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更新日:2026年10月30日
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知事定例記者会見(2026年10月27日)
令和8年10月27日
(県政記者クラブ主催)
【知事】
おはようございます。今日もよろしくお願いいたします。先週から PHP 問題が発生しております。今日開催した経営会議でも、今日時点での情報を共有しながら、各部局に対し対策等々を指示したところでございます。まずは、状況は刻一刻と変化しておりますが、それをよく確認しながら、必要な対策を迅速に決定すること。2点目は、現在停止しているウェブサイト、早急に対応策を検討し、再開のめどをつけること。3つ目は、改めて県庁内の対応等を確認するために、早急にデジタル社会推進本部を開催すること。予定では11月2日に行う予定です。今回の対応の振り返り、課題の整理、そして反省点を踏まえた今後の対応策等、また、サイバー攻撃を前提とした業務継続計画の作成、緊急参集をどうするのかといったことも含めて、対応を検討することを指示いたしました。現時点、ちょっと警察は別なんですけれども、県教育委員会を合わせて154のシステムのうち、既に対応済みのものが141確認できておりますが、残る13のウェブサイト等が停止状態にございますので、その対応を早急に行っていくことといたします。県民の皆さんの個人情報を守りながら、行政手続、各種サービスを安定的に継続していくことは大変重要な責務、使命でございますので、その役割を果たせるよう対応を行っていきたいと思います。

スポーツの話題でございますが、青森での国スポ・障スポ大会、昨日をもって全ての日程が終了となりました。国スポでは天皇杯で13位、皇后杯16位という、開催した翌年にしては、とても頑張って活躍してくださいました。特に障スポにおきまして、私も開会式、入場行進、一緒に参加いたしましたが、滋賀県代表選手は55名、金メダル39個、銀メダル18個、銅メダル15個、合計72個のメダルを獲得されました。金メダル39個のうち6個は大会新記録で獲得されたということでございます。大変、パラアスリートの皆さんが生き生きと活躍されている姿が印象的でした。また、折しもアジア大会・アジアパラ大会が開催され、そのアジアパラ競技におきましても、陸上で福永選手、水泳で木村選手、南井選手、さらには卓球で山口選手が、合計8個の金メダルを獲得されたということがございます。この県ゆかりの選手の活躍も併せて称えたいと思います。来年は「ワールドマスターズゲームズ2027関西」が滋賀県を含む関西エリアで開催されます。開会式まで198日。200日を切りました。滋賀県実行委員会を開催し、集まっていただいてのPRイベントを11月20日に開催する予定でございますし、私は既に関西広域連合長として、鳥取、福井など各地を出向いて準備状況等を確認しておりますが、このワールドマスターズゲームズに向けても準備を進めていきたいと思います。

また、 11月は「感染症を考える月間」ということで、 11月12日にシンポジウムを開催いたします。コロナ禍の対応等々御奮闘された尾身茂先生に基調講演で御登壇いただくということでございますので、ぜひ当時を振り返り、また新たな脅威に対抗するための生活等々考えていきたいと思います。

それでは、資料に基づきまして話題を2点、御紹介いたします。1つは、坂口志文先生にゆかりの「しが未来サイエンス賞」について、本日から募集を開始いたします、ということでございます。この賞は、昨年10月の坂口志文先生のノーベル生理学・医学賞の御受賞を記念いたしまして、滋賀の子どもたちの日々の素朴な疑問などから、学びの意欲・探究心を深めてもらおうと、また、それぞれ夢や希望に向かって挑戦することを応援しようということで創設したものでございます。対象は、県内在住・在学・在勤の中高生世代の方でございまして、募集内容は、日常の疑問・興味などの探究活動の成果となります。書類審査等を経たファイナリスト10名の方々に2月6日にプレゼンテーションを行っていただく予定でございまして、その中から受賞者1者を決定いたします。表彰式には坂口志文先生にもお越しいただきまして、併せて特別講演を行っていただく予定でございます。なお、受賞者には今後の探究を広げるための副賞を提供しようと準備しております。また、ファイナリスト全員を対象に、最先端のAIの世界を楽しむ探究プログラムも実施予定でございます。募集期間は12月21日までということでございます。多くの御応募、奮って応募していただきますよう、お呼びかけを申し上げたいと思います。なお、表彰式および坂口志文先生の特別講演は、一般公開で行う予定ですが、その募集等につきましては、改めて周知を行いたいと思います。

