滋賀県では、「幻の安土城」復元プロジェクトの目的を達成するため、安土城に関連する資料の調査研究を進めています。中でも、安土城の外観を描いた唯一の絵画資料である「安土山図屏風」については、織田信長がローマ教皇に贈った後、現在所在不明となっており、これまで多くの調査研究がなされてきました。「幻の安土城」復元プロジェクトでも最重要資料の一つとして、屏風の探索を行ってきましたが、このたび、その調査研究の成果をまとめた報告書を刊行しました。
この報告書では、これまでの屏風調査の歴史を整理し、最新の研究状況を示すとともに、屏風関係の基本資料の集成を行っています。