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令和7年1月14日県政経営会議の概要

  1. 開催日時:令和7年1月14日(火曜日)8時45分~9時35分
  2. 開催場所:WEB開催(各執務室)
  3. 出席者:知事・江島副知事・岸本副知事・知事公室長・総合企画部長・総務部長・文化スポーツ部長・琵琶湖環境部長・健康医療福祉部長・子ども若者部長・商工観光労働部長・農政水産部長・土木交通部長・会計管理者・防災危機管理監・東京本部長・企業庁長・病院事業庁長・議会事務局長(代)・監査委員事務局長・警察本部長・教育長
  4. 議事概要:下記のとおり

協議事項

1.令和7年2月定例会議提出条例案件について

<質疑・意見等>

 なし

 

2.令和7年犯罪抑止目標等について

<松田総合企画部長>

 ・資料に基づき説明

 

4.「トクリュウ・闇バイト・詐欺・強盗緊急対策プラン」について

<池内警察本部長>

 ・資料に基づき説明

<質疑・意見等>

(岸本副知事)

 闇バイトの実行犯は犯罪者であるが、何かのきっかけで引き込まれ、途中からは脅されたりして実行せざるを得ない状況に追い込まれているという実態もあると思う。巻き込まれるのを未然に防止する観点も大事だと思うが、これと似たような立場にいる方の相談というのは今までもされてきたのか伺いたい。

(池内警察本部長)

 類似のものとしては暴力団対策があげられる。暴力団から抜けようとすると制裁を受ける危険があるので、そういう人からの申し出を受けて警察で保護をするというような体制は、これまでとっている。トクリュウメンバーについても、秘密を守りながら必要な措置を取っていくということになる。

(岸本副知事)

 今回特に、闇バイトに応募する、あるいはその後実行に至る前に防ごうということだと思うが、似たような事情を抱えている人も相談できるような体制を作っていただければと思う。

(江島副知事)

 犯罪抑止目標について、今回犯罪認知件数の減少が止まらずに増加しているということで、目標のフレーズをどうするかということであるが、2つの考え方があると思う。目標に達しなかったからもう1回同じ文言でというのもあるかもしれないし、効果があったから変えないという考え方もあると思う。もう一つは、目標に達しなかったから少しキャッチフレーズを変える、あるいは目標達成してもさらに高みを目指すために目標を変えるという案があると思う。今回の場合は目標達成していないけれどもキャッチフレーズは変えないという案も一つだが、変えるという案もあると思う。今回のトクリュウ等への対応も入ってきている。池内本部長は滋賀県に来られて、今の犯罪情勢を見られて、今までのキャッチフレーズと、今回達成できなかったことに対してまた同じキャッチフレーズを設定することについて、どのようにお考えか伺いたい。

(池内警察本部長)

 去年1年間で前年よりも何とか犯罪認知件数を抑えようと努力してきたわけであるが、いくつか要因があって、マイナスに転じさせることができなかった。要因としては、一つはやはり特殊詐欺やSNS詐欺について件数・額ともに増えたということである。その他に増えている項目としては、侵入窃盗が増えている。それから性犯罪が件数として増えている。性犯罪については、刑法が改正され、性犯罪に関する罰条が整備され、より被害者の主観ということに左右されずに取り締まりや検挙が可能になったということもあり、被害の申し出や検挙の件数が増えているという事情もある。こういったことを考慮しても非常に厳しい状況にあるので、基本的にはこれまでやってきた努力をさらに続けていきたいと考えている。

 刑法犯認知件数の増加率については、令和5年は13.8%増だったところ令和6年は4.9%増ということで、増加率は下がってきているので、さらに今回のトクリュウ緊急対策プランなどで強力に、要所要所で増えているところに対策を講じていき、継続した努力の先に何とか目標を達成したいということで、今年は同じ目標を続けるようお願いしたい。

(江島副知事)

