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更新日:2026年10月15日

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知事定例記者会見(2026年10月13日)

令和8年10月13日
(県政記者クラブ主催)

大津祭

【知事】

 おはようございます。今日もよろしくお願いいたします。3連休、いいお天気でしたね。大津祭や長浜曳山祭、ガチャフェスなどに行かせていただきましたけれども、各地で多くの行楽等をお楽しみいただいた方も多いんじゃないでしょうか。様々、お祭りをつくるのに、継承するのに、またイベントをつくるのに御協力いただいた皆様方に感謝申し上げたいと思います。

滋賀県×三重県知事懇談

 先週、三重県の一見知事と、初めてとなる知事懇談会を開催いたしました。これは隣県、特に中部圏と連携を強化したいと、私から提案をさせていただき、今回初めて実現をしたものでございます。今回は名張市で開催をしていただきまして、赤目四十八滝の視察、子ども若者の第三の居場所「Nabaりnk(なばりんく)」の視察等をさせていただくと同時に、両県共通の強力なコンテンツである忍者の体験などもさせていただきました。懇談会では、鉄道・道路などの広域交通ネットワークの連携、また、二次交通充実に向けて、三重県でも公共ライドシェアなど様々な試行をされておられますのでその情報交換、ならびにインバウンド誘客に向けた観光振興、そしてカスタマーハラスメント防止対策に向けた連携などについて、議論をさせていただきました。次回は滋賀県でやろうということですので、準備をしたいと思います。

けんせつみらいフェスタ

 また、もう1つは、「けんせつみらいフェスタ」が今週末10月17日土曜日に開催されるということで、お手元にチラシがあるんだと思います。今回が12回目。希望が丘文化公園で開催ということですので、ぜひ御覧いただければと存じます。

ビワイチの日

ビワイチの日「おもてなし企業」

ビワイチの日「グルメラリー」

 それでは、資料に基づきまして、今日は1点。今回5回目の開催となります「ビワイチの日・ビワイチ週間」のイベントについて、新しい企画を御紹介させていただきます。1点目は、官民連携で、ビワイチを体験していただく方々におもてなしをしようということで、ビワイチおもてなしパスポートをビワイチ週間中に実施します。これは「BIWAICHI Cycling Navi」アプリの中の「ビワイチおもてなしパスポート画面」を提示していただくことで、様々なおもてなしを受けられる。お菓子がもらえるとか、自転車と一緒に乗船できるクルージングの乗船料割引とか、温泉入浴料の割引などもあるということでございます。また2点目は、街道や歴史遺産、サイクルトレインなど、琵琶湖一周だけではない滋賀の魅力を体感できるビワイチ・プラスルートを巡るグルメラリーの実施でございます。これは、10月24日から1ヶ月間の期間で、4つのビワイチ・プラスルートを巡る企画になっておりまして、御当地の限定アクリルスタンドを集めていただく内容。こういったアクリルスタンド、最近流行っているんですかね、いろいろ趣向を凝らした、こういうものを集めていただく企画です。それぞれの場所に行くと貰えるというものでございますので、ぜひこの秋の非常にいい季節、サイクリングをお楽しみいただければというふうに思います。私からは以上です。

[京都新聞]

 まず1点目なんですけど、先ほど知事、冒頭のお話の中で、三重県との知事懇談会のことに触れられました。公共交通、二次交通のことも協議したというお話だったんですけれども、滋賀県が進めている地域交通政策に関連して、何か参考になるようなことはありましたでしょうか。教えてください。

【知事】

 二次交通、駅まで・駅からの交通を充実させようという、このことは両県共通の課題です。三重県さんは運行管理をタクシー会社に委ね、そして料金を低減させることで乗りたい人と乗せられる人をつなぐ取組を、県内2つの市町で試行的に実施されておられます。こういった公共ライドシェアの取組は非常に本県でも参考になるなと思いました。本県はまた違った、例えばチョイソコとかですね、違った仕組みでやっておりますけれども、こういったお互い良いところを取り合って実施するという、こういったことは大変参考になるなと思ったところです。また、基幹となる交通ということで言えば、草津線と関西線、こちらをやはり強化しよう、そのために例えばJRに要望するとか、例えば、草津線の愛称を「忍者線」に変えることも含めて検討しようと、こういったことも提案させていただいています。

