文字サイズ

令和5年4月3日県政経営会議の概要

  1. 開催日時:令和5年4月3日(月曜日)14時30分~15時07分
  2. 開催場所:災害対策本部室 危機管理センター
  3. 出席者:知事・江島副知事・大杉副知事・知事公室長・総合企画部長・総務部長・文化スポーツ部長・琵琶湖環境部長・健康医療福祉部長・商工観光労働部長・農政水産部長・土木交通部長・会計管理者・東京本部長・企業庁長・病院事業庁長・議会事務局長・教育長・監査委員事務局長・警察本部長・防災危機管理監
  4. 議事概要:下記のとおり

年度初めの挨拶

(三日月知事)

 県民に開かれた会議としたい。私や、みなさんの発言はオープンであること、そういう立場であるということを認識いただきたい。担当の部局があるが、全庁を見渡して積極的に所管以外のところにもご発言いただきたい。自身の部署と一緒にやろうという呼びかけもお願いしたい。今年度は、『コロナを乗り越え、「シン・ジダイ」へ新たなチャレンジ「健康しが2.0」』を掲げている。この「シン・ジダイ」の「シン」には新しいの「新」、伸びるの「伸」といった様々な意味が込められているので、自分たちに問いかけると同時に仕事の進め方に生かしてほしい。「健康しが2.0」は、気候変動、自然災害、感染症、人口減少などの変化に負けずに価値観の変化、DX、滋賀の強みを生かしながら、人を社会・経済・自然の健康を幸福感として実感できるようにみんなで作ろうというもの。重点化する政策の一つ目は「子ども・子ども・子ども」、二つ目は「ひとづくり」、三つ目は「こころの健康」、四つ目は「グリーンとデジタルで新たな経済と社会をつくること」、五つ目は「安全・安心」。これら5つのことを、北部振興で体現させていきたい。仕事の進め方としては「シェア」共有することをキーワードに、ひとづくり、パーパス、業務の見直しに取り組んでいく。この経営会議はいろんなことを共有する場でもあり、積極的な参画をお願い申し上げ、年度末まで一緒に元気に歩んでいくことを祈念申し上げて、私の挨拶とさせていただく。

(江島副知事)

 今年度1年間、皆さんと一緒に県政を一歩前に進められるように取り組みたいと思う。いろんな課題あるが、今止まってるところから、一歩前へ進めていきたいという思いがある。キーワードとして、一つは、こどもの将来のために考えていく、最善を尽くす方法がいいと思う。もう一つは、現場を大事にしたいという思い。県職員の現場をこの職についてからいくつか見させいただいたが、さらにいろんな現場を見られるように、各部局長さんと一緒に行きたいと思う。知事がおっしゃったように、この場は県政経営会議であり、滋賀県を議論する場になればいいなと感じるところであり、その幅広い視点から皆さんの意見が出て、県政が前に進むように取り組みたい。

(大杉副知事)

 知事がおっしゃるパーパスについて、最近よく考える中で、先日大阪で色んな教育学者が集まる会に参加させていただいたところ、関係者の今の関心はChatGPT時代の知の拠点、大学研究機関のあり方ということが非常に話題になっていた。ChatGPTが答えられるような知識の価値は相対的に下がっていく。そうすると、逆にビッグデータにならないような、各地域固有の知恵とか知識に対する価値が非常に高まってくるのではないかと感じた。大学や研究機関もそういったことと自らの最先端の色んなことを掛け合わせていかないと新しいものが生まれないのではないかという議論になっている。文化歴史を大事にしていくという中で、地域固有の知識や知恵は非常にたくさんある時期だと思う。そういうことをぜひ宝物として大事にしながら、県政を進めていけたらと思っている。もう一つは、ルーティンになっている業務についてもさらなる目配りをしてほしい。状況が変わったり相手が変わったりすると、また状況も変わってくるので、そういったことも含めて一緒に考えながら取り組んでいきたい。

(松田知事公室長)

 知事公室としては、アンテナを高くしたい。一歩前に出た発信あるいは主張というものをしていきたいというふうに考えている。県政に関わるものだけではなく、最近の国際情勢や、県民のニーズはもちろんのこと、幅広くアンテナを高くして収集した上で、先ほどここは議論の場にというお話があったが、関係する部署はもちろん、広く多角的に議論した上で県としての姿勢、主張というものをしていきたいと思っている。

(浅見総合企画部長)

 今年度の総合企画部は、高等専門学校の設置に向けた検討の加速化や北の近江振興、大阪・関西万博など様々な課題に、各部局の皆さんとの連携を密にしながら、しっかり取り組んでまいりたい。とりあえず一歩進んでみるという精神で1年間、動くということを意識してまいりたい。個人的には、経営会議を円滑に進行ができるのか、不安もあるが、この会議が積極的な議論ができて実りあるものになるよう、皆様のご協力をお願いしたい。

(東総務部長)