 増加率は前回より下がってきているということで、今の目標に引き続き取り組んでいくということと理解した。ぜひこの目標、県民と一緒に達成できるように、かつ重点対策に今回一つ追加されたので、これを前面に出して、県民と一体となった活動にしていきたいと思う。

(知事)

 基本的には異論ない。目標については、今の議論にもあったように、「あと一息」と言うのであれば、それを目標に入れてはどうか。サブタイトルのところでも良いので、増加傾向が少し鈍化したなら、あと一息で減少に持ち込むんだということを入れないか。同じ目標で行くというよりは、そのあたりをより明確にした方がいいと思う。

 トクリュウについても基本的にはこれでいいと思うが、警察の対策がメインになりすぎており、やはり教育機関で繰り返し呼びかけること、もう一つは相談体制について、相談機関を周知するという意味で付録に付けるなどして、どこに相談すれば良いのかを明確にした打ち出しをすべきだと思う。

 再犯防止についても、これは本県が安全なまち作りのところで特徴的にやっている取り組みであるが、刑法犯検挙件数に占める再犯者の数44.8は若干増加傾向にあるとするならば、どういった年代の人がどういう犯罪で再犯に至っているのかということを今度の安全なまちづくりの総会のときに共有していただいた上で、どういう対策をとるのかについて、少し具体的に明確に言及した方がいい。国に求めているとか、これまでやってきたということだけではなく。

(松田総合企画部長)

 その点も含めて、検討させていただきたい。

 

3.滋賀県子ども基本条例案要綱に係る県民政策コメントの実施結果等について

<村井子ども若者部長>

 ・資料に基づき説明

<質疑・意見等>

松田総合企画部長

 91番のところで、義務について一切明記されていないのではないかという意見があるが、それに対する答えについて、他者の権利との関係というのは書かれているが、義務についての意見に対する答えはどの部分か。

(子ども若者政策・私学振興課)

 義務という言葉に対して、直接的な答えとしては記載していない。議会の方からも、義務として他人の権利を尊重するということを盛り込むべきだというようなご意見もあったのでこういった反映をさせていただいている。ただ、義務というと他にも様々な義務を明記していかなくてはいけなくなり、わかりづらくなってしまうので、義務という言葉では記載していない。

(村井子ども若者部長)

 加えて申し上げると、義務について意見への直接的な回答が記載されていないのではないかということだと思うが、県民政策コメントの回答という部分については、もう少しわかりやすくなるように付け加えさせていただきたい。

(松田総合企画部長)

 権利と義務がぶつかるという話だけではなくて、やはり権利と義務は対になるものであることを子どもであっても考えるべきと思ったので、そのあたりをどのように表現するのかなというのがあった。また質問に対しての答えとして、書かないなら書かないということで、しっかりと書かない理由を入れた方がいいのかなと思い質問させていただいた。

(岸本副知事)

 千件以上の意見をいただいたということで、大変注目されていると改めて思った。今回いただいた意見は一般の方が真っ新な目で見て、率直にここはどうなんだろうと思われたところだと思う。松田部長からご指摘があった点も、条例の中に直接書き込むことは難しいと思うが、そこに疑問を抱いたときに理解してもらえるように、これからの周知に向けて工夫をお願いしたい。

(村井子ども若者部長)

 そのように工夫してまいりたい。

(江島副知事)

 いよいよこれから令和7年度予算の大事な時期に入ってくる。この条例を作ってどういう施策を作っていくのかが問われるかと思うので、打ち出し方を含めて、条例を作りこういう施策を展開していくんだということをしっかり言えるように、県民に示せるように取り組んでほしい。

(村井子ども若者部長)

 意を用いてまいりたい。

(知事)

 いよいよである。予算と体制と、そしてどうなるのかというのをわかりやすく説明してまいりたい。

 

その他

(山下防災危機管理監)

 昨日日向灘を震源とする地震が発生したので、その対応について経過を報告させていただきたい。昨日21時19分に日向灘で速報値マグニチュード6.9の地震が発生した。これに伴い21時55分、気象庁において南海トラフ地震臨時情報の調査中を発表された。この発表に伴い滋賀県では災害警戒体制を取らせていただいたところ。