もう1点は、文化についてでございます。新しい琵琶湖文化館の開館1年前となります12月26日に、大津市民会館で、「新しい琵琶湖文化館フォーラム」を開催いたします。新しい琵琶湖文化館は、1961年に大津市打出浜に開館いたしまして「トンボのお城」としても親しまれた「琵琶湖文化館」の半世紀以上にもわたる事業活動を引き継ぎまして、地域の宝を守り伝えていくためのサポートセンター、滋賀県の歴史と風土を見て学ぶことができるミュージアム、県内各地へ旅人を大津港とともに誘うビジターセンターとして、2027年12月、大津市浜大津で新しい船出を迎えることになります。今回のフォーラムは、年末の押し迫った時期になってしまいますが、地元・大津市の佐藤市長、滋賀県出身の武元唯衣さん、専門家の皆さんに御参加、御登壇いただきまして、「近江の文化財で『つなぐ』『ひらく』未来の滋賀」というテーマで語り合っていただく予定でございます。また、当日は開館記念展など、開館後の展覧会スケジュールも初めて紹介させていただく予定でございます。参加は無料、申込みは本日から受付開始ということでございます。ぜひ皆様方御参加いただければと思います。私からは以上です。
[京都新聞]
栗東市長選挙のことでお尋ねします。元県議の九里さんが現職に競り勝って勝利されたと思うんですけども、知事の受け止めを教えてください。
【知事】
25日に執行された栗東市長選挙、九里さんが当選されたということでございますが、いつも申し上げておりますが、栗東市民の選択、審判により、新しい市長が誕生したということだと思います。御案内のとおり、九里さんは県議会議員を20年されておられますし、今回、暮らしを守り、未来をつくるということで、様々な御提案を、「地道に!颯爽と!!」という御自身のモットーと共に、こまめに訴えられたということの結果、成果が表れたのではないかなと思います。新市長ともしっかり連携し、当日申し上げましたが、栗東の課題は滋賀県の課題、栗東の可能性は滋賀県の可能性ですので、いただかれた負託を信頼に変えられるように、ともに努力をしてまいりたいと思います。
[京都新聞]
草津市長選、栗東市長選、その前の近江八幡市長選も含めて、自民党に推薦された候補者が相次いで負けているという状況が滋賀県内で続いているんですけれども。自民党推薦候補が、本来的には国政で高市政権の支持率が高い中で、各メディアの世論調査でも政党支持においたら自民党が他の政党を引き離している状況にあるにもかかわらず、滋賀県内ではなかなか結果が首長選においては結びつかないという状況が続いているんですけれども、知事から見て何か思うところがあったら教えてもらえますでしょうか。
【知事】
ありません。国政の状況とそれぞれの地方自治体の首長を決める選挙というのは、また違う要素で動くものではないかなと思います。
[京都新聞]
国政選挙とそれぞれの地域の選挙というのは、何が違うんでしょうか。
【知事】
わかりません。ちょっと私も草津市、栗東市、細かく入っているわけではないので、選挙期間中、どのような方が、どのような思いで、どのような行動をされ、どのような反応があったのかというのは、私はつまびらかではありませんので、実際に闘われた方々と、これからいろいろな場面で意見交換しながら、どういう状況だったのか、そのことがどういう結果として表れたと考えられるのかということなどについて、またよく分析・研究をしたいなと思います。が、私も何回か選挙をやってきて、国政の状況と地方自治体それぞれの選挙の状況は必ずしも一致しないということがありますし、選挙、自民党、政党、それぞれ推薦といっても、ちょっとその推薦のありよう、また支援団体の構図というものはそれぞれ違いましたので、そういう状況の中で生まれてくる結果というのもあるのかもしれません。当然、国政の状況というのがいい意味で作用する場合と、よくない方向で作用する場合もあるでしょうし、そういったものは必ずしも国政がこうだから、地方がそのとおりということではないと思います。
[京都新聞]
別の話題になります。昨日の税制審議会のことで改めて聞かせてください。地域交通を支える新たな税、いわゆる交通税についてなんですけれども、現状、滋賀県並びに知事自身の、この新たな税について進捗状況というか立ち位置、何を検討しているのかというのをですね、ちょっと今なかなか県民にも伝わらない状況が知事選の後続いているのかなと思うので、立ち位置というか、何を検討されているのかというのをちょっと教えてもらえますでしょうか。
【知事】
