広報誌「滋賀プラスワン」2024年冬号掲載
紫式部に思いをはせて
YURIKO YOSHITAKA
1988年東京都出身。2006年、初出演した映画「紀子の食卓」で第28回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞受賞。2008年に映画「蛇にピアス」で主演を務め、第32回日本アカデミー賞新人俳優賞と第51回ブルーリボン賞新人賞をダブル受賞。2014年には連続テレビ小説「花子とアン」(NHK)でヒロインを演じた。以降、普通のOLからミステリアスな女性まで、映画・ドラマで様々な役柄を演じている。大河ドラマへの出演が2008年の「篤姫」以来二回目。NHKで文筆家の女性を演じるのは「花子とアン」の村岡花子役、「風よあらしよ」の伊藤野枝役に続き3度目。
世界最古の女性文学と言われる「源氏物語」は、滋賀県の石山寺で起筆されたと伝わります。
今年の大河ドラマ「光る君へ」(NHK)は滋賀県にゆかりの深い「源氏物語」の作者・紫式部の人生が描かれます。主人公の紫式部(まひろ)を演じる吉高由里子さんに、ドラマの見どころや滋賀県への思いについてお話しいただきました。
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石山寺には、まだご挨拶に行くことができていないのですが、執筆のために籠ったといわれる部屋や使われていた硯が残っているとか。そういうものを見たり同じ空間に身を置いて、紫式部の秘めた情熱や想像力に思いをはせてみたいですね。
今後、もし滋賀県でロケがあるなら、その際にはぜひ石山寺を参拝して、四季折々のお花が美しいという境内を歩いたり、紫式部がインスピレーションを受けて物語を書き始めたという琵琶湖に映る月も眺めてみたいと思います。
実は私、ちゃんと滋賀県を訪ねたことがないんです。新幹線の車窓から景色を眺めていたら、真っ白の銀世界に「ここどこ?」と思ったら滋賀県だったので、雪の多いところという印象です。
食べ物でいうと近江牛のイメージ。お肉もお魚も好きで、とにかくおいしいものがあるところに行っちゃうんです。おすすめのおいしい店をしっかりリサーチして巡ってみたいですね。
今回の大河では、主役はもちろん、平安時代を演じることも初めて。未知の世界への挑戦の連続ですが、ぜひ皆さんも滋賀にゆかりの深い紫式部の情熱的で強くしなやかな生きざまをお楽しみください。
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