文字サイズ

令和5年11月15日県政経営会議の概要

  1. 開催日時:令和5年11月15日(水曜日)8時45分~9時23分
  2. 開催場所:WEB開催(各執務室)
  3. 出席者:知事・江島副知事・大杉副知事・知事公室長(代)・総合企画部長・総務部長・文化スポーツ部長・琵琶湖環境部長・健康医療福祉部長・商工観光労働部長・農政水産部長・土木交通部長・会計管理者・防災危機管理監・東京本部長・企業庁長・病院事業庁長(代)・議会事務局長・監査委員事務局長・警察本部長・教育長
  4. 議事概要:下記のとおり

協議事項

1.地域経済牽引事業の促進による地域の成長発展の基盤強化に関する法律に基づく滋賀県基本計画の策定について

林商工観光労働部長

 ・資料に基づき説明

<質疑・意見等>

(大杉副知事)

 重点分野含め大学との関係にも言及いただいており、観光部分は文化資源の活用ということも強く打ち出していただきありがたい。

 重点促進区域について2点教えていただきたい。

 (1)重点促進区域の3か所が選ばれた経緯について。

 (2)重点促進区域と特性を活かした産業分野との結びつきについて。

(林商工観光労働部長)

 (1)重点促進区域については、特定の企業が手を挙げておられる場合に市町から県に依頼があり、庁内の調整を行い、盛り込んでいる。法に基づくこの制度は、企業が支援措置を受けていただくための制度という色合いが濃く、重点促進区域は、農地や都市計画の関係の手続きにおける配慮という点で、申出があれば随時入れている。

 (2)6つの産業分野と重点促進区域についてであるが、6分野については税の優遇措置が中心であり、重点促進区域については、土地利用の配慮などが行われるもの。

(江島副知事)

 (1)企業誘致の重点7分野はこれで全て包括されているのか。

 (2)ここで重点分野としている6分野と企業誘致との関係は。

 (3)649億円の投資があったとの説明があったが、概要の3ページにある付加価値額の増加額37億円との関係は。

(林商工観光労働部長)

 (1)現在、産業誘致戦略の策定について検討を進めている。そこでの重点分野と、今回の重点分野との関係であるが、今回の法に基づく分野は、県で策定しようとしている産業誘致戦略の分野よりも広くなっている。物流についてはこちらの計画に入っていなかったので新たに加えさせていただいた。

 (2)企業誘致全体としては、県で策定しようとする産業誘致戦略に基づいて、そこに盛り込む重点分野を中心に、支援策も含め強力に推進しようと考えている。この法に基づく計画はあくまでも税や土地利用の調整に係る配慮など、そういった仕組みを活かしていただくためのものとなっている。

 (3)設備投資は令和4年度末までで649億円行われた結果、税の優遇措置として1億6,541万円の不動産取得税の減税を行った。これを受けていただくための事業者の計画に付加価値額の増加額の見込みを出していただいており、その金額が6,000万円となっている。

(江島副知事)

 この計画の方が産業誘致戦略よりも分野が広いということで、その7分野はこの条件に則れば税の優遇は受けられるという理解かと思う。

 649億円の投資とこの37億円というのは、国で示された6,000万円という数字に当てはめればこうなるということなのか、本当はもっと大きな投資が滋賀県で起こったので、もっとこの額を大きくするのがいいのか、補足があればお願いしたい。

(林商工観光労働部長)

 6,000万円は、前回同様直近の統計データを基に出させていただいている。

 それを上回る金額がある場合、様々な優遇措置を受けられることから、付加価値額の増加につなげていこうということ。

(知事)

 産業誘致のパッケージをこれから出そうとしているので、それとこの基本計画もうまく連動させながら、活かして、企業の皆様や県民の皆様にお示しし、その結果どのような投資が行われ、どういった付加価値額が増加したのかを把握、確認できるようにしておきたいと思うので、よろしくお願いする。

 

その他

(林商工観光労働部長)

 翔んで埼玉琵琶湖より愛をこめての公開が来週23日より始まる。

 盛り上がりを図る意味で、本日のZoomの背景やポスターの掲出にご協力いただき感謝する。本作の見どころのひとつとして、数多くの滋賀ネタが登場する。滋賀県の愛すべきローカルネタを全国の皆さんに知っていただき、滋賀を訪れていただくきっかけになるように活用してまいりたいと考えているので、引き続きいろいろな点でご協力のほどお願いする。また、ぜひ皆様も劇場でお楽しみいただけたらと思う。

(三和土木交通部長)

