令和2年3月、当場の経営を安定的、継続的に行い、一般会計繰出金を確保することにより、県財政に貢献するという公営競技の使命を果たし続けることを目的とし、「びわこボートレース場中期経営計画2020」を策定しました。
当時の財務状況は危機的な状況を脱しつつあるものの、依然厳しい状態で、5年間で15億円という繰出金を確保するための具体的施策を検討しておりました。しかしながら、令和2年初頭のコロナ禍を契機として発生した巣ごもり需要に加え、業界全体の取組が功を奏したことなどにより売上が飛躍的に向上しました。これに伴い、繰出金は令和2年度の単年で20億円に達し、5年間で15億円の目標をたった1年間で達成するなど、計画策定時に想定していたより極めて順調な経営を実現することができたところです。
しかし、現状を分析すると、財務状況は確かに改善しているものの、本場来場者の減少には歯止めがかからず、またボート業界全体として売上の頭打ち感が見受けられ、当場の売上はその中でも下位に甘んじています。今後も引き続き公営競技の使命を果たし続けるためには、現状に満足することなく、更なる将来をしっかりと見据え、目まぐるしいスピードで移り変わる時代に即した対応を取り続けることが重要です。
このため、引き続き将来に向けての中期的な目標、方針を明らかにし、今後の当場の経営、更には県財政や地域への貢献を安定的に行うため、本計画2025(令和7年度~令和11年度)を策定しました。