まず、私たちは共に住んでいる、この地域の暮らしをより良くしたいというのがまず大きくあります。その暮らしをより良くするための大変重要な要素として、もちろんいろいろなサービスがあります。医療も福祉も産業も様々ありますが、その基盤の一つとして、地域交通、公共交通というのがあるのではないか。ただ、その地域公共交通が、例えば乗る人が減ったり、運転手が少なくなったり、コロナ禍以前のように回復しなかったり、などなど、様々な状況の中で、県政世論調査をやっても不満足度が連続して高かったり、減便・廃線というものが県内各地で起こってしまったりという状況がありますので、そういったものをどう捉えて、どう改善するのか、今年度から5年間の地域交通計画を定める取組を今進めています。予算も増やしたり、また市町の取組を応援したりということを現在進めておりますので、その地域交通計画に基づく取組を、皆さんの御期待に応えられるように、市町の取組に寄り添う形で、今までよりも充実・強化して進めようというのが、まず現時点での姿勢です。
そして、その新たな税、いわゆる交通税に対する立ち位置というお問いがございましたけれども、そういった計画に基づく施策、計画に書いてある施策を実行していくためには、当然、財源が要ります。財源には、事業者が頑張る、利用者が支払う、国費を獲得して充当する、今ある予算を使う、こういったものをまずやろうとしておりますが、選択肢の一つとして、私たちが新たに負担分担する、例えば交通税というものがどのようになるのかということについても、これは検討を丁寧に積み重ねていこうというのが今の立ち位置でございます。
何を検討しているのかということについて言えば、まずは、今やっていることがどんなことですか、どういう効果が出始めていますか、効果の兆しはありますか、ということを確認するというのが昨日の税制審議会でしたし、並行して検討しています新たな税というものについて、どういう理念で、どういう目的で、この交通税というものが議論できるのかということを、この間、これまでやってきた、昨日がちょうど第30回税制審議委員会でしたので、これまでやってきたことを改めて振り返りながら、言語化しようというこういう作業を丁寧にやっております。県議会からも予断を持たずに丁寧に議論すべきという、こういう決議もいただいておりますので、まさにそういった趣旨にも沿った形で丁寧に議論を積み重ねて、昨日は野洲市で、未来トークも行われ、約15名の方に御参加いただいて、ディスカッションしました。こういう地域の事情も異なりますので、その地域、地域の事情にもきっちりと寄り添った計画の実施、さらにはその安定的な実施、そういったものが行えるように県としても取組を進めていきたいと、こういう思いです。
[京都新聞]
今日の朝刊で各新聞社の方が記事にしているところにもあるんですけども、昨日の税制審の中で、来年度の当初の時期に、あり方を示したいという知事の御発言があったんですが、どういったものを、県民に示したいとお考えなのか、改めて教えてもらえますでしょうか。
【知事】
昨日お尋ねいただいて答えたことは、まず、今年度、計画の初年度として、地域交通計画を実施していきますね。いくつかの市で、町で、新たな取組など、財源を使いながら実施していただきますので、その状況も見ながら、そして国費もいただきながら、事業者も頑張りながら、そういった事業を実施していきますが、さらに来年度以降、それらの取組を充実させるための施策、他の自治体でもやろうとする施策、このラインナップが揃いますので、そういったものを見、そして来年度の予算についても、県で、今既に作業を始めていますけど、今年度末に向けて予算を作ります。国でもそういった交通施策を応援するための財源、地方への配分、こういったものが今年度定まってきますので、そういうものを見極めて、要は使うことと入ってくるものを見極めて、県でどのような財源というものの確保方策があるのかということについての見通しを、来年度初めにはお示しできるのではないか。その中に、昨日も議論ありましたけれども、新たな税を検討する理由ということで、改めて価値だとか使途だとか、こういったことの議論を今丁寧に改めて編み直しを始めていますので、そういうものの成果も合わせて示していくことができれば示していきたいと、そういうことを申し上げたところです。
[京都新聞]
その示される中に、新たな税の制度内容、制度概要みたいなことも入ってくるんでしょうか。
【知事】
昨日議論したばかりですので、また、今年度もあと半分ありますので、どこまで制度設計について議論ができるのか、その必要性、可能性を含めて、もう少しどういうものが示せるのかということを示すことにも時間をいただきたいというふうに思っています。
[KBS]
今月からプレで始まりました滋賀デスティネーションキャンペーンについて、効果測定でありますとか、細かい分析、今後になるかと思うんですけども、現時点での知事の手応えといいますか、御反応はどんな感じでしょうか。