[京都新聞]

 その「忍者線」なんですけど、どれくらい煮詰まっているんでしょうか。

【知事】

 まだこれからですね。草津も市長が変わられますし、そういったタイミングを合わせて、以前から話がなかったわけではないんですけれど、やはり草津線、このままであってほしいという某草津市長の思いもありまして、なかなかできなかったんですけれど、このタイミングでいろいろとできることがあるんじゃないかなと思って、今、関係市とともに考えを醸成しているところです。

[京都新聞]

 2点目、今お言葉に出た草津市長選なんですけども、選挙始まりまして4人の候補者が出ておられて、もともと国会議員時代に活動されていた地域でもあり、もちろん知事としても県内に入りますので、草津市長選、今どんなふうに御覧になっているのか、何か所感ありましたら教えてください。

【知事】

 橋川市長が健康上の理由で御退任され、後継を決める選挙ですので、急にこの時期に行われたという選挙ではありますけれども、4名の方が名乗りを上げられて、県議の補選とともに、ちょっとどれぐらい盛り上がっているのか盛り上がっていないのかというのは分かりませんけれども、実施されていると承知をしています。草津市民の選択として、県内の非常に活気のある経済成長センターでもありますし、そういった市のリーダー・市長を選ぶ選挙が関心高く充実した選挙戦になるように期待したいと思いますし、どなたが市長になられても、市長と知事と、県政と市政と、連携して、市民、県民の御負託に応えられるようにしていきたいという思いです。

[京都新聞]

 3点目なんですけど、また話が変わります。先週、滋賀県が運営している「滋賀のおいしいコレクション」など3つのホームページが閲覧できなくなる不正アクセスの事案があったかと思うんです。各地で不正アクセス相次いでおりまして、滋賀県は県のホームページがリニューアルされたばかりということもあって、県のホームページは災害時、いろいろな情報を県民がアクセスする重要なサイトかと思います。今回の3つのサイトというよりかは、県のホームページ自体一番重要かなと思うんですが、何か対策等を講じられているのかどうか、もしありましたら教えてください。

【知事】

 必要な対策等は、このホームページをつくる過程において、またそれらを運営する事業者との契約や協議において行っていると思いますが、今般、もしくは随時明らかになるサイバー攻撃は、それらを上回って攻撃してくる、また様々な不具合を生じさせる、そういう状況でもあると思いますので、時々起こっているアタックを、できる限り情報共有して、必要な対策を随時講じていくということにしたいと思います。いざ攻撃が行われて、正常に動かないということになったとしても、例えば情報が守られる、個人情報等ですね、そういったことに二重、三重の安全対策を講じるということですとか、復旧に向けてできるだけ早く動ける体制、起こった場合にどうしようという確認を業者との間でしておくことというのが大変重要ではないかなと思います。

[KBS]

 滋賀県は外国人の増加率が高いというふうにお伺いしているんですが、外国人の受入れで、県として言語の対策とかもされているということなんですが、他に今後の対策、問題点とか、何かお考えになっておられることがあったら教えていただけたらと思います。

【知事】

 国勢調査の直近のデータは、まだちょっと私、今手元にないんですけれど、昨年末で4万4,735人ということで、その前から3,000人以上増えてきているという。県民全体に占める割合が3%を超えてきて、多い自治体では8%を超えているということですので、ともに地域で暮らし、ともに地域をつくる一員としての外国人県民という意識をより強く持ちながら、当然、日本、滋賀県で生活していただくにあたって必要な情報をお届けしたり、また日本語を習得していただくといったことを進めると同時に、それぞれの国の文化というものも大切に守っていただけるような、またそういった交流ができるような、そういう機会というのを大事にしていきたい。以って真の多文化共生というものが、お互い実感・体感できるような、そういう滋賀県をつくっていけたらいいなと思っております。

[中日新聞]

