滋賀県は、琵琶湖を中心にコハクチョウや天然記念物のヒシクイなどの渡り鳥の重要な飛来地となっています。
ここでは、その何種類かについてご紹介します。
詳しくは琵琶湖水鳥・湿地センターのホームページ(外部サイトへリンク)へ
コハクチョウ Tundra Swan
(カモ科。冬鳥。全長120cm)
琵琶湖に飛来するハクチョウはほとんどがコハクチョウ。家族単位で行動するため、羽の灰色がかった幼鳥をつれていることが多いです。最近では約300~400羽が飛来します。
オオヒシクイ Bean Goose
(カモ科。冬鳥。全長90cm)
天然記念物。ヒシクイの大型の亜種。雁の仲間で最大の大きさ。県内でも湖北地方にしか見られない貴重な鳥です。警戒心が強く、休んでいる時も群れの中に周囲を警戒する監視役のものが必ずいます。
マガモ Mallard
(カモ科。冬鳥。全長60cm)
カモの代表格。普通3月頃北へ帰りますが、米原市の三島池ではマガモの繁殖南限地として一部がそのまま留まり繁殖しています。
ユリカモメ Black-headed Gull
(カモメ科。冬鳥。全長40cm)
冬は白い頭、夏は黒い頭の人懐っこい鳥。琵琶湖で見られるカモメのほとんどはこのユリカモメです。
カイツブリ Little Grebe
(カイツブリ科。留鳥。全長26cm)
滋賀県の鳥。古くから琵琶湖とその周辺の河川に生息しています。キリキリと大きな声で鳴き、潜水して魚をつかまえます。
ケリ Grey-headed Lapwing
(チドリ科。留鳥だが積雪地帯では冬期に暖地へ移動。全長35cm)
水田・川岸等で、田植の頃によく見られます。ケリケリと鋭い声で鳴き、気が強く攻撃的な鳥です。
カルガモ Spot-billed Duck
(カモ科。留鳥。全長60cm)
オスメス同色で全身茶褐色の地味な鳥。
普通、カモの仲間は冬鳥ですが、カルガモは琵琶湖に留まり、繁殖します。
ダイサギ Great Egret
(サギ科。留鳥。全長90cm)
一般にシラサギの仲間は、体の大きい順から、ダイサギ、チュウサギ、コサギと呼ばれています。竹生島には大きなコロニー(集団繁殖地)があります。
カワウ Creat Cormorant
(ウ科。夏鳥、一部留鳥。全長82cm)
全身黒っぽい大型の水鳥。近年竹生島・近江八幡の伊崎半島で集団で繁殖し、糞で樹木が枯れるなどの被害が問題になっています。
オオヨシキリ Oriental Reed Warbler
(ウグイス科。夏鳥。全長18cm)
4月中頃東南アジアから渡ってくる夏鳥で、ヨシ原で繁殖します。春から夏の湖岸を代表する渡り鳥です。