【知事】
改めて、また次の会見になるでしょうか。1か月経ってどうだったのかということを、ぜひつかんで示そうじゃないか、ということは申し上げていますので、詳しくはそのときにしたいなと思うんですけど、ただ、10月の初めにオープニングイベントを大阪駅等でやりました。大変多くの方にお越しいただいて注目されたということでありますとか、ガイドブックですか、こういうガイドブックをつくって、いろいろなところでお配りしておりますが、大変好評だと。どれぐらい好評なのかと、ガイドブックを手にして、どこにどれだけ人が動いているんだという分析がまだできていないようなので、そういったことも含めて今後やっていく必要があると思っていますし、デスティネーションのプレキャンペーンの1つである桃鉄アプリを使ってうろうろ巡っていただくという、こういうものも2,000人以上の方が実際にゲームに参加をされている。その数字が多いのか少ないのか、参加してどこにどれだけ人が動いているのかということも、見れたら見たいなと思いますし、桃鉄にはリアルのスタンプラリーの台紙もあります。スタンプ押す。私も持っていますけど、台紙がほぼなくなると、追加発注をかけていくという、こういう状況もあるようでございます。11月4日には全国の旅行会社を滋賀にお招きして、全国宣伝販売促進会議を開催する予定です。そういった中でも、新たなおもてなしのコンテンツですとか、10月プレ、 1か月やった状況等について、ぜひお知らせをしたいと思っていますので、概ね好評だと思います。人は動いていただいているんじゃないかな、来ていただいているんじゃないかなと思いますが、少し定量的な、また兆しとしての動きなどについても御紹介できるように準備したいと思います。
[びわ湖放送]
坂口志文しが未来サイエンス賞について質問させていただきます。表彰事業の募集が始まるということですが、坂口志文先生はこの表彰にあたって、こういう発表を見たいであったりとか、この賞に期待するところというのは何かおっしゃっておられたのでしょうか。
【知事】
御授章され、いろいろな祝賀、もしくは対談や一緒に写真を撮らせていただいたり、県民栄誉賞を贈呈させていただいたり、折に触れ、坂口先生とお話しし、こういった若者の探求を応援する先生のお名前を冠した賞の設定の際には、私が直接お願いいたしました。坂口先生には、 二つ返事で御了承、御快諾いただいたのですが、やはり若者の素朴な疑問というか、継続した探究。しかも、それがモノになるのかモノにならないのか分からないけれども、こういったことを知りたい、極めたいということに対する継続した探究。こういうことは大事だし、応援してあげたい、頑張れとみんなが社会的にも応援してあげてほしいという、こういった趣旨のことは折に触れ、おっしゃっていただいております。そういった趣旨は、助成事業の中にも、今回募集をかけさせていただきます表彰事業においても、体現していきたいなと思っているところです。
[びわ湖放送]
助成事業について、今どれぐらいの方が助成を受けていらっしゃるか、もし分かれば教えてください。
【担当課】
10者採択されて1者辞退されたので、9者の方が助成を受けておられます。
[びわ湖放送]
今回の表彰事業は非常にハードルが低いというか、素朴な疑問から申し込みできるということですが、そのあたりも含めて、知事から中高生に向けてメッセージがあれば教えてください。
【知事】
日常を暮らしていて、なぜだろう、なぜかしらと思うことってあると思うんですね。また、例えば、治らない病気に苦しむ身内の方に接していらっしゃって、この病気を治したいということであるとか。また、今不便だけれども、さらに便利な生活ができるようにしたい、そのための技術をつくっていきたい。原理等が分かるようにしたい、宇宙とかね。生物などについての疑問を持つこともあると思います。なぜだろう、なぜかしらという起点から、そういったものの道理を、原理を見極めるということは容易じゃないと思います。まず気づくことも含めて。仮説を立てたり、こうじゃないかなと思いながら調べてみたり。ああ、やっぱりダメだったと思って諦めるんじゃなくて、いや、こうやればわかるかもしれないと言って、またやり続けるということの先に、坂口先生をはじめ、多くの方が世の中に役立つ事々というのを見出してこられたという歴史があると思うんですね。石清水の竹を使ってエジソンが研究を発明したんですか。例えば、そういうことも含めてですね、未来につながる研究をする子どもたちや若者を後押しできるような。みんながみんな坂口志文先生みたいになれるわけじゃないんでしょうけど、夢を持って、希望を持って、一歩を踏み出せるような、そういう取組をつくっていきたいし、こういう賞があるんだな、僕も何かできないかなと思っていたけど、やってみようとか、私も調べてみようという、そういうことを背中を押してあげられるような取組になればいいなという思いです。ぜひメディアの皆さんも合わせて応援していただけると嬉しいなと思います。