 今年度が第2期の基本構想実施計画、そして行政経営方針のスタートの年度ということで、人・財源の配分をシフトするための業務の見直し・効率化、それと県庁を担う人作りということに向け、定年延長にはなるが、自分自身の総仕上げのつもりで頑張っていきたいと考えている。特に、こども政策なども含めて、将来を見据えた対応や、新型コロナが収束し、平時モードへの移行というようなことも想定されることを考えると、これまで臨時的に財政の方も拡大してきたところであり、今後を見据えて、持続可能性といった視点も意識しながら、経営資源を有効に機能させられるよう皆さんと一緒に考えていきたい。経営資源については、おのずと制約はあるが、ただその中でも各部局の皆様の取り組みをどうやって下支えできるかというような視点で、できることできないことあるかと思うが、1年間取り組んでまいりたい。

(谷口文化スポーツ部長)

 東京オリパラなどを受けて文化スポーツの力というものを改めて感じたということを昨年度のこの場面で申し上げた。1年経った今もWBCはじめ、この分野ならではの訴求する力を強く感じている。具体的な取り組みとしては国スポもあと900日余り。またマラソンを3月に実施したが全庁的な皆さんのご協力のおかげで無事終えることができたと思っている。更なる検証を進めてまいりたい。他にも希望が丘や美術館など様々な課題があるが、それぞれについて、丁寧に対応していきたい。また、文化庁の京都への移転を契機にしてできることについてはしっかり考えていきたい。

(森本琵琶湖環境部長)

 滋賀県にしかない、伝統ある部を務めさせていただき、身の引き締まる思いである。懸案事項様々あるとは聞いているが、環境ということで、基本的には規制する場面が多いのかなと思うが、先ほど皆様方がおっしゃっているように一歩前へ進めるために、単に規制というブレーキを踏むだけではなくて、前に進めるためにできることを皆様と連携してしっかり考えてまいりたい。

(大岡健康医療福祉部長)

 3年間続いたコロナへの対応では保健所をはじめコントロールセンターなどを全庁挙げて応援をいただき感謝申し上げる。そういう中ようやく落ち着きを見せ、今年度はこれまではコロナで様々な制約を受ける中で、十分できなかった取り組みを本腰を入れて取り組みたい。部内では健康医療福祉の計画、例えば保健医療計画であったり、医療や介護様々な計画のラッシュの年で、何よりもこども・こども・こどもの取組を推進するための本部を立ち上げた。さらには条例検討もあり非常に忙しい年になるなという思いはするが、裏返すと様々な施策を中長期的な方向でしっかりと打ち出す年でもあるかと思う。充実した年になるよう情熱をもって取り組みたい。

(林商工観光労働部長)

 今年度コロナ禍からの脱却を図るということで、経済の持続的な発展成長に繋げていく年であると認識している。まずは物価高騰対策を速やかに対処するための検討に入りたい。そのためには改めて、事業者等の皆さんが何を考えておられるのか、何を求めておられるのか、またその中で検討して県として何ができるかということについて、効果が広く最大化するように努めていきたい。その上で、短期的な緊急対策だけでなく、未来を見据えた足腰の強い構造への変革ということについても取り組みを進めていきたい。社会全体の成長に繋げていけるよう、そういう意識で職員一丸取り組みたい。

(岡田農政水産部長)

 新たな品種のPRであったり、世界農業遺産を生かした魅力発信などに取り組んでいくことはもちろん、前向きでないような課題懸案事項等様々あると思っているが、そうしたことも背を向けることなく、職員の声を、丁寧に聞きながら課題解決に取り組んでいきたい。自分1人では何もできないので、これまで通りチームワークで、チームのみんなの力を大切にして、前に一歩でも進んでいけたらと思っている。

(三和土木交通部長)

 土木交通部は、下支えとして、インフラ関係ソフトハード、まちづくり、安全・安心という面で明確なミッションを持って、邁進する部署かと思っている。なくてはならない業務であるが、それに加えて、今年度はリーダーの個性が見えるような、ポイントを絞って取り組むことを一つテーマに部内の各課長にも伝えていく。昨年度と違うことして、滋賀らしさというふうなことをどこかで小さくてもいいので、見せられるようになっていくということが重要なのかなと思う。部内をもとより他部局とも連携しながらやっていきたいなというふうに思っている。

(中田会計管理者)

 会計管理局のベースになるミッションは、県民の信頼を支える適正な会計事務の推進であり、そのためにはひとづくりが一番大事と考えている。職員育成を勉強会などしながらやっていきたい。特に今年度は財務会計事務のDX化再構築が一番の目玉と考えている。また、ペーパーレスやキャッシュレス化を進めていきたい。県民の皆さんの利便性の向上や事務の効率化にも繋がるものであり、みんなの幸せに繋がるようにスピード感を持って進めていきたい。契約条例が2年目に入り、まだまだ取り組みの内容については充実を図っていく面がある。こういったことは庁内全ての部局に関係することなので、ぜひ一緒に取り組みを進めてまいりたい。

(山下防災危機管理監)