 災害警戒体制としては防災危機管理局の警戒班が一班登庁して情報収集にあたったところである。22時30分に気象庁で専門家による評価検討会が開催され、その結果23時45分に気象庁から南海トラフ地震臨時情報の調査終了が発表された。これをもち県では災害警戒体制を終了したところである。最終的にはマグニチュード6.9の速報値から、今朝の時点ではマグニチュード6.6に訂正されたということで、マグニチュードの大きさが基準を下回ったということで調査が終了されたのかと考えている。この終了をもち特段の防災対応を取る必要はないということで、ニュース等で報道されているが、改めて地震というものはいつどこで起こるかわからないので、皆さん各自、そして各部局とも地震への備えというのをもう一度改めて見直していただきたいと思う。

 もう一点、今週16日の木曜日に、滋賀県でも南海トラフ地震を想定した災害対策本部の運営訓練を実施する。この訓練については本日から1月17日までの間、陸上自衛隊の方で実施される同じく南海トラフを想定した南海レスキューという訓練と連携させていただく予定である。ちなみにこの南海レスキューの訓練では、本日9時に地震が発生したという想定で本日の午前中に琵琶湖で水陸両用車を活用して医療関係者の輸送訓練をされる。これについてはDMATや県警本部と連携して行うということである。また本日午後、県警本部と連携して孤立集落からの救出救助訓練ということで救難飛行艇による訓練を予定されている。また16日の災害対策本部の運営訓練当日については自衛隊との情報共有のあり方ということで実際に防災危機管理局に自衛隊の通信機器を搬入していただいて情報の共有を図っていきたいと考えている。また参加の方よろしくお願いしたい。

(知事)

 山下防災監から報告があったが、昨日の日向灘の地震対応お疲れ様であった。いつどこでどれぐらいの規模の地震が起こるかわからない。

 ご紹介いただいた南海レスキューの自衛隊と一緒に実施する訓練、警察本部なども連携してやる訓練、ここでわかったことをぜひ教訓にして対策を取るようにお願いしたい。特に今回追加で盛り込んだ事項は、自衛隊が救難に来るという体制に、警察や消防を一緒に入れてもらうことにこだわったので、一緒に参加をして、どういう連絡情報共有の齟齬があるのかないのか。使うシステムに不具合があるのかないのかというのを確かめるように、これは能登震災を教訓にやろうとしていることである。極めて重要な訓練になると思っているので、この辺り、緊張感を持って臨みたい。

 それぞれの部局において予算見積状況の説明を各会派にしていただいているところ。できるだけ早く、そして機微に触れるやり取りなどは共有をさせていただいて、どういう見直しをすればいいのかもしくは追加をすればいいのか、皆さんと一緒に議論して考えたいと思う。部局間の束ねについて、総合企画部を中心に再度調整する、もしくは財政を中心にいろいろ修正することもあると思うが、各部長においても横を見て他の部局との絡みをぜひくっつけて打ち出しを考えてほしいと思うので、引き続きよろしくお願いする。

 再来週から国会が始まる。与党少数になった国会で、予算をはじめ様々な審議を含めて、いろいろなことが予想されるようである。東京本部には既に今回各省庁でどういったものが提出され審議されるのか取り急ぎまとめて共有してほしいということを申し上げたが、それぞれの部局でもそういう視点で各省庁と情報共有していただき、どういう構えと備えをすればいいのか一緒に考えておきたいと思う。

 特に高校の授業料とか、学校給食とか、もしくは年収の壁みたいなことが大きな話題として争点になり、地方の財源がどのように使われるのか使われないのかということも話題にはなるが、細かいテーマも含めてフォローを早めにしたいと思うので、よろしくお願いする。

 

お問い合わせ
滋賀県総合企画部企画調整課
電話番号:077-528-3311
FAX番号:077-528-4830
メールアドレス:[email protected]
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