[中日新聞]
昨日の税制審議会の後に、来年度当初5月頃ともおっしゃっていただいたかなと思うんですけれども、示すと言われた内容について、今ほども質問がありました。その中で新たな税に関しては、価値や使途を改めて編み直している。その内容を示せればよいのではないかということをおっしゃっていただいたと思うんですけれども、例えば新たな税の価値というところで言うと、滋賀地域交通計画であったりとか、3月に税制審議会が出していた中間答申のところにもそういう価値や使途などについても言及があるかなと思いますが、来年度当初に示すものでは、その価値や使途を改めて示すということなのでしょうか。またそこから何か進んだものを示せるのか現状の見通しを教えてもらえますか。
【知事】
先ほども一部お答えしましたけれども、昨日の議論を踏まえて、またこれまでの議論を踏まえて、どのようなものを来年度初にお示しすることができるのかということについては、もう少し考えて見極めたいと思っております。といいますのも、昨日はこの新たな税を検討する理由について、公共交通、地域交通そのものの価値というものを改めて言語化し直してみたり、それを税というものに求める意義というものを再確認しようとしたり、また、仮に税というものがあったとしたら、その使途の考え方についても、これまでの税制審でもいくつか議論していただいておりますが、今日的にどのように考えたらいいのか、市町との関係、また企業との関係、こういったことについても、もし法人に税負担が及ぶということであれば、また市町ごとにまちづくり、交通の事情が異なるということも改めて分かり始めているところ、そういうことをどのように捉えて、後押しできるような財源にするのか。また森林づくり県民税、これも税制審で議論していただいておりますが、森林を公共財と捉える。地域交通を公共財と捉える。ある意味、利用しない人も負担をし合うという意味では、共通するところがあるんじゃないか。非利用価値という、そういう言葉も出てきましたけれども、そういうことも含めて、新たな税というものを考えることを今改めてし始めています。ただ、この新たな税というのは財源の一つです。そもそも財源というものが、今の予算、国の財源、事業者、利用者、こういったものの中でどのように、今年度も一定組成して事業を動かし始めていますけど、なるのか、ならないのか、増えるのか、増えないのか、使い勝手はどうなのか、こういうことも今年度の計画を動かし始めて分かっていることもありますので、そういったことを改めてまとめて、来年度初に財源としてどうなんですか、そのうちの一つである新たな税についてはどういう形が、どういう言い方が必要なんですかということについてお示しできればいいなと、こういう考え方で今臨んでいます。
[中日新聞]
新たな税の価値、意義などは地域交通計画などですでにある程度言語化されている部分もあるかと思うのですが、それを本年度、税制審議会でもう一度しっかり言語化しよう、価値を見つめ直そうという工程を今実施している背景に、どういった思いがあるのか。何か動機であったり、背景などがあれば教えていただけますでしょうか。
【知事】
大事な御質問だと思いますね。私たちの社会ですから。私たちが一緒に住んでいる地域ですから。その地域がどうなっているのかということを、やはり状況が変わればまた変わってくる。そういったものを踏まえて、状況、時代の変化を踏まえて、私たちの地域、一緒に住んでいる地域がどうなっていますか、より良い暮らしをするためには、交通の分野で、移動の分野で、どういう取組が必要ですか、有効ですか、こういうことをやはり丁寧に議論していく。で、こうなったらいいなという思いを計画にまとめましたけれども、その計画を実施する過程が今年度から始まりました。財源も充てていますけど、そういったものの状況を見極めた上で、来年度どういったことがさらに進むのか、広がるのか、こういうものも見極めて、お願いするだけで事がなかなか進まないという状況でいいのか、そういうものを一部克服するために私たちが負担分担し合う新たな税という可能性があるのか、これはやはり丁寧に、議論を進めていこう。もちろん負担はない方がいい、あっても少ない方がいいですけれども、不可欠な公共交通だとすれば、それらをどのように維持、充実させるのかということも逃げずに考えておこうという趣旨で今、議論を始めていますので、必ずしも税ありきではありませんけれども、財源がないのに、求めるだけ、お願いするだけ、待っているだけにならないように、責任のある取組をつくっていきたいという思いで検討を積み重ねているところです。