 琵琶湖の水位の低下の状況について報告する。本日はマイナス60cmまで低下しており、これを受け昨日、土木交通部長から近畿地方整備局の河川部長あてに琵琶湖の水位の低下抑制のための対応についての要望を出させていただいた。水位低下に関しては、10月25日にマイナス50cmになった時点で影響を確認し、その時は特に影響はなく、その後も大きな影響はないという状況が続いてる。北の方は時雨があるが、琵琶湖の水位は微減状態となっている。例年では、11月の末から12月にかけて水位は上昇傾向となっているが、予断を許さない状況なので引き続き注視していきたい。今後、マイナス65cmになると連絡調整会議を設置する予定で、その時点でまた改めて影響の調査等をしていく。我々としてもしっかりと注視していき、国とも連携し、必要に応じて外にも発信をしていきたいというふうに思っている。

(浅見総合企画部長)

 11月10日から11日にかけ、湖南省の友好提携40周年記念行事を開催させていただいた。開催に当たり、警備など県警本部を初め、各部局の様々なご協力をいただいたことに感謝申し上げる。

(大杉副知事)

 (1)昨日、滋賀県史編さん会議があり、いろいろな意見をいただいた。編さん過程の中で、単に今までの研究成果をまとめるだけではなく、新しい見方みたいなものも生まれている。例えば、近江商人に関して、近代において、近江商人はみんな外に出ていってしまったので、近江商人ではなく近江系商人と呼ぶべきだということが通説的に新しいが、それを覆すような近江商人が近代もいたというようなことをしっかり確認できるような、そういう内容が盛り込まれるようになっているということなど、いろいろ新しい発見をしながら進んでいるというような話があった。そういうことが、歴史編さんだけではなくて、行政のいろいろな各分野にもバックボーンとして活きてくるのではないか。

 委員の中に産業支援プラザの室長がおられたが、子どもたちに出前授業で近江商人の話をするときに、そういう話が入ってると子どもたちの関心も違うねという話があったり、福祉の歴史に関しても糸賀先生以降はみんなよくわかっているが、糸賀先生以前の福祉の歴史がよくわからない部分もあるので、そこへの期待があったりということをいろんな分野で歴史を掘り起こしていくことが県政のバックボーンになってくるのではないかと思うので、そういう意味でも各部のご協力をお願いしたい。

 私からも県史編さんのプロセスを大事にしたいという話もさせていただいて、そのプロセスに子どもたちもしっかり参画してもらおうという観点からすると、いろいろなミニ講座やミニ展示をやっているが、なかなか子どもの目に届くところでやっていないので、琵琶湖博物館や県立美術館、図書館などを活用して展示をやった方がいいのではないかとか、地域ごとのいろいろな資料が今失われつつあるので、資料の保存の仕方、オーラルヒストリーのあり方をミニ講座的に各地域でやりながら、編さん過程を進めていったらいいのではないかというような、いろいろなアイデアが出てきた。各部にも関連することがあると思うので、ぜひご協力をお願いしたい。

 (2)こどなBASEについて、知事からキックオフ宣言をしていただき、先日のトークセッションもあり、いろいろな企業にご協力をいただいている。子どもたちや保護者も意外に滋賀の企業のことを知らず、こんなに面白い企業がたくさんあるのにもったいないよねという話になり、そういうことをもっともっと広げていったり、企業のパーパスを子どもたちにもしっかり伝えていく、その機会にこどなBASEはすごく使えるという話もあった。企業のみならず行政も含めてだと思うので、ぜひこどなBASEへの各部局からの参画の仕方も一度考えていただければと思う。

(江島副知事)

 翔んで埼玉の関係では、楽しみにしており明日の試写会で大津市長と一緒に挨拶をさせていただく。

 先週のオーストリアとハンガリーに行ったことを共有させていただく。

 一つ目は、オーストリアの方には、ブルゲンラント州という州湖がある州に行ってきて、交流できないかということで、ドスコツイル州首相と面談し覚書を締結してきた。

項目は、(1)音楽を含んだ文化、(2)環境保護、(3)経済、観光、ワインと地酒、経済、(4)公共交通、(5)健康福祉、の5項目。

向こうが強調されたのはベースにSDGsを置いてるということで、我々もMLGsを紹介させていただいた。それから、サイクリングを実際走りながら、滋賀県とブルゲンラント州でサイクリングロードにお互いの名前を冠するような取り組みできないかというようなことも探ってきた。

ファーストタッチなので、今後こういった連携がどのように進んでいくかを見定めていきたいと思うし、ぜひ皆さん各部局において、オーストリアブルゲンラント州との交流に何ができるかをお考えいただきたい。