 今年度の抱負として、危機管理には想定外といった言葉が通用しないと考えている。地震などの予測不可能な事態が起こった際に、あらゆるケースに対してでも初動体制を確立していくことが重要だと考えている。そうしたことから原点に立ち返り取り組みたい。一方で昨年度の大雪の際には高速道路での立ち往生であるとかJRでの帰宅困難などの課題が浮き彫りになったが、事業者と連携して行政としてやるべきこと、やらなければならないことなどを整理して次のシーズンに繋げていきたい。また大規模災害に備えて避難所のペットの対策であるとか、トイレの対策こういったものに対しても避難される方のニーズをしっかり把握して、避難所の環境改善に向けた考え方を一定整理していきたいなと考えている。最後に私自身危機管理いわゆる危機対応には100点満点の正解はないと考えている。それぞれの対応については常にブラッシュアップして対応していきたいと考えているので、いざというときの各部局へのお願いとか、これまでにないような形でのお願いがあるかもしれないが、協力をお願いしたい。

(中村東京本部長)

 東京での勤務を通じ、国会議員の皆さんであるとか、中央省庁、企業や団体、学生の皆さんとのお会いする機会が多くなると思う。その中で人脈作りであるとか、繋がりが築けることによってお互いの思いであるとか、政策の実現を目指していきたい。もちろん県庁内の各部局との連携、ここ滋賀との連携も図りながら進めてまいりたい。人はまさに最大の経営資源であり、1人1人の能力が最大限発揮されて組織のパフォーマンスが上がるように、ひとづくりに取り組んでまいりたい。

(東郷企業庁長)

 当部局は、県民生活と経済活動の基盤である水を安全・安心に安定的に供給するというのが一番の仕事であり、経営戦略の基本理念でも信頼の水で、地域の未来に貢献するようにとうたわれている。水をご縁として、健康医療福祉部をはじめ様々な部局と連携させていただきたい。

(正木病院事業庁長)

 今年度の病院事業庁の課題としましては、コロナが5類となる以降、どのように業務運営していくかというところ。もう一つは、令和7年1月に予定している総合病院と小児保健医療センターの組織をどうやってまとめていくかという点かなと思う。病院長が2人変わられたので、病院長ら共に働くスタッフと一緒になって、県民のためになる病院作りに邁進してまいりたいというふうに考えている。

(箕浦議会事務局長)

 県議会議員の選挙真っ最中であり、4月9日の投票を経て、4月30日から新しい議会となる。新しい議会と執行部をしっかりと繋いでいきたい。それが一歩前に進む県政に寄与するのだろうと考えている。個人的には、議会、あるいは会派・議員がそれぞれどういうふうに何をどう考えてるのかをしっかり汲み取っていくっていうことが事務局の使命と考えており、執行部の皆様にどういうふうな形で繋いでいくのかが非常に大事かなと感じている。それが円滑な議会運営にも繋がっていくと思う。また執行部の皆様方におかれては、相談事は議会に対して多々あると思うので、早め早めにお話なりをいただけると、事務局の方としても、適切に対応できると思うのでよろしくお願いしたい。

(島戸監査委員事務局長)

 私共は4人の監査委員のもと監査を執行しているが、正確性・合規性いう観点から法令に基づいて監査するということはもちろんではあるが、それに加え、さらに各事務事業執行機関の皆さんとはちょっと違う視点から建設的な、前向きなご提案ができないかということを心がけてまいりたいと考えている。

(中村警察本部長)

 「県民のための警察」として、滋賀県民のため安全安心をしっかりと守っていくことはもちろん、警察のためではなく、全体として何が県民のためになるのかということを考えた上で警察も動いていく、そういう警察であるべきだと考えている。そういった意味で県民のためという視点で幅広く見て業務を進めていきたいと思っている。新しい時代、未来をしっかりと見据える中で、私個人としては、やはり子供はすごく大事であり、子供の事故や事件を本当にしっかりと対応していきたいという思いである。また、警察は、非常に大きな現場を抱える組織でもあり、働きやすい現場づくり、業務の合理化等を進めてまいりたい。

(福永教育長)

 決意をまた新たに前例にとらわれず、前向きに、エビデンスを大切にしていく。今年度特に教育委員会として5つ申したが、こちらでは、3つ、少しお話をさせていただく。1つは子どもたちの生きる力を育むことが学校教育、教育の基本である。そのためには子どもたちが主体的に学び続けられるような環境を作ることが大切である。2つ目は、今の子どもたちを取り巻く環境は非常に厳しいものがある中で、誰1人取り残さない、取り残されない、そういった学びの支援をしっかりとやる。そして最後、これも大切なことであるが、子どもの笑顔と教職員の笑顔を増やしていく、そのための取り組みに力を入れていくということである。命を大切にすることも改めてこの4年間の教育長をしていて感じることがあり、子どもの命も、そして教職員、先生方の命も大切にする、そういった学校現場を作っていきたい。また、各部局の皆さんには子どもたちを取り巻く様々な政策で連携協力をいただいている。滋賀の子どもたちのために皆さん方のご協力を賜りたい。

お問い合わせ
滋賀県総合企画部企画調整課
電話番号:077-528-3311
FAX番号:077-528-4830
メールアドレス:[email protected]