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経験者採用の先輩職員インタビュー「社会人経験者だからできること」

滋賀県庁では、民間企業などでの職務経験を通じて培われた能力を県政に活かしていただくため、社会人経験者等を対象とした採用試験、「経験者採用試験」を実施しています。

今回は「経験者採用試験」で入庁し、前職での経験を活かしながら活躍している2名の職員にインタビューを行いました。

職員プロフィール

村山さん
丹羽さん

前職ではどのようなお仕事を?

(丹羽)主に医療保険を取り扱う生命保険会社で、営業に4年間、給付金の査定業務に3年間従事しました。営業では代理店営業として、お客様に保険商品を販売する保険代理店に対して、自社の商品を提案・販売していただくよう、課題解決の提案や事務的なサポートをしていました。給付金の査定業務では、お客様から提出された診断書や診療報酬明細書を確認し、給付金の支払い可否や追加調査の必要性について判断していました。また最後の1年間は、査定の実務から離れて効率的な査定を実現するための業務システム開発および業務フローの見直しに従事しました。なお、全国転勤の職種だったので、愛知県・大阪府・東京都の3拠点を経験しています。

 

(村山)私は、大学関連会社で、保険事務、一般事務の業務を担当していました。主には、保険の手続書類の作成や、大学で使用する備品の発注、大学のオリジナルグッズの作成に携わっていました。

滋賀県職員を目指したきっかけは?

(丹羽)主に2つあります。1つ目は、具体的に子育てを考え始めたときに、前職では全国転勤の可能性があり、生活の基盤が定まらないことに不安感があったことです。県庁では、異動があっても基本的に職場は県内ですし、滋賀県は18年間生まれ育った地元なので、安心して長く働ける環境であると思いました。2つ目は、幅広い分野の業務に携われることに魅力を感じたからです。30歳という節目で、今後の長いキャリアを考えたときに、一生