アレルギーを持つ子どもが増えている中、誤食事故が後を絶ちません。事故を防ぐため認可・認可外を問わず県内全体の保育施設において下記内容の策定、確認等、注意喚起をお願い致します。
・救急対応マニュアルの策定・周知・定期訓練の徹底
・アレルギー対応やエピペン講習など職員研修の履行状況の確認
・調理・配膳におけるアレルギー食材の管理体制強化
・家からお弁当、おやつを持参した時のアレルギー対応(喫食時の見守り、食品の預かりなど)
・個別のアレルギー情報を全職員が確実に把握できる仕組みの整備
・認可外施設に対する県、各市による指導監督機能の強化
・事故後の対応手順の明確化
これらの取組が強化されることで、子どもたちが安心して過ごせる環境に近づくと信じています。県として安全体制の強化をご検討いただければ幸いです。
ご指摘いただきました保育・教育施設におけるアレルギー対応の重要性につきましては、私ども県も重く受け止めております。
滋賀県では、アレルギーに関する正しい知識の普及のため、保健・医療・福祉・教育等の関係者に対して研修会を開催しております。その中で、生命に危険が及ぶおそれのあるぜん息発作やアナフィラキシー症状が起きた際に適切に対応できるよう、緊急時対応に関する知識と技術が習得できる内容を盛り込んでおります。
また、「滋賀県アレルギー疾患対策推進会議」においても、今回いただきましたご意見も踏まえ、引き続きお子様・ご家族様が安心して過ごせる環境づくりに向け、検討を重ねてまいります。
なお、保育所等における食物アレルギー対応につきましては、本県では認可・認可外を問わず、各施設への指導監査において「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)」(平成31年4月厚生労働省)等に基づき、適切に対応されているか確認・指導を行っているところです。
しかしながら、県内でも複数の施設で誤食事故が発生しており、事故の根絶には至っていないのが実情です。
つきましては、食物アレルギー対応をさらに徹底し、子どもが安心して過ごせる保育環境を構築できるよう、頂戴しましたご提案も参考とさせていただきながら、改めて各施設に対して注意喚起文書を送付する等、対策の一層の推進に取り組んでまいります。