 ホームページが閲覧できなくなった件に関連してですが、茨城県では、基幹ホームページも含めてほぼ全てダウンしてしまい、県への申請などもできなくなったため、とりあえず緊急に必要な申請とかだけはできるようにしようということで、暫定版のホームページを急遽つくられたそうです。もし滋賀県でも県のホームページが全体的にダウンしてしまったときに、そういう暫定版のホームページをつくったりなどの対策は何か考えていらっしゃいますでしょうか。

【知事】

 現時点、今回のことを受けて、何か暫定版のホームページをつくる等の措置を考えているかというと考えていませんが、どういった攻撃が行われ、どういう状況に陥り、どういう対策が有効だったのかということについて情報を集め、この時点で取るべき対策があるなら取っておきたいと思いますが、この間、先ほども申し上げたように、いろいろな事象を見ていますと、対策を取った上にまた攻撃がある、対策を取った他で攻撃をされるという事象がありますので、そういった対策の有効性などを見極めて、どういう対策が取れるのかというのを考えていきたいと思います。

[中日新聞]

 県民がアクセスできないということもリスクだと思うのですが、情報流出というところがもう1つ大きなリスクかと思います。不正アクセスにより個人情報が流出するというケースが最近相次いでいると思うのですが、県として個人情報を守るという観点で、現時点でやっていらっしゃることとか、あと今回の事態を受けて、今後考えていきたい、やっていきたいこと、知事としてのスタンスも含めてお聞かせください。

【知事】

 まず大きな流れとしては、手元にスマート県庁があるという状態をつくろうとしていますので、24時間お手元、そして御自宅等で必要な申請等ができるということとか、現金というものをこういった庁舎からできる限り廃して、手続きがスマートになるように、遠隔でできるようにといったことを志向していますので、大きな流れとしてはそちらに行きます。ただ、その過程で購入も申請も手続きも電子化されたときに、便利ではある一方で、そういったサイバー攻撃等に対する脆弱性が問題になるということですので、そういう対策を、これは県でということよりも、むしろ国家レベルで、もしくは様々な通信会社等と連携して行うということになると思いますが、県という単位でできることがあるならば、そういったことにも取り組んでいきたいと思います。

[読売新聞]

 先週の県議会の文化スポーツ関連の委員会で出た内容で大きく2つお伺いします。1つ目が県立体育館の跡地活用についてです。民間事業者にヒアリングを行い、行政機関にもヒアリングを行った結果、短期的にすぐに開発、何かするということは難しいという結論が出されました。そのことについて知事の受け止めを教えてください。

【知事】

 今お尋ねいただいたとおり、旧の県立体育館の跡地は解体してどういう利用方法があるのかということについて、民間事業者の方々にヒアリングした結果、民設民営で事業展開することが、この時点では実現可能性が低いということが明らかになりました。琵琶湖岸の一定のまとまりのあるホテルに隣接する土地なので活用可能性はもう少しあるのかなというふうに我々も見ていましたけれども、間に道路があったり、土地として活用するには、民営でやるには狭すぎたりという事情があるということが、この時点で明らかになったわけですから、その後の対策、対応、どのようにしていくのかということを考えていきたいと思います。とはいえ、琵琶湖に隣接する土地であるということと、多くの方がお住まいで、集客、ホテル等に隣接する土地ということもありますので、一定の利用可能性というのはあるんじゃないかなと思います。どういう活用方策があるのかということについて、さらに突っ込んで議論を検討していきたいと思います。

[読売新聞]

 担当課にお聞きしたところ、短期的には駐車場として平面利用し、中長期で可能性を探るというお話だったんですけど、その短期が10年ぐらいかなというような話で、私が受けた感覚としては結構長くかかるんだなと思いました。知事としては10年以内ぐらいで何か方向性を決めたいというようなお考えはないのでしょうか。

