<岡田総務部長>
・資料に基づき説明
<質疑・意見等>
(中田農業水産部長)
躯体の耐用年数は大きな要素ではあるが、将来において、その施設が果たす役割のうちどういったことが必要なのか、機能や立地はどうなのか、複合施設の場合統合するのか、といった視点も重要ではないかと思う。そういったことも踏まえたあり方の見直しにあたっては、内部だけではなく、関係者の意見を聞くことも必要であると考えるので、すぐに結論が出ないものもあるのではと思う。
(岡田総務部長)
施設によっては様々な課題等があると思うので、相談させていただきながら、今後10年の中でどのようにしていくのか一緒に検討してまいりたい。
(波多野土木交通部長)
施設の議論と並行して、地方庁舎の配置についても見直しが必要ではないかと考える。土木事務所の場合、現在8事務所体制となっているが、今後どのようにしていくのか、こうした議論は土木交通部だけでは議論できない。せっかく大事な議論をしているので、あわせて議論していってはどうかと考える。
(岡田総務部長)
ご指摘のような点については大変重要な課題だと認識している。既に関係する部局でプロジェクトチームを立ち上げているので、その中でそういった施設のあり方については検討していきたいと考えている。
(林商工観光労働部長)
3点確認させていただきたい。
(1)耐用年数の考え方について、例えば今築40年の建物があり、60年以上の残存年数があると評価されれば、100年以上使うということで、それを大規模改修するということでよいか。
(2)10ページに記載の各年度1事業というのは全庁で1事業か。またPFI事業の場合複数年にわたって事業が行われると思うが、その期間中は他の事業はできないということか。
(3)施設の複合化を図る際に、耐用年数の異なる施設についてはどういった判断をするのか、チームを組んで検討ということもされてるようであるが、総務部での誘導とか、あるいはみんな集まっての検討とか、そういう場を持っていただかないと、なかなか難しいのではないかなと思う。
また、民間施設との複合化や収益化も含めて検討していくのか。
(岡田総務部長)
(1)100年以上持つという評価であれば、そのように対応していきたいと考えている。
(2)各部局で1事業と考えている。またPFIについては、事業期間中は他の事業ができないという意味ではなく、年度ごとに別の工事というのはあり得る。
(3)基本的には地域の合同庁舎の建て替えに合わせて、他の施設を一緒にできないか検討できるかと思う。ケースバイケースになるので、関係者で議論してまいりたい。また集約化については民間ということも、可能性としてはあるのかなと思う。検討が難しくなるとは思うが、そうしたことにもチャレンジしていければと考えている。
(山下防災危機管理監)
防災の観点から、地方合同庁舎は災害時においては地方本部を設置するという大きな役割があるので、基本的には躯体の健全度をもって大規模改修ということになっているが、災害時の利用や用途によっても今の建物では不都合な部分もあると思うので、そういった視点も設けていただければと思う。
(岡田総務部長)
9ページの3において、「施設の複合化や機能・規模の拡大が必要な場合、立地特性など建替えでなければ課題解決が困難な場合は更新」という整理をしているので、災害対応についてもそういった視点で検討してまいりたい。
(中村警察本部長)
各年度1事業までというのはどれくらいの規模感か。交番がたくさんあるのでお伺いしたい。
(岡田総務部長)
基本的に中規模・大規模施設を更新する場合の費用負担が集中しないよう示している内容であり、小規模なものについては対象にしていない。
(村井子ども若者部長)
この議論をするうえでは、それぞれ施設の今後のあり方や方向性というのが重要になるだろうと考える。人口減少という状況もある中で、今後60年以上に渡り長く使っていくにあたってどのように規模感を考えたらよいのか、長く使うという視点ではレイアウト変更のしやすさなども重要かと思うが、単純に躯体をそのまま使うということでうまくいくのか、そういったところも考慮しながら検討を進めないといけないのかなと思う。そのため、あり方や方向性の検討には時間がかかるのではないかと思う。施設の適正化の検討をどのように具体化していくのか、各施設単体で考えていくものなのかなという疑問がある。
また、躯体が健全な施設の確認方法と時期を伺いたい。
(岡田総務部長)
それぞれの施設のあり方というのは大変重要であると考えており、まずはそれぞれの部局で検討していただきたい。それを集約化や大規模改修にするのかというところは個別に議論していく形になると考えている。施設についての情報やお考えを教えていただければと思う。
躯体の耐用年数の考え方であるが、コンクリートの中性度を測るような調査を予定しており、11ページのスケジュールでは、令和7年4月に耐用年数評価の実施としており、総務部で予算化して対応したいと考えている。
