滋賀県には、令和元年度末に推定で約42,000頭のニホンジカが生息しているとされており、ニホンジカにより農作物や森林植生などが大きな被害を受けています。狩猟者等による積極的な活動で、年間約15,000頭の捕獲が行われ、被害の低減に努めていますが、捕獲されたニホンジカのうち、ジビエとして活用されているのは自家消費を除いてわずか約5%(推定750頭)に留まっています。
そこで、滋賀県では捕獲したニホンジカ等を自然から頂いた恵みとして、有効に活用し、「困りごとをプラスにして、地に足をつけたキラリと光る活動」とするため、ジビエ活用の推進に取り組んでいます。
ジビエ利活用の推進のため、獣害対策で捕獲された野生獣を食肉利用するための正しい知識と解体技術の習得・向上に向けた標記講習会を下記のとおり開催します。
ご興味のある方の参加をお待ちしています。
詳細は下記チラシをご参照ください。
【基礎講座】
日時:令和6年(2024年)11月28日(木)13:30~16:30
場所:彦根勤労福祉会館たちばな4F大ホール(彦根市大東町4-28)
【応用講座】
日時:令和6年(2024年)12月5日(木)12:00~15:00
場所:ウッディパル余呉(長浜市余呉町中之郷260)
ジビエにより親しんでいただけるよう、しがジビエが食べられるレストランやジビエ加工品の情報等をまとめた「しがジビエガイド」を発行しました。
※しがジビエとは...
滋賀県内で捕獲され、食品衛生法に基づく営業許可を取得した県内施設で加工処理されたシカ肉およびイノシシ肉のことです。
野生獣であっても食肉として利用する場合には、家畜等の食肉と同等の品質を確保する必要があります。野生獣肉の場合は、山林等の屋外で捕獲した個体をその場で「止めさし」し、山林内から「運搬」後、加工施設で「解体」処理を行います。そして、これら全ての工程で、良い品質を保つことが求められます。そのため、野生獣の解体処理には、家畜の解体処理とは異なる技術と衛生管理が必要になります。
滋賀県野生鳥獣肉衛生管理ガイドラインはこちら(生活衛生課)
・ジビエ利用拡大コーナーはこちら(農林水産省ホームページ)