括的な性教育に含めてやっておられるということである。そういった意味で、この言葉の方がより広くわかるのではないかということで変えさせていただいた。
(知事)
そうであれば審議会の委員さんについても、そういう分野の人にも加わっていただくとか検討してはどうか。福祉の世界だけで物事を見ることの限界みたいなものを今のやり取りの中で感じた。
(村井子ども若者部長)
子ども若者審議会のメンバーをどう考えるかということ、あわせて学校などの実際の教育現場でどのように対応されているのかということを十分議論の俎上に載せられていなかったことは、反省点としてあると思うので、今後のメンバーをどう考えるかということも含めて検討してまいりたい。
(松田総合企画部長)
DVの計画について、「パワーでコントロール」という表現に関する意見への対応の説明が少しわかりにくかったのでもう少し詳しく伺いたい。
(子ども家庭支援課長)
コントロールという表現に関しては、DVの起こる事象の一つとして確かにこのご指摘のとおり考えられるが、法律の逐条解説や他府県の取組なども研究していると、例えば夫婦間の間で意図せず支配・被支配の関係にあっても、それが直ちに不適切、理不尽なケースとは限らないと、つまり支配・コントロールがイコールDVとは限らないという意見・考えも一方で示されている。このため再検討した結果、いただいたご意見を直接計画の文言に落とし込むのではなく、一旦は法律に準拠した書きぶりとした上で、ご意見自体は重要な視点であるので、今後の周知啓発等の具体的な取組の中で反映していく、という対応に変更させていただいた。
(松田総合企画部長)
コントロールはDVの中に含まれるけれども、それだけが全てではないという意味で理解した。
(岸本副知事)
DVの計画に関して、これも一種のアンコンシャスバイアスかと思うが、例えば数値目標を見ると、女性支援相談員の設置とか、女性相談支援センターの支援内容といった記載がある。そういうものを見た男性が、やはり自分はDVの被害者として支援してもらえないのかなと思わないよう、配慮をお願いしたい。
(村井子ども若者部長)
当然DV被害というのは女性だけに限っているわけではないし、我々としてもそこはしっかりとターゲットになっているということを、周知していく際には気をつけながら進めてまいりたい。
(知事)
3計画の改定については、内容はこれでいいと思う。
それで、淡海子ども若者プランの本文の5ページにあるグラフについて、青少年の体験活動等に関する意識調査、左側は自然体験の機会に応じて自己肯定感が高い傾向があるということを示すグラフになっている。想像に難くない仮説の通りであるが、こういうことは、例えば「しがのこどものなつやすみ」とか、滋賀県の様々な活動のときにアピールできるポイントではないかと思う。もしくは出していく・根拠にしていくべきグラフではないかと思う。滋賀県の状況分析や、こういうことをベースに施策を作るとかで生かしていければと思い、共有させていただく。
(波多野土木交通部長)
(1)昨年の秋に、「三方よしの横断歩道」と記載したステッカーを、土木交通部の公用車に貼りつけ、とにかく職員が率先して一旦停止をするという取組を始めたところ。この取組について各部にも協力をお願いしたく、ステッカーを作製した。当部の担当の方から各部にステッカーをお配りさせていただく。昨年のJAFの横断歩道一旦停止率の実態調査で滋賀県が近畿でNo.1に、全国でも10位になった。次なる目標として全国No.1を目指してこの取組をさらに広げていこうということで、各部のご協力をお願いしたい。
(2)加えて、パーパス県政の実現をさらに広げていこうと、その第2弾として、県民を巻き込んで防災アプリを作っていく若手のプロジェクトチームを作った。流域政策局や道路保全課、また防災危機管理局などの協力もいただきながら、取組を始めてまいる。各部局からもいろいろと協力いただくことがあるかもしれないがよろしくお願いしたい。
(3)また、これらに関して少しお願いになるが、部内では、パーパス県政の実現に関して若手で新しいことをやっていこうと啓発ができてきた。この先こういう取組が各部からもいろいろと出てくると思うので、是非とも「パーパス県政アワード」のような賞を作っていただき、結果を出した若手職員を顕彰してあげていただきたい。
(知事)
いいと思う。そういうパーパスを具現化するために、若手の皆さんが頑張ってアイディアを出して、そして結果が出るというのも、やりがいに繋がる。道路を歩いていて、横断歩道で止まってくれる車が増えたと感じる。安全に資する内容であるし、ぜひ広めていきたい。
