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令和5年11月21日県政経営会議の概要

  1. 開催日時:令和5年11月21日(火曜日)8時46分~9時41分
  2. 開催場所:参集開催(災害対策本部室)
  3. 出席者:知事・江島副知事・大杉副知事・知事公室長・総合企画部長・総務部長・文化スポーツ部長・琵琶湖環境部長・健康医療福祉部長・商工観光労働部長・農政水産部長・土木交通部長・会計管理者・防災危機管理監・東京本部長・企業庁長(代)・病院事業庁長・議会事務局長・監査委員事務局長・警察本部長・教育長
  4. 議事概要:下記のとおり

協議事項

1.次期生物多様性しが戦略(素案)について

<森本琵琶湖環境部長>

 ・資料に基づき説明

<質疑・意見等>

(岡田農政水産部長)

 概要版の資料で、現状と課題の部分のうち、文化的景観や持続可能な農林水産業のシステムとしての継承とあるが、何が継承されているのか教えてほしい。

(知事)

 農林水産業のシステムは、琵琶湖システムのことではないのか。

(自然環境保全課)

 文化的景観は日本遺産を意識しており、農林水産業のシステムは、世界農業遺産を意図している。表現については、再考させていただきたい。

(大杉副知事)

 概要版が少し分かりづらいので、分かりやすくなるよう見直しをお願いしたい。資料の中で、世界農業遺産には言及されているが、日本遺産のフレーズがなかったので、触れてもよいと思う。行動計画の中に、研究活動に必要な情報の共有を図ると記載があるが、研究活動自体の充実は目標にしないのではないか。生物多様性に触れる機会が身近にあるというところで、子ども向けの色々な機会はあるが、観光を通じた観光客向けの啓発など、楽しみながら啓発する視点もあってもよいのではないか。ぜひ検討いただきたい。

(江島副知事)

 概要版は、滋賀県の地図が載っていて、滋賀県にこだわっているように見えたが、取組方針や行動計画では滋賀県らしさが感じにくいように思う。伊吹山や琵琶湖は生物多様性の宝庫であり、これらも反映して滋賀県らしい行動計画としてほしい。

(知事)

 タイトなスケジュールであることは理解するが、急ぐ時ほど意見を広く受け止める姿勢で取り組んでほしい。

 生物多様性の保全の必要性と記載があるが、『可能性』という書き方はできないか。そうすることで、みんなの見方が変わると思う。伊吹山を象徴にしようという話も出ていたし、先ほどの江島副知事の話でもあったように、しが戦略と言っている以上、山門水源や、トンボなどを取り入れて反映させていこう。

 

2.疾病対策・健康づくり等にかかる11計画(素案)について

3.レイカディア滋賀高齢者福祉プラン(素案)について

<大岡健康医療福祉部長>

 ・資料に基づき説明

<質疑・意見等>

(福永教育長)

 食育基本計画について、子どもにとっても大人にとっても食育は大切であると考えている。資料09の21ページに地産・地消の推進について、書かれており、各市町でも取組を進めているところである。小学生の子どもたちに聞くと、給食で地元の食材が出るのは楽しみだという声を聞き、地域を知ることに繋がりよい取組だと思っている。学校給食会の理事長として様々な方からの声を聞く機会があり、大津市内の保護者の方から、給食では滋賀県産小麦100%のパンを使っているという声をいただいた。このような滋賀県の学校給食の取組について、色々な関係者の方の励みにもなり、地産・地消の取組にも繋がるので、少しでも触れていただければと思う。

(大岡健康医療福祉部長)

 検討させていただきたい。

(岡田農政水産部長)

 食育基本計画について、概要版の資料のうち、現状と課題でやせの人の増加に触れ、目標でもやせの人の割合の減少という記載がある。本編をみると、1ページのところにやせの人の割合と並行して肥満者の割合が増加傾向であり、5ページの目標値の評価のところにも肥満者の割合が減少とやせと同様にマイナスとなっていた。16ページで肥満についてコラムが書かれており、肥満についても同じような課題認識をされているのかと思ったが、概要の資料では触れていないので、理由があれば教えていただきたい。

(大岡健康医療福祉部長)

 食育の観点で、やせをターゲットとして捉えている。肥満については、健康いきいき21の中で、特定検診等の結果と合わせて触れている。ただ、おっしゃるように、食育という観点でもやせと肥満は対極にあることから、どのような表現ができるか考えたい。

(山下防災危機管理監)

 資料00の4ページ、医療確保計画の資料で、滋賀県医師確保計画の目標値の一覧表の集計の数値が+41となっている。一見すると、医師が確保できているように見えるため、誤った印象を与えるのではないか。目標医師数から実人数を引くのではなく、実人数から目標医師数を引くことで、-41となり不足していることが見えると思うので、表現を検討いただきたい。

(大岡健康医療福祉部長)

 見やすくなるよう表現を検討したい。

(福永教育長)

 学校現場では、インフルエンザが流行しているが、子どもの予防接種は無料なのか。

(健康危機管理課)

 現行の制度では、65歳以上の高齢者の方は市町から一部助成が出て、1,000円や2,000円で受けられるが、子どもたちに対する助成は特にない状況。

(福永教育長)

 子どもたちの医療費が無償化されていく中、予防接種は数千円かかるが、インフルエンザにかかっても薬をもらうのは無料だから、予防接種を打たないほうが安上がりだという風潮が世の中にはあると、関係者から聞いた。それで本当によいのだろうか。予防は一番重要であると思うし、そういった施策を考えていくことも必要であると感じた。

(大岡健康医療福祉部長)

 一度現場の状況も確認し、どのようなことができるのか考えていきたい。

(江島副知事)

