子どもから高齢者まで全ての方が、犯罪や交通事故に遭うことなく安全に安心して暮らせる地域づくりや犯罪被害者等を支える社会づくりに向けた下記の取組に活用します
1.キラリと光る滋賀の交通安全
交通安全の普及啓発や当路整備、てんかんや認知症等が原因の交通事故防止など、交通安全対策に活用します。
令和元年5月、大津市の交差点で保育園児と保育士計16名が死傷した痛ましい事故の教訓である、「交通事故はいつでも、誰の身にも起こりうること、そして、ほんの一瞬の気の緩み、不注意が思いもしない重大な結果を招くこと」を、県をあげて周知徹底し、交通事故撲滅に取り組む必要があります。
痛ましい事故の教訓を風化させず、これ以上交通事故により悲しい思いをする人を出さないため、防護柵の更新、路側帯のカラー舗装化、路面標示・外側線の引き直し等のハード対策やルール・マナーの徹底などのソフト対策の両面から交通事故防止対策に全力で取り組み、「交通事故のない滋賀」の実現を目指します。また、県警等関係機関と協力し、街頭啓発等を通じて交通安全意識の普及啓発に取り組みます。
公共交通機関が利用しやすい都市圏に比べ、滋賀県では自動車による移動が主流を占めています。車を運転する高齢者の方も多く、それに伴って高齢ドライバーによる交通事故の比率も大きくなってきており、加害者・被害者とも高齢者という事故も珍しくなく、高齢者事故対策が喫緊の課題となっています。滋賀県警では、「ふるさと滋賀」で暮らす高齢者の方が当事者となる交通事故を1件でも減らし、またその「キラリと光る」笑顔が見られるよう、高齢者の特性を踏まえた様々な工夫を施した安全教育などに取り組みたいと考えています。また、歩行者と自動車の事故を未然に防ぐため、信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止率向上に努めていきます。
令和5年に制作した高齢ドライバーが地域と連携・協働して、自身で今後の運転のあり方について考えるための啓発動画を活用し、あらゆる施設のデジタルサイネージ等で放映するとともに、車の運転を継続する高齢者の方には、体調や状況、行き先を考えて運転を続ける「補償運転(三方よし運転)」、運転免許証の返納をためらう方に対しては、車を運転しない生活を体験する「お試し自主返納」を継続実施し、自主返納へ動機付けとなる取り組みを行います。
また、令和6年に購入した運転技能自動評価システム(ドライバーの運転行動を車・頭・足に取り付けたセンサーとGPSでリアルタイムに計測し、コンピューターで具体的に運転技能を評価するシステム・通称新型オブジェ)を活用した分かりやすい指導を行います。
歩行者や自転車対策としては、体験型の交通安全教室や滋賀県独自の反射糸を活用した裁縫教室を開催し、夜間でも「キラリと光る」反射材着用を推進していきます。また、自転車ヘルメット着用率の向上、「横断歩道は歩行者優先」の原則に基づく滋賀県独自の名称「横断歩道利用者ファースト運動」を推進していきます。
全国的にてんかんや認知症をはじめとする運転者の病気に起因した悲惨な交通事故は、連日のように取り沙汰されています。これらの交通事故は他人事ではなく、令和6年中、滋賀県公安委員会において、特異な交通事故等の運転者に対して検査(医師の診断)を求めた件数は、約80件になります(検査の結果、約80%の方は運転免許の取消や停止となる病気ではありませんでした。)。
運転者の病気が原因と疑われる交通事故等が発生した場合には、運転者に対して直ちに検査(医師の診断)を実施し、運転免許の継続の可否を早急に判断して、歩行者、運転者ともにキラリと光る笑顔あふれる交通環境の維持を目指します。
運転者の病気に起因する悲惨な交通事故の絶無を目指し、特異な交通事故の運転者に対して直ちに検査(医師の診断)を実施することにより、運転免許の継続の可否を判断します。
また、緊急性は特段高くないものの、認知症等により自身で判断ができない独居老人や、受診費用を捻出できず、自身の病気を心配しながら運転している方々に対しても速やかに検査(医師の診断)を実施し、運転免許の継続の可否を判断します。
2.地域の防犯力を高めよう!