実は防災アプリのことは、私も最後に申し上げようと思っていた。昨日、それに取り組んでいる若手職員と意見交換をして、とってもいい取組だと思った。滋賀県の職員を、ある意味誇りに思うというか、元気にやってくれる職員を見て嬉しくなった。アワードの創設も含めて考えたいと思う。
また、防災アプリを作るということがすごく大事で、今はメンバー間でLoGoチャット等でやり取りしながら頑張って作ってくれているらしいが、いよいよ来年度、設計・発注・試行という段階になってきたときに、本来業務の片手間でできる内容なのかなというのが心配になった。既に副知事や総務部長とは共有し始めているが、5分の1ルールでそちらの業務もできるとか、何かそれぞれで関われるような対応も一緒に考える必要があるのではないかと思った。併せて、パーパス具現化の取組は第3弾・第4弾、土木交通部以外の部署でも何か考えられるようにしたい。若手の意欲向上、実際に参加している職員からは、他部局に友達ができて嬉しいとか、何か困ったときに相談に行けるようになったとか、ちょっと副次的な効果も出ているようなので、ぜひこういったことは広げていきたいと思う。
(東郷文化スポーツ部長)
お詫びと情報共有である。去る1月31日に県立アイスアリーナで、指定管理業務を行っているグループの職員が正当な理由なく施設内の女子トイレに侵入し、その後逮捕されたという事案が発生した。県民や施設利用される皆さんはもちろんのこと、関係の皆さんにもご心配とご迷惑をおかけしたことお詫び申し上げる。これに関して、知事からも既にコンプライアンス意識の確立や、安全安心な施設管理体制の確保等についてコメントを発出していただき、ご指示もいただいているところであるが、さしあたり県立のスポーツ・文化施設内にカメラとか不審物がないかということで、通常の点検に加えて、それを強化した緊急点検を行うとともに、それ以外の県立施設を所管されている部署にも情報共有をしているところである。信頼回復に向け対応しているところであるが、今後も必要に応じて情報共有をして参るのでよろしくお願いする。
(知事)
今のことに関連して、文化スポーツ部長がおっしゃった通りである。こういった事態は言語道断であるので、厳しく指弾されなければならない。また国スポ開催の年に、スポーツ施設でこういったことがあるというのは、極めてよろしくないイメージを与えてしまう。是正していきたい。
あわせて今部長が言った通り、みんなで共有するということは大事。
ちょっと本質的な議論ではないが、指定管理のあり方もしくはその指定管理にどのような条件で出していくのかということの点検が必要と考える。この事案とは直接関わりはないが、要は賃金が上げられていないとか、時間管理が効率的でないとか、一部職員団体の中でもそういったことが話題になり始めているので、安ければいい、金額を抑えなければいけない、変えなくてもいいという論理に立ちすぎないように、上げるべきを上げて変えるべきは変えるという、そういう視点で指定管理の分野にもきちんと関与するようにしてもらいたい。早急に点検してほしい。しばらくあげていない団体施設があるのではないかと思う。以前経営会議でも言ったと思うが公契約の条例を作って様々な対応をしようとしている県が、この分野での発注管理責任を問われることがないようにしたい。
(江島副知事)
(1)昨日から2月議会の各会派への案件説明が始まっていると思う。今回協議のあった計画案件についても委員会に出ていくということになると思う。会派説明は次長あるいは課長が中心になって対応されていると思うので、もし何かあれば、部局長がしっかりと把握して対応するよう改めてお願いしたい。
(2)今日から6日頃まで雪が降るという情報があり、かなり気温も下がるということである。土木交通部もしくはインフラを所管している部局が中心になるかもしれないが、よく準備をしてほしいということと、場合によっては災害警戒本部まで至る可能性もないとは言えないので、各次長を中心に、その準備等、情報収集等をお願いしたい。
(知事)
雪の状況はどうか。
(山下防災危機管理監)
雪のピークは明日から明後日にかけてということであるが、寒気の方がまだ1週間ほど居座るということであるので、今後また明日明後日以降の風向きによっては県内でも雪が降る可能性はあると思う。
(知事)
特に交通や電気情報関係などもよく確認をして、共有、発信できるように対応をお願いしたい。
(山下防災危機管理監)
承知した。