【知事】

 少し市況の変化とか、今様々な民間の皆さんが投資される際に、今決めても数年後に上がるということのリスクをどのように受け止められるのか。だからこそ早めに決めて、建てるものは建てた方がいい、契約するものは契約した方がいいという考えがある一方で、そこを躊躇する。そういう事情もあるのだと思います。10年というのが長いのか短いのか、常に伺ってはおきたいと思います。機敏に行動できるように。したがって駐車場というのが1つ、後の動かし方がしやすいということで、例えば県庁の隣なども使って開発をすると決めてから10年経っています。で、今ようやく京都女子大学の看護学部という第2合庁も含めて動き出しているというところですので、一定それぐらいはかかる場合もあるのかもしれませんが、県有地の有効活用という観点からは、できる限り有効活用できるよう努めていきたいと思います。

【読売新聞】

 同じ委員会で出ていた県立美術館の増改築とリニューアルの話についてですが、2017年に設計はできている状態で、建設の関係で不調になって、白紙になるという状況で、改めて今月中にも建設の設計について公募すると聞いているのですが、改めての公募にかける意気込みといいますか、知事のお考えを聞かせてください。

【知事】

 まず、県立美術館というのは、私たち県民のみならず、多くの方々の文化や芸術、美術に親しむ機会をつくるという大変重要な施設だと思っています。したがって、そういうものの環境、力を高めるためのリニューアルというのは、そうたびたびできることではありませんので、一大事業、ある意味ではビッグチャンスだと捉えて、様々な挑戦をしていきたいと思っております。おっしゃったとおり、前回は、アール・ブリュット、現代美術、仏教美術。こういったものを3つ束ねて展示しようという新生美術館構想があったんですけれども、全体でいくらかかるんだということとか、多くの方に御理解いただける環境がつくれなかったということで、一回断念をして再出発いたしました。その後、保坂健二朗館長・ディレクターをお招きし、今改めて美術館の力の再評価というか、再発信をしているところです。例えば、社会的処方、文化・美術品を見ながら、様々な関係づくりをするという取組にも挑戦しているところです。今回、既に資料で議会議員をもって県民の皆さんにも御説明したと思いますが、キッズアートセンターですとか、目玉となる作品の展示室の設置とか、収蔵庫としての展示室とか、そういったことで新たな役割を果たしていけるように、この一大事業を完遂できるように努めていきたいと思います。

[読売新聞]

 その目玉となる作品として、資料の中ではジェームズ・タレルというアメリカのアーティストの作品を、画像も出して候補として説明されています。知事として、このタレルの作品が県立美術館になぜ必要なのか、どういう魅力があるのか、御説明をお願いできないでしょうか。

【知事】

 このジェームズ・タレルさんの作品というのは、私も全てを見れているわけではないんですけれども、非常に注目されるアーティストの作品として、その空間にその時、その時間いることで生きていることの意味を確認したりですとか、ある意味没入感を持って、そして時間の経過とともにどのように見え方が移ろうのかということなどについて、非常に、見て感動するだけではなくて、その意味を生きていることも含めて再確認できるような。それをもって、お互いにこういうふうに感じたね、ああいうふうに感じたねと、感じ方が一様でないがゆえに、さまざまな議論、交換ができるという、そういう意味においても、大変この滋賀県の美術館にふさわしい作品ではないかなと。保坂ディレクターの提案を受けて、私も共感、賛同したところです。ただ、一定費用がかかったり、そういう技術作品であるがゆえに、いろいろな受け取り方がありますので、御理解をいただく作業、経過、期間というのは非常に重要になってくると思っています。そのあたり、きちんと説明を尽くして、そういうことなら、そういうものならということで御理解いただけるように努めていきたいと思います。

[読売新聞]

 今の御説明の中で1点だけ、細かいんですが確認したいんですけれども、「生きていることを考えるのが滋賀県にとってふさわしい」ということについて、もう少し御説明をお願いできないでしょうか。

【知事】

 アール・ブリュットもそうです。すべての美術、芸術がそうなのかもしれませんけど、生きていることの意味を再確認したり、その生きていることの喜びを感じたりというのが、そういう美術、芸術の1つの大事な要素だとすれば、そういうものを空間の中で表現する方法、一緒に過ごす時間の中で感じられる、そういう空間にするためにどういう作品を用意すればいいのかということを、今日時点において、滋賀県立美術館が果たしてきた役割との関係において、このタレルさんの作品をということに到達したのだと思います。僕はそういう意味で、琵琶湖文化公園の中にある美術館として、1つの共通性とか意味合いがあるのかなと捉えているところです。