「トクリュウ」に狙われにくい町づくりに向けて防犯カメラの設置促進、ヤングボランティアの活動支援、防犯アプリの活用促進等、地域の防犯対策強化に活用します。
滋賀県では、「なくそう犯罪」滋賀安全なまちづくり条例のもと、県民総ぐるみによる防犯活動を展開し、安全安心な滋賀の実現を目指しています。
滋賀県内における刑法犯認知件数は令和4年以降、3年連続で増加しており厳しい情勢となっています。
また、近年全国的に「匿名・流動型犯罪グループ」いわゆる「トクリュウ」と呼ばれる犯罪組織による詐欺や強窃盗などの事件が多発しており、滋賀県でも特殊詐欺をはじめとする詐欺被害が増加しています。
このような中、警察では、県と合同で「トクリュウ・闇バイト・詐欺・強盗緊急対策プラン」を策定し、その取組のひとつとして「自主防犯活動の強化」を掲げ、県や市町等と連携して、防犯カメラ等の普及促進を含めた環境整備や支援物品の供与及び支援助成を行うとともに、さらに、ぽけっとポリスしがアプリを通じた防犯対策の推進を取り組んでいきます。
警察では、これら「トクリュウ」による犯罪に県民が加担しない・被害に遭わないよう、次世代を担うヤングボランティアへの活動支援や、地域の見守りに威力を発揮する防犯カメラを自治会等に貸出す事業を実施することで、地域主体の防犯カメラ設置等を支援するなどして、県民の自主防犯意識の醸成を図る取組を進めることが必要と考えます。
「トクリュウ」による犯罪に県民が加担しない・被害に遭わないよう、関係機関・団体、事業者など、地域主体で犯罪や事故の防止に取り組むボランティアの裾野を拡げ、未来の自主防犯活動の担い手となるヤングボランティアの活動を支援して、地域の防犯活動の活性化や、防犯アプリを通じ県民の防犯対策の意識向上を図るとともに、地域を見守る目として重要な役割を果たす防犯カメラの自治会等への貸出し事業を行い、市町や自治会等による自主的な設置、増設を促進し、地域を見守る力を高め、総合的な防犯力の向上に取り組みます。
3.犯罪被害者が充実した支援を受けられる社会を目指して
凶悪な犯罪や性暴力等、不幸にも犯罪の被害に遭われた方やその遺族等に対する様々な支援の充実のための取組に活用します。
滋賀県では、「滋賀県犯罪被害者等支援条例」に基づき、犯罪被害に遭われた方々に対する相談や支援のため、総合的対応窓口を設けています。また、性犯罪・性暴力被害者に対する支援のため、県・県警・滋賀県産科婦人科医会・おうみ犯罪被害者支援センターの4者で協定を結び、性暴力被害者総合ケアワンストップびわ湖(SATOCO)を設置し、24時間365日体制で相談支援を実施しています。
犯罪被害に遭うとその被害の苦しみに加え、様々な二次的被害に悩まされる事があります。特に性犯罪・性暴力に関しては誰にも相談できず一人で抱え込んでしまうことも少なくありません。そういった方々が泣き寝入りすることなく、安心して充実した支援を受けられる社会の実現が必要です。
多くの県民に被害に遭った時には安心して相談できる場所があることを知ってもらうため、広告やSNSでの発信等により相談窓口の周知啓発に努めます。
目まぐるしい情勢の変化に対応した支援の実現のため、相談支援員の確保・育成を図り、被害者の多様なニーズに応じた相談支援を目指します。
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滋賀県をもっと元気にするため、持続可能な滋賀県であるため…
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