[読売新聞]
冒頭お話しいただいた PHP について、それぞれのサイトに重要な役割があるとは思うのですが、中でも防災ポータルがいまだに使えない状態であるというところについて、知事として受け止めがあれば教えてください。
【知事】
防災情報システムにつきましても、現在停止をさせていただいております。週末も台風の襲来が想定されていましたので、最終停止し続けるのか、問題があっても再開するのかなどなど、非常にギリギリまで悩みながら協議いたしましたけれども、最終的に事の重大さ、もし仮にさらなる被害が出た場合の、さらなる被害というのは、こういったPHPについてもですね、そういう観点からやはりこれは停止し、脆弱性が克服されるまで再開できないという判断をしたところでございます。情報をシステムに集約し、市町関係団体もそのシステムで確認する、こういうシステムなので、大変重要なシステムが今回のこのPHPで止まってしまっているということは、大変大きな問題だと受け止めております。できるだけ早く再開できるようにしていきたいし、今後はそういったAI等で弱いところを見抜かれて、どんどん攻撃が仕掛けられてくるということにどう立ち向かっていくのか。これは防災情報システムだけではないかもしれませんが、脆弱性を前提とした強靭性をどのように持っていくのかということについて、これは県だけではなく、国全体の取組でもありますが、さらに対策を進めていかなければいけない、こういう思いです。
[朝日新聞]
税制審議会について、昨日、安定的な施策の継続とか、安定的な財源の確保という「安定的」という言葉が強調されて出てきたと思います。県としては、そういう方向性に向かったとして、国レベルの地域交通を継続させる上で、安定的な国レベルの財源の確保というか、制度の仕組みとかに対して、知事としてのお考えを教えていただけたらなと思います。
【知事】
本来、交通、公共交通、地域交通、その事業を維持するため、より良くするための財源というものは、何も滋賀県だけ、地方自治体だけではなくて、広く全国で必要になってくるでしょうし、むしろまだ滋賀県は、他の都道府県よりも、比較的今はまだ恵まれた状態にあるかもしれません。そういう状況の中ではありますけれども、これは全国で必要になる議論、テーマではないかなと思いますので、国においても、もちろん法律の改正も行われ、予算の拡充も行われておりますが、さらにどういう議論が行われるのかというのは、いろいろな機会を使って提案、要望もさせていただきながら、国に求めるだけではなくて、県としてどういったことができるのかということを、これは使命感を持って検討している、こういう状況です。
[朝日新聞]
具体的に、国でもやはり特定財源というか、そういう仕組みがあった方がいいというふうにお考えなんですか。
【知事】
私は必要だと思います。そういうものはあっていいのではないかなと思います。ただ、道路にも特定財源というのがあって、これは道路整備に必要だよ、毎年これだけ入るから、それらを道路に使おうねという特定財源がありましたけれども、その「特定」をしてしまうと、昨日も議論ありましたけれども、非効率性を伴ったり、そのチェックがどこでどう機能するのかということが十分ではないのではないかということの中で、特定財源というのは外されて、毎年の予算の措置の中で議論されるという、こういう状況になりました。それらを両立させられるような仕組みの検討というのが必要なのかもしれないと思います。
[朝日新聞]
これまで国に知事としての試案というか、仕組みの提案というのは既にされてきたのか、今年度から地域交通計画も走り始めたので、概算要求とか、第4次の交通基本計画に対して何か提案していくとか、そういう動きは具体的に考えていらっしゃるんですか。
【知事】
これまで知事として、例えば国への政策提案の折に、また、知事として国の検討会に呼ばれる折に、国として税を含む安定財源というものを検討してほしい、滋賀県では検討しているけれどもという、こういう提案、要望をしてきておりますので、今後もそういったことは必要に応じて行っていきたいと思います。
[滋賀報知]