[読売新聞]

 死生観を考える勉強会をされたりとか、そういうところで健康づくりとか、人生について考えようということを県として発信されてきたから、そういうことなのかなと思ったんですけど、そういうわけではないのでしょうか。

【知事】

 そういうことにも通じるんじゃないでしょうか。先ほども一部申し上げた、社会的処方という、子どもたちもそうです。お父さんもお母さんも、そして精神的に今病気を抱えている方々とか、そういった方々も含めて、少し作品に接することで、生きていることの意味を再確認するようなことも大事にしたいねということを最近、美術館の整備の中で協議してきていますので、当然、死生観にも通じるところがあるし、共に生きるということにも通じるところがあると思いますので、そういう連関性も含めて表現できるようにしたいと思います。

[京都新聞]

 国の特別天然記念物のトキの飛来についてお伺いします。高島市で6月から8月にかけて目撃情報が相次いだということで、環境省から先日発表があったんですけれども、それによりますと、新潟の佐渡から飛来してきたとみられる個体で、飛距離もこれまで確認されている中で最長だったというふうに聞いています。一定期間、6月から8月にかけてとどまっていたということなので、仮に生息地として定着すれば、県のシンボルの1つにもなり得たかなと思うのですが、そのあたり知事の受け止めと、今後のトキの飛来に備えた取組等がありましたらお伺いしたいです。

【知事】

 私自身、秋・冬の過ごし方の楽しみの1つとして、この越冬のために飛来する鳥、生き物との交流というのも大事にしています。オオヒシクイも来ているそうですね。白鳥も来たということが確認されていますし、オオワシの湖北のおばあちゃんも、今年もまた来てくれるのかなということを楽しみにしているところです。また、このトキが佐渡から来ていたとすれば、来ていたと発表されているんですけども、大変歓迎すべき飛来者、訪問者かなと思っています。私自身は見ていないですけど、こういった古来、日本に住んでいたトキ、野生復帰した後、関係者のいろいろな努力がされてるんですけども、そういうものが滋賀県・高島市にも飛来したということであれば、大いに歓迎したいと思いますが、そっとしておいてあげたいなと思います。見たり撮ったりしたいのもわかりますけど、そっとしてあげたいということと、当然、生き物とか自然環境とか、一定そのトキの生息地として整ったがゆえに来たんだとすれば、環境こだわり農業とか、そういった開発との兼ね合いですとか、そういったことも大事にしながら、自然環境を大切にした営み、暮らし、生業というものを大事にした暮らし方というのを追求する素材の1つとして、このトキも使っていけたらいいなと思います。

[京都新聞]

 先ほどおっしゃったように、そっとしておいてあげたいというお話がありましたけれども、今回もカメラマンが SNS で情報を得て、殺到してしまって、その場を離れたという環境省の見立てですが、注意喚起もされていたわけなんですけれども、滋賀県として対策というか、そういったマナーというか、あまり知られていないですし、これだけトキが飛んできたのも初めてなので、皆さん関心を持つことは理解できるんですけれども、その辺りで受け入れ側としてのできること、スタンス、飛来してきた滋賀県としてどうお考えなのか改めて聞けますでしょうか。

【知事】

 今回飛んできてくれたトキも一定の知恵をつけてくれたと思います。ここに来たらこうなるということとか、食べるものがおいしいとか、そういったことも佐渡からここまで飛んでこれたんだなということも、一定知恵とか体得するものがあったとすれば、またの飛来を楽しみにしたいと思います。こういうトキを撮られる方々というのは、一定生き物のことも配慮した、そうした撮影活動などについてのモラルをお持ち合わせだと思いますので、そういったことに呼びかけるような。これは住民もそうです。当然今までいなかったものが、非常に注目される特別天然記念物が飛来したということであれば、どんなんだろう、見てみたいな、撮ってみたいなと思う人間感情は、これはある意味自然だと思いますが、温かく見守りましょうという呼びかけも併せてしていきたいなと思います。