予算の中で何か入れていく必要があるならば、入れていきたいと思う。

 二つ目は、その後、ハンガリーに行き、バラトン湖があるバラトンフェレドというところにいってきた。ここで、開会式で挨拶させいただき、世界湖沼デーを制定しようという提案と、MLGsとしての滋賀県の取り組みを、動画を活用しながら紹介した。

10カ国、200名程度の参加で日本からは自治体としては滋賀県だけだった。

今後、湖沼を守る取り組み、各国でされていることを参考にしながら、我々にできることを見習っていき、やはり多様性があって、各湖沼は問題が違うことがよくわかったので、滋賀県の取り組みが参考になるものもあれば、違う面があるという気がした。

MLGsについても、県では琵琶湖を対象にこういうことができるんだけども、他の国とは違うゴールを持ちながら、違う取り組みをしながらという形になるのかなという気がしたので、共通性と、多様性という両面を感じながら、この二つの国を訪問してきた。

今後も、各部局でご検討いただくこともあるかと思う。

 以上、報告と今後に対する対応、取り組みをよろしくお願いする。

(知事)

 県史編さんについては、昨日の会議でも紹介されていた滋賀県の歴史という冊子とも連動させながらの取り組みもあるのではないかと感じた。

 世界湖沼会議の中で、世界湖沼デーの制定や、ユースパワーという若者が参画した取り組みの可能性について言及されていた。滋賀県の高校生も現地の高校生などとセッションを持ってくれたと聞いている。先ほど、総合企画部長からも紹介があった中国湖南省との関係においても、式典の最後に双方の大学生が三つの提案をしてくれた。それぞれ施策化、具体化に向けて検討してほしい。若者の声を活かしていくことも重要だと思う。

 昨日、伊藤忠商事の本社へ訪問した。近江商人、三方よし、SDGsを発信されており、隣接するSDGsスタジオは一見の価値あるところと感じた。いろいろな行事用スペースも無料で貸していただけるので、物産展や発信する拠点としてぜひそれぞれの部局でも施策へ活かしていただけるようお願いする。子ども目線の模擬体験ができるスペースがあったので、「子ども・子ども・子ども」と言っている滋賀県の取り組みにも活かせるところがたくさんあると思った。ぜひ、それぞれの部局長を中心に東京出張をする際は、訪問してもらいたい。

 全国知事会議での情報を共有する。

 (1)不登校への向き合いは、各都道府県は相当様々なことをやろうとしている。来年度の施策にも入れてフリースクールへの支援を含め打ち出していく。

 (2)愛知県が主導する休み方改革については、ラーケーションと絡めて、11月24日が休みになり、相当近隣府県への観光が想定されている。各府県がそれぞれの県で休みを設定し、人の流動を促そうとしている取り組みとして、今回愛知県が実施するもの。もう一度琵琶湖の日の休日化を検討していきたい。世界湖沼会議の動きも合わせて、働き方改革の逆は休み方改革なので、総合企画部中心に検討をお願いしたい。

 (3)ライドシェアについては、国の動きも早まり、各都道府県において、都市部、山間部に分けて既存事業者もうまく取り込んで、規制改革と絡めてやろうとしている。本県も交通ビジョンに入れて土木交通部中心に検討をお願いしたい。

 (4)京都に国立文化財修理センターができるため、本県でも文化財の修理、またその人材確保は大変重要な課題であるので、情報収集を行い、どのような絡み方ができるかを準備していきたいので、文化スポーツ部中心にお願いしたい。

 (5)来年に佐賀県で国スポが開催される。国体から国スポ大会となる初年度ということもあり、これを機に様々変えていこうとしておられる。佐賀県知事とは、変えたことは引き継いでいけるようにと知事同士で話しているので、早めに情報を取ってもらいたい。例えば、開会式のあり方、大会を機にスポーツビジネスを起こしていく、アスリートがその分野で食べていけるようにするなどの取り組みを佐賀県でやろうとしている。本県も来年度の政策の中で国スポ大会のレガシー作りに取り組んでいこうとしている。頭出しをしていきたいので、文化スポーツ部を中心にお願いしたい。付随して、全国知事会では、3巡目の国体はやめようという検討に入っている。他府県の多大な負担をかける国民スポーツ大会のあり方を変えていこうと考えている。2035年の沖縄大会や2036年の三重大会を最後に終える想定で動いているので、少し念頭に置きながらそれぞれの部局で仕事を進めていただきたい。

 

お問い合わせ
滋賀県総合企画部企画調整課
電話番号:077-528-3311
FAX番号:077-528-4830
メールアドレス:[email protected]
Adobe Readerのダウンロードページへ(別ウィンドウ)

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。