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滋賀県環境影響評価審査会(平成19年10月29日)概要

  1. 日時 平成19年10月29日(木曜日)14時00分〜17時00分
  2. 場所 滋賀県厚生会館4階大会議室
  3. 議題 (仮称)信楽ホースパーク建設事業に係る環境影響評価準備書について
  4. 出席委員 西村委員長、浅見委員、石川委員、高柳委員、早川委員、三田村委員、遊磨委員
  5. 議事概要

(事業区域について事業者から説明)委員:この変更は、アセス条例で何らかの手続きが必要か。
事務局:条例では、規模の縮小等の軽微な変更について手続きはない。
委員:代償地も含めて考えるのであれば、事業区域は31.72haではないか。
委員:流下能力の調整と言っているが事業内容は変わっていない。
委員:流下能力を増やさない限り、あふれることを前提に開発していることにならないか。
事業者:下流河川のネック点で非常に流下能力が少ないため、できるだけ直接放流量を絞って調整池からの放流量を確保するという形で対応した。
河港課:下流のネック点で流下能力を超えないように放流するために調整池があり、直接放流も加味して審査している。
事業者:開発によって流量が増えるわけではない。逆に調整池を作ることで洪水の確率が小さくなる。
委員:代償地について20年間契約しているから担保されるとあるが、その後はどうなるか。
事業者:20年というのは当初の契約期間であり、事業が継続する限り契約は更新され代償地の担保も続く。
委員:そのように記載を改めていただきたい。
委員:代償地という土地の扱いがわかりにくい。事業区域、代償地などを明確にした資料を作ること。
(前回の審査会指摘事項に対する見解について事業者から説明)委員:揚水試験結果について、より詳細なデータを示すこと。
委員:流域下水道の流入水質はどこで測定した値か。また、馬用排水の類似施設とはどこか。
事業者:下水道については調査する。馬用排水については栗東トレーニングセンターの厩舎、弊社の乗馬用施設洗い場、信楽牧場である。
委員:地盤卓越振動数について、ノイズの可能性についてはどうか。
事業者:測定結果からノイズは除外している。
委員:ノイズではないという見解をつけること。
委員:大型ほ乳類の侵入防止対策を削除することについて、シカ、イノシシが誘引される可能性が十分ありえる。それにより周囲の農地等への影響も考えられるので侵入防止は必要と考える。
事業者:侵入防止対策を再検討する。
委員:オオタカ・ハチクマへの工事の騒音による影響については極力繁殖期を避ける、低騒音、低振動機器を選定し、繁殖期に工事する際には細心の注意を払う等周知徹底するとあるが準備書に記載すること。
委員:湿地の環境保全についてモニタリングから3年間継続とあるが、3年過ぎても植生管理をするのか、以後遷移に任せるのか。
事務局:事後調査の結果、保全対策が必要になれば事業者が植生管理をすることになる。
委員:緑化について、ヨモギ・ススキを国内産の種子としているが現実的か。
委員:湿地そのものがないところに新たに湿地を創造することは大変困難であるが、オタルスゲーオオミズゴケ群落を利用することにより、貧栄養な湿地としてよいものにして欲しい。
委員:消失する貧栄養湿地があったところの表土を利用するという一文をつけていただきたい。
委員:温暖化ガス等について、樹木伐採により二酸化炭素吸収源が減少することから、影響が軽微とは言えないので対策等を考えること。
委員:全りん(T−P)について実測できない数字が記載されているので修正すること。
委員:「事業者により実行可能な範囲で」の解釈が事業者の能力の範囲内という解釈では困る。現段階でとり得る最前の方法を選択するという意味にするために「事業者により」を省くほうがよい。
委員:「現段階」という表現についてもわかりにくい。
事業者:再検討する。
委員:目的の変更について地域に伝えているか。
事業者:住民説明会で話をしている。
委員:本日提出された資料は未定稿部分が多いので、本日の意見も含めて整理し、修正したものを早急に提出すること。