令和7年(2025年)7月21日 から 25日にかけて、オーストラリアのブリスベンで第20回世界湖沼会議が国際湖沼環境委員会(ILEC)とグリフィス大学の共催で開催されました。国連の国際デー「世界湖沼の日(8月27日)」制定後、初めて開催されたこの会議は、湖沼流域の持続可能な管理と保全への関心が一層高まる中での開催となり、世界27か国から322人が参加しました。
インドネシア政府環境省、オーストラリア連邦政府、タンザニア水研究所長、キャンベラ大学教授とともにハイレベル・パネルディスカッションのパネリストとして、岸本副知事が登壇しました。
滋賀県民および下流自治体にとっての琵琶湖の重要性を紹介し、「世界湖沼の日(8月27日)」は滋賀県が昭和59年(1984年)に開催した第1回世界湖沼会議の開会日に由来することや、気候変動などの地球規模の脅威に対して世界の人々と協力するために「世界湖沼の日」を契機とした有効な行動の必要性を訴えました。また、滋賀県にとっての「世界湖沼の日」制定の意義は琵琶湖の保全再生を推進する契機であると強調しました。
国連環境計画(UNEP)スーザン・ガードナー博士、ラムサール条約事務局長のムソンダ・ムンダ博士から寄せられたメッセージに続き、目片県議会議長は、昭和59年(1984年)に滋賀県大津市で開催された第1回世界湖沼会議が湖沼の持続可能な未来を考える重要な場として第20回大会まで引き継がれてきたことを述べ、また、8月27日が「世界湖沼の日」として制定されたことは大きな励みであり、湖沼の重要性が広く伝わり、国際的な湖沼保全の取組がより一層進む契機となることを訴えました。
「世界湖沼の日」を契機として、各地域における湖沼保全活動の更なる連携強化について議論する「世界湖沼の日」スペシャルセッションを主催しました。
本セッションには、国連地域開発センター、インドネシア、日本政府環境省、アメリカ合衆国 ミシガン州、オーストラリア クイーンズランド州、中華人民共和国 湖南省、ブラジル連邦共和国 リオグランデ・ド・スール州、ニカラグア共和国 マナグア市 が参加しました。
湖沼に関する有識者会合「国際コロキアム」において、琵琶湖保全再生課の山本課長が登壇し、「MLGs:多様なステークホルダーとの協働のための地域的フレームワーク」と題し、マザーレイクゴールズ(MLGs)に関する取組を発信しました。
その後、「水源から海へ:グローバルとローカルの水課題をつなぐ」というテーマに基づき、3か国(オーストラリア、メキシコ、日本)の他のパネリスト5名と議論を交わしました。
分科会に参加し、琵琶湖保全再生課および農政課から滋賀県の取組発信を行いました。
湖沼を有する秋田県、茨城県、長野県、鳥取県および島根県と連携し、ポスターセッションで滋賀県を含む6県の湖沼に関する情報発信を行いました。
初めて現地に高校生を3名派遣しました。また、本県から自主参加で小・中・高・大学生21名が会議に参加しました。
ユースセッションやポスターセッションに参加し、自らが取り組む湖沼保全活動の事例共有を通じて若者の交流が図られ、互いに学び合う機会となりました。
国際湖沼環境委員会(ILEC)が主催したユースセッションにNPO法人びわこ豊穣の郷(守山市)から小中学生10人が登壇し、自らが取り組むホタルの保全活動や河川の清掃・整備活動をプレゼンテーションしました。
フィルムセッションの冒頭、草津市立の3中学校(新堂、松原、老上)からヨシ刈りやヨシの利活用を通じた活動や、魚のゆりかご水田など「琵琶湖システム」を通じて学んだことについて発表がありました。
彦根東高校の淺野はなさんは、「彦根城のお堀の景観改善に向けたアオコの抑制」について発表しました。
水口東高校からはオンラインで「琵琶湖をきれいに、未来の水のために学びと行動を」をテーマとした発表をしました。
フィルムセッションに続くディスカッションでは、現地オーストラリアやメキシコ、ウガンダなどから集まったユースたちと湖沼の価値や世界湖沼の日に向けた取組について議論を交わしました。
ユースセッションの最後に、ILECユースプラットフォーム「Lakes for Life」が公開されました。
このプラットフォームでは、湖沼の重要性を意識し、持続可能な湖沼管理(SLM)を推進する若者の活動が紹介されています。
詳細は、国際湖沼環境委員会(ILEC)のホームページを御覧ください。
ユースセッションのプログラム内容や参加者情報は以下のPDFファイルを参照してください。(国際湖沼環境委員会(ILEC)作成)
第20回世界湖沼会議 ユースセッションプログラム (PDF:621 KB)
県内3校から4名がポスターセッションに応募し、採用されました。膳所高校の牧さんと立命館守山高校の中川さんは現地で各国の来場者に対し、作成したポスターを活用しながら英語で説明を行いました。
会議の成果文書として、「ポストSDGs」の枠組みに湖沼を具体的な指標として含めることなどをが盛り込まれた「ミーンジン・ブリスベン宣言」が発表されました。
ミーンジン・ブリスベン宣言(日・要約版) (PDF:500 KB)
ミーンジン・ブリスベン宣言(英・全文) (PDF:146 KB)
次回の第21回世界湖沼会議が、令和9年(2027年)7月頃に、タンザニアで開催されることが閉会式で宣言されました。
本会議の詳細は、公益財団法人国際湖沼環境委員会(ILEC)のホームページを御覧ください。