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園城寺観音堂ほか4棟

最近、指定文化財になった建造物の魅力を分かりやすくお伝えする資料を作成しました!

指定時のページはこちら→重要文化財(建造物)の新指定について(2024年5月17日)

最近、指定文化財になった建造物を紹介します!

・名称観音堂(かんのんどう)
・員数1棟
・構造形式
礼堂・合の間・正堂からなる
礼堂:桁行九間、梁行五間、二重、入母屋造、西面軒下張出附属、向拝三間、本瓦葺
合の間:桁行二間、梁間三間、一重、両下造、南北軒下下屋附属、桟瓦葺一部金属板葺
正堂:桁行三間、梁行三間、一重、宝形造、西面軒下張出附属、両側面下屋
及び南下屋突出部付属、桟瓦葺
・附棟札1枚、旧伏間瓦1枚
・所有者宗教法人園城寺
・所在地滋賀県大津市
・時代元禄2年(1689)
観音堂は西国三十三所観音霊場の第十四番札所で、琵琶湖の眺望に恵まれた高台に位置する。棟札(むなふだ)の記録から、現在の観音堂は貞享5年(1688)に仮堂であった建物が、元禄年間に再建されたものであることがわかる。
観音堂は密教系観音堂の古い形式を受け継いでおり、本尊を祀る正堂(せいどう)、参拝者を迎える礼堂(らいどう)、両者をつなぐ合の間(あいのま)から成る。寺院建築規制のもと造営され、当初は正堂と礼堂を合の間で繋ぐ簡明な構成であったが、江戸後期以降、札所参詣の盛行により、合の間の拡張や不動堂、位牌檀の増築など数度の改修を行い、現在の複雑かつ独特な平面構成となった。
観音堂 正側面全景【提供:一般社団法人京都伝統建築技術協会】
お問い合わせ
文化スポーツ部 文化財保護課 建造物第1係
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