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びわこ虫(ユスリカ)の対策について

生活史

「びわこ虫」というのは通称であり、一般的には「ユスリカ」の仲間の成虫のことをいいます。

ユスリカは水中に産み落とされた卵塊から孵化し、湖底で幼虫として有機物などを食べて成長し、蛹となり、羽化して成虫になります。

成虫である期間は1日~2日程度であり、この間に蚊柱となって交尾を行い、産卵します。

このように一生のほとんどを水中で過ごします

びわこ虫の特徴

ユスリカの成虫は、蚊のような見た目ですが、人間の血を吸うことはありません。

琵琶湖では172種類のユスリカが見つかっています。そのうち、「びわこ虫」と呼ばれて目立つことが多いのは、成虫の体長が1cm程度とユスリカの中では大型で、短い期間に羽化が集中する、「オオユスリカ」と「アカムシユスリカ」の2種類です。

どちらの種類も、琵琶湖だけでなく、日本各地の湖や池などでみられます。

幼虫時には有機物を食べ、成虫となり水中から飛び出すため、水質を改善する働きを持っています。また、魚や鳥などのエサにもなっており、琵琶湖生態系の一部を担っています。ちなみに、釣りエサなどとして販売されている「アカムシ」は、アカムシユスリカの幼虫です。

一方で、成虫は風などの気象条件によって一部の地域に集められたり、高いところや光に集まる習性があるため、人に不快感を与えることもあります。

オオユスリカ
アカムシユスリカ

発生時期

・オオユスリカの成虫が発生する時期は、3月~6月と9月~10月ですが、琵琶湖では特に3~4月に多く発生することがあります。

・アカムシユスリカの成虫が発生する時期は、11月~12月です。

対策

ユスリカの成虫は上記のとおり寿命が非常に短いことから、殺虫剤による駆除を行っても、次から次へと飛来してくるため、あまり効果的な策とは言えません。

幼虫の駆除についても、琵琶湖の浅い水域に広く生息することから、現実的な策はありません。

対策としては「集めない」「侵入させない」「触れさせない」の3つが大事であり、具体的には以下のとおりです。

 

「集めない」…外灯を消す。家中の灯りが漏れないようにカーテンなどで遮光する。

「侵入させない」…入り口(玄関や窓)に網戸や送風機を設置する。

「触れさせない」…洗濯物を屋内に干す など

 

湖や池などからユスリカの成虫が発生することは、特別なことではありません。どれだけ多くても発生時期が過ぎるといなくなるので、琵琶湖における季節の風物詩だと思って温かく見守ってあげてください。

参考情報

琵琶湖ハンドブック三訂版 トピック ユスリカ

https://www.pref.shiga.lg.jp/file/attachment/22085.pdf

 

琵琶湖生物多様性画像データベース ハエ目ユスリカ科(琵琶湖環境科学研究センター)

https://www.lberi.jp/iframe_dir/species/hae.html

お問い合わせ
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