税制審議会に関連して質問いたします。昨日の税制審議会の中で、新たな税の使途を考える上での論点というのがいくつか整理をして示されたんですが、市町が自由に使える交付金なんていう提案もあったと思います。それに対して、委員の先生方から、県の責任の所在のあり方というのをしっかり考えましょうという御意見があったと思います。市町の施策、事業に対して交付をしましたと。思ったような結果が出ませんでした。今までの行政的な感じからいくと、市町が県の交付で何かしました、何もできなかった時に、助言をしました、アドバイスをしました、責任を果たしましたという御説明いただくことが多かったように私は思うんですけれども、新しく税を徴収をされた上で、それで責任を取ったことにはなるのかなという疑問が昨日ちょっと話を聞いていてありました。現時点でいいのですが、知事として、県として、この責任の所在、あり方、取り方というのを、例えば、今後の計画をまた新しくつくっていく上で明文化するとか、最後まで伴走しますというような姿勢を示すとか、市町に投げて、あとは助言するだけでおしまいというのではないのか、それとも今まで通り県としてやれることはやってますよというような説明で終わるのか、今の時点で何かあれば教えてください。
【知事】
大変重要な御質問だと思います。まず、ちょっと税は置いといて、地域の交通、移動にまつわる事象というのは、市町のまちづくり、施策によるところが大きくあります。バス交通もそうですし、福祉輸送もそうです。まちづくりもそうです。そういったものを主体に考えて、その市町のまちづくりを、技術的な助言を含めて県が広域自治体として支援する。これは基本として大変重要な仕組みだと思いますので、その役割を県としても果たしていきたいと思います。その趣旨で、今年度は「SHIGAみらいトーク」というのを市町ごとに開催させていただいて、私も参加し、市長、町長も参加していただいて、直接対話をして、こうなっているのか、ここが問題なのか、こういう悩みがあるのか、こんな新たな取組をされているのかということを、県の担当者とともに共有しながら、来年度の施策づくりに生かしていこうと、こういう過程を今経ています。今、外しておいた税の議論をすると、新たな税というものを仮に創設し、それを県税としてつくる場合、やはり県としての責任を果たしていくべきだろうという、その委員の先生方の御主張というのは、極めて真っ当な御指摘だと思いますので、その責任を果たす仕組み、そういうものをきちんと制度の中に入れておくことが重要だと思います。一方で、市町ごとに事情が異なり、自由に使える交付金の財源として、この税を当てるべきではないかということもとても重要で、かつ、これは県の責任とも共通するのですが、地域間のバランス、人口の多いところ、少ないところ、山間部が多いところ、都市部が多いところ。そういったところの配分の仕方、むしろその格差を調整することこそ県の責任ではないかという、こういう御指摘もありましたので、その制度づくりをどうするのか。また、こういった安定財源ができれば、その配分というのは単年度で終わるものではありませんので、複数年度、どのように継続性を確保できるのか、私たちが国に対して補助金いただけるのかどうなのかわからないので、年度当初から事業ができません、そういう同じ問題を市町との間で生じさせると、せっかく仮に新たな財源ができて、市町が使えるお金が増えたとしても、県から交付が決まるまで事業が動かせませんということにならないような仕組みにしていくことが重要ではないかと、昨日の議論を聞いただけでも思いました。それでどうするかというのはまだまだこれからなんですけれども、いずれにしろ、昨日いただいた市町との考え方、関係において、とても重要な御指摘、御示唆をいただいたなということから、これらを整理して、財源の在り方、税の在り方ということを示す、県の一定の方向性の中で考え方を示していく必要があるのではないかと考えています。
[毎日新聞]
新たな税について、来年度当初に公表、発表するというような言い方でしたが、どういう形で、税のあり方を示されますか。
【知事】
どういう形で示せるのか、またどういう内容で示せるのかというのは、もうちょっと時間かけて準備、検討させてください。といいますのも、非常に制度の内容は重要ですし、いろいろな選択肢がありますし、複雑ですし、そもそも慎重かつ丁寧に議論を積み重ねられたしという、こういう決議も議会からはいただいていますので、そういう関係も見極めながら、かつ、今かけている県の予算、そして国からいただいている財源、事業者の頑張り、そういうものがどのようにバランスしているのか、していないのかというのも見極める必要があるので、ちょっと時間が必要だなと思います。
[毎日新聞]
税のあり方を県民に理解していただくためのことだと思うのですが、理解していただくためには、やはりその税のあり方とかの理念だけでなく、いくら取られるんだというのがないと、理解は進まないと思います。それは、今回切り離されるのでしょうか。
【知事】
来年度当初に示したいと考えているけれども、どこまで、今、例えばということでおっしゃった、いくら誰が払うんだということも含めて、どこまで示せるのかというのも、もう少し検討したいと思います。この時点で、どこまで示せますということまでは明言はできないです