 11計画とレイカディアプランを合わせてみたときに、気づいたことを申し上げる。資料00の10ページの左側に、平均寿命と健康寿命の表がある。以前は、平均寿命と健康寿命との差が大きく、全国でも低位にあったと記憶しているが、現在はどれぐらいの位置にいるのか。レイカディアプランが健康寿命を延ばす方向にあると思うので、そうした成果はどのように表れて、今後の課題はどこにあるのか。

(大岡健康医療福祉部長)

 健康寿命は、客観的健康寿命と主観的健康寿命があり、ここでは要介護2までの方を示す客観的な健康寿命を採用している。両者とも大きく変化していない。健康いきいき21では、健康寿命の延伸を最大の目標に掲げている一方で、レイカディアプランでは、生きている間にいかに本人が望む生活を送れるようにするか、本人の生活の質をどのように担保するか、ということに主眼を置いているため、直接的に健康寿命の延伸に結びつくものではない。ご指摘も踏まえ、レイカディアプランの方でもどう表現できるか考えたい。

(江島副知事)

 レイカディアプランと一緒に出ていくので、関係性を意識して進めていただきたい。

(知事)

 健康しがをうたっているので、健康医療福祉部に留まらず、他部局の政策も合わせて取り組んでいくべきではないか。特に健康いきいき21の中にどれぐらい他部局の取組が入っているのか、今回意識して見ている。概要資料の10ページの健康しがいきいき21の政策では公共交通や公園に言及されているが、本文には記載がなかった。他部局にまたがる取組を書いていくことにこだわりたいと思う。健康医療福祉部の施策にとらわれない健康づくりを意識してやっていただきたい。例えば、食育では、教育委員会と農政水産部など、スポーツや公園、文化といったものなどの関わりを意識して拡げてもらいたい。

(大岡健康医療福祉部長)

 本文でも、もう少ししっかりと打ち出せるような表現にしていきたい。

 

4.(仮称)滋賀県困難な状況にある女性への支援のための施策の実施に関する基本的な計画(素案)について

<大岡健康医療福祉部長>

 ・資料に基づき説明

<質疑・意見等>

(知事)

 滋賀県女性相談支援センターの窓口はどこに設置しているのか。

(大岡健康医療福祉部長)

 中央子ども家庭相談センターの隣にあり、24時間スタッフが対応している。

(知事)

 所在地や電話番号といった情報がみなさんに分かるようにしてほしい。また、男女共同参画センターとの関わりはあるのか。

(大岡健康医療福祉部長)

 様々な相談がこの女性相談支援センターで受けられて、就労といった個別の分野で、それぞれのセンターが連携して相談対応にあたっている。

(知事)

 この計画は法律をもとに作っているが、こうした支援は必要最低限のものであると捉えている。多額の借金を背負わされて売春を強要される事案や、女性のエンパワーメントに関して、アウトリーチしていくなど、もっと踏み込んでもよいのではないか。再犯者に占める女性の割合など、部内で把握している情報を絡めてもよいのではないか。滋賀県らしいことを加えてもよいのではないかということに言及したい。再犯者への対応、センターとの連携については、記載があってもよいのではないか。可能な範囲で検討願いたい。

(大岡健康医療福祉部長)

 ご意見を踏まえ内容を検討したい。

 

その他

(山下防災危機管理監)

 彦根根気象台からの情報を共有する。今週木曜日23日夜遅くから強い寒気が流れ込み、大雪とはならないものの、平地部でも雪がちらつく可能性ある。冬の対応がまだ社会全体では十分でない状況でもあることから、雪に関する気象情報を発表して注意を呼びかける可能性がある。明日22日以降は気象情報等に注意を払っていただきたい。

(中村東京本部長)

 明日の22日に近江ゆかりの会を開催し、225名の方のご参加をいただく予定。ご参加いただける方におかれては、よろしくお願いする。

(大杉副知事)

 先週に、FAOの副事務局長が世界農業遺産の視察に来られた。彼女は、世界農業遺産の視察は初めての機会であり、外務省や農水省が滋賀を選んでいただいたことをありがたく思っている。非常に充実した対応をしていただいたので、担当者の方に感謝申し上げる。

(知事)

 1点申し上げる。伝教大師最澄氏の没後1200年の法要に絡め、魅力交流委員会が様々な取組を行っている。コロナでの中断があり、令和9年度末まで延長することとなった。委員長がサントリーの鳥井さん、副委員長が、京阪の加藤さん、もう一人が滋賀県知事である。昨日、役員会があり、根本中堂の修復工事完了の令和9年度末まで延長することとなった。根本中堂の修復工事は滋賀県が請け負っており、しっかり予定通り完遂できるよう伝えた。雪が降ったり、資材がなかったりと中々大変と聞いているので、情報共有をしていただきたい。また、大学コラボプロジェクトをされていて、不滅の法灯や一隅を照らす、忘己利他や、全国に広がる寺院、近江商人にもつながる思想を学ぶプロジェクトに延べ2,000人が参加し、今までに色々と発信もされている。この魅力交流委員会で、ぜひ滋賀県の観光にも資する取組を展開していこうと思う。また、大阪関西万博に向けて何か取組ができないかという話があった。関西広域連合長の立場としては、比叡山だけでなく高野山もあり、両者で連携して万博の会場で取組を展開することについて昨日話し合った。関西広域連合にはすでに共有したが、文化スポーツ部や観光にも絡むので情報共有する。昔あった比叡山居士林研修の研修所は台風の影響でつぶれているらしく、再建を目指しているとのこと。インバウンド向けにも活用できるよう計画されている。

 

お問い合わせ
滋賀県総合企画部企画調整課
電話番号:077-528-3311
FAX番号:077-528-4830
メールアドレス:[email protected]
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