[京都新聞]

 環境省の方に取材すると、トキが一定とどまるということは、餌場、塒含めてかなり環境的にはいいという話でした。高島市には2か月間は少なくとも定着したんではないかという見立てなんですが、その辺自然環境、高島、滋賀県の良さというのが証明されたというか、トキの飛来によって言えることかなと思うんですが、そのあたり受け止めを最後聞かせてもらえますか。

【知事】

 2か月トキがとどまっただけで、まだ何か、これ幸いと言うことは控えたいなと思うんですけど、今御指摘いただいたような自然環境を大切にした農業とか暮らしとか、川端の水に象徴されるような水の使い方とか、生き物のことを考えた農業とか、こういったことは滋賀県大事にしてきていますので、そういうことも、そういう環境もトキの一時期過ごす場所として好ましいものであったとすれば、それは1つの材料にはなると思います。ただ、例えば農業を営むためにも相当農家の方が、生産者が御苦労されていたり、伴う虫との関係をどうするんだとか、収量は大丈夫なのかとか、そういったこともございますので、合わせて両面考えていくことが重要ではないかなと思います。ただ、高島に来たという情報はとっても喜ばしい情報だと思って受け止めました。私は剥製しか見たことがありませんので、また何かの機会に飛来しているところなど、飛んでいるところなんか見られたらいいなと思っているところです。

[毎日新聞]

 忍者線について、これは三重県知事との対談で出た話ということですか。

【知事】

 前から、いろいろなところで議論のために投げかけ始めているんですけどね。JR草津線を愛称・忍者線にして、観光の面で盛り上げる方策を考えませんかと。甲賀市さんの来年度に向けた政策提案、要望の中でも、例えばということで御提案を今回いただきましたし、以前から草津線活性化の協議会の中で、ラッピング列車が走った折などに、この際、いっそ名称も変更して、さらに盛り上げませんかという議論をしたことがあります。ただ当時、沿線市町との間でその方向性が共有、確認できなかったので、愛称の変更を正式に提案、要望するところまでは至っていませんが、今回改めてそのことを、このDCのタイミングでやってみてもいいのかなと、そういう思いで今、投げかけ始めているところです。

[毎日新聞]

 草津市民にとったら、草津が消えるのは寂しいという声もあるんですか。

【知事】

 当時、そういう声もあるんじゃないかという話でした。ただ、みんな自分たちの市のことを考えられるでしょうけど、みんなのこと、大きなことをさらに考えませんかという、そういう観点から投げかけられたらいいなと思います。愛称ですね。正式名称ではないです。

[毎日新聞]

 忍者の世界では、伊賀と甲賀は対立しているかと思いますが、そのあたりは議論になりましたか。

【知事】

 そういう言われ方、そういう描かれ方することもありますけど、伊賀と甲賀というのは、ある意味一体の山、地域だったとすれば、共通する歴史や伝統、営みもあったのではないかなと思っているところですので、ただ対立していたんじゃないかということも、ある意味面白いストーリーではあるので、両方楽しみながらつくっていけたらいいなと思います。

[毎日新聞]

 今月の初め、沖縄でアメリカの海兵隊員による強盗殺人事件がありましたが、知事は沖縄県との交流を進めたいとおっしゃっている中で、こういう事件があったことに対して、どのように受け止めておられますか。

【知事】

 心を痛めています。まず、被害に遭われた方に対して、心を寄せたい、その御遺族も含めて心を寄せたいと思います。人は殺めてしまうという最大の人権侵害ですね。そういったことが沖縄の地で、駐留米軍兵士により行われたとすれば、大変遺憾なことだと思います。古謝新知事との交流、当選おめでとうございますという祝意はお伝えしたんですけど、沖縄県との交流、今年以降、協定を結んでこんなことをやっています、こういうことをやりたいと思うという、そういう書簡を送ろうと、今準備しているんですけど、今回の件を受けて、その一文をどう書くのかということを今思案しながら、通り一遍のお手紙ではなくて、そういったことにも思いを寄せたお手紙にすべきだということで、今準備をしているところです。

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