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滋賀県環境影響評価審査会(平成19年3月28日)概要

1.日時平成19年3月28日(水曜日)14時00分〜17時00分2.場所滋賀県職員会館2階大ホール(大津市京町四丁目1月1日)3.議題(仮称)竜王商業施設開発計画に係る環境影響評価実施計画書について4.出席委員6名(遠藤委員長、諏訪委員、高橋委員、野部委員、林委員、樋口委員)審査概要事業者から補足説明があり、その後、審査会意見について協議した。
■補足説明に関する質疑等委 員:施設のコンセプトについては、地域にふさわしいものとすべき。
事業者:非常に緑豊かなところであり、地域の状況を勘案した上で設計の段階から配慮したい。
委 員:施設のコンセプトに対して、委員会、住民、自治体が意見を述べるプロセスが今後あるか。
事務局:準備書の段階でも意見を述べることができる。
委 員:排水について、来客数を基にした詳細な予測評価が必要である。
事業者:中水利用による排水量削減や、高度処理の採用等も考えている。
委 員:竜王町の意見にあるように、交通対策を想定した交通量、渋滞、道路装備について時間帯、休日、および季節等を考慮して調査予測評価することに加え、迂回路になりうるような場所も含めて予測すべき。
委 員:多くの既存の類似施設があるので、交通障害等に関し、それらのデータを活用したシミュレーションをお願いする。
委 員:文化財については、その取り組み姿勢が消極的である。工事中に遺跡が発見された場合、計画の大幅な見直しや、長期の調査期間を確保する必要が生じる恐れがある。できるだけ早い段階で地元の教育委員会と協議し、確認調査を実施して、その存在を把握しておく必要がある。
委 員:排水量の推定値の算出方法について説明願いたい。また雨水排水についてはどうか。
事業者:排水量については、想定する延べ床面積等から最大排水量を算出した。雨水は流量調整をおこなうとともに、その一部を利用することも考えられる。
■審査会意見について委 員:水生生物について、特に無脊椎動物の調査に力を注いでいただきたい。
委 員:排水について、善光寺川の流量が少なく希釈効果を期待できないことが懸念されることを審査会意見のなかに記載しておくべき。
委 員:交通量の予測について、町長意見を踏まえ、迂回路になりうるような場所を想定し検討対象にすることが必要。単にその周辺地域ということではなくて、利用が想定される他の道路も調査範囲にしておくべき。
委 員:夏場の駐車場を中心とした熱の問題について、具体的な対策はあるか。
事務局:透水性舗装や緑地確保などが考えられるが、さらに事業者に検討していただきたいと考えている。
委 員:オオタカ等の猛禽類の生息状況調査について、繁殖期の採餌場所として事業予定地がどれくらい利用されているのか調査する必要がある。また、生態系の予測評価について、上位性、典型性、特殊性を検討し、松林の消失に伴うオオタカ、キマダラルツバメへの影響を予測し、それが許容できるのか判断する必要がある。
委 員:事業コンセプトの検討に当たっては、景観等の地域特性に配慮するとともに住民意見を反映したものとするよう委員会意見を出すべき。
事務局:各委員の意見を踏まえ、審査会意見をまとめていきたい。