(小林知事公室長)
4ページにおいて、「地方合同庁舎建替え時に併せてその他の地方単独庁舎の集約化を検討」とあるが、一方で「目標使用年数を80年以上に延伸する」とあり、そうなると当面、地方合同庁舎で建て替えが行われる予定はないと思うが、その辺りの整理はどのようになっているか。
(岡田総務部長)
9ページの3において、「施設の複合化や機能・規模の拡大が必要な場合、立地特性など建替えでなければ課題解決が困難な場合は更新」としており、この考え方に沿って検討していきたいと考えている。
(正木病院事業庁長)
情報の取り扱いについてお伺いしたい。施設の集約化といったことを考えるうえでは、例えば市町との協議なども必要になるが、外向けにいつどの段階で情報がオープンになっていくのか、また県民や議会に向けた情報の取り扱いのスケジュールを教えていただきたい。
(岡田総務部長)
11ページのスケジュールにおいて、令和7年10月の知事との課題協議、11月に更新改修方針(案)の作成とあるが、この辺りで外向けに示していきたいと考えている。ただ施設によっては慎重な対応が必要な場合もあると思うので、出し方についてはそれぞれの部局とも相談しながら進めてまいりたい。
(松田総合企画部長)
防災監からも意見があったように、施設の本来の目的だけではなく、災害時の活用の視点も入れた方が良いのではないかと思った。
また人の流れを意識して施設の配置を考える必要があると思う。集約化を考えるときに、どこに置くとどういった流れになるのか、あるいは流れが無くなるのかというのを考慮していただければと思う。
(岡田総務部長)
ご指摘の点についてもプロジェクトチームのなかで検討してまいりたい。
(江島副知事)
(1)地方庁舎の見直しについて、市町の数も変わっている、今後人口も減少していく、交通が整備されたといったことを踏まえて、これからにふさわしい庁舎のあり方を考えていただきたい。中長期的な視点を持って考えていただきたい。
(2)集約化によって、元の場所が要らなくなるということもあるので、収益化についてもあわせて検討していただきたい。
(知事)
今回たくさんの意見が出たが、ここで決定するのか、もう一度議論するのかどうか。地方庁舎のあり方は、部局を超えた議論が必要でかなり力が要ると思う。どこでどういったスケジュールで議論・検討するのかこの方針の中では少し見えない気がする。
(岡田総務部長)
今回お示ししているのは、見直しの視点であるので、たちまち事業量調査の発出をさせていただきたい。本日いただいた意見を踏まえながら、プロジェクトチームでも議論して、最終的には次期方針を来年度策定するので、そこに反映させていきたいと考えている。
(知事)
では、まずはこの見直しの視点で事業量調査を始めることとする。一方で、方針は来年度策定するので外向けには来年度に出ていくと説明があったが、なるべく早めに情報を出していくことも重要ではないかと思う。
(岡田総務部長)
いただいた意見も踏まえ、スケジュールの見直しも検討してまいりたい。
(知事)
今回たくさんの重要な視点や意見をいただいたので、まずは事業量調査を各部局にかけながら、今年度もしっかりと議論をしていきたい。特に統廃合の議論は相当力が要ると思うので、先送りせずに、次の方針の中である程度出していけるようにしないといけないと考えている。
(波多野土木交通部長)
土木交通部では令和7年度末に向けて滋賀県地域交通計画の策定を目指している。その一環として、県民の皆さんから意見を聞く場として、滋賀地域交通ワークショップの開催を予定している。その1回目として今週の土曜日に湖北地域で開催するので、紹介させていただく。現在21名の応募があった。また今後各地域で開催し、意見集約を図ってまいりたい。
庁内ポータルサイトの掲示板にも掲載しているのでご覧いただきたい。
(大杉副知事)
今回が最後の経営会議となる。2年前に着任して右も左もわからないなか、県政経営会議とはどういう場だろうと思って出席させていただいたが、活発に部局を越えた議論がなされていたのが印象的であった。私もいろいろと意見をさせていただいたが、今後も部局を越えた活発な議論を続けていただいて、県政の施策の発展に繋げていただければと思う。本当にお世話になりました。
(知事)
大杉副知事はまだ任期途中ではあるが、経営会議は本日が最後ということで、労いたい。歴代でもたくさん発言された副知事であったと思う。
防災について申し上げる。先日、伊吹山の災害現場を視察してきた。すぐにできることと中長期でやれることを精査しながら進めてまいりたい。本日、国のテックフォースが入ってくれると聞いている。専門的な知見も借りて対策を講じていきたい。
予防防災の視点、先ほどの施設の議論にも通じるが、できる限り対策を講じていきたい。
これから梅雨末期、豪雨、台風シーズンになるので、さらに緊張感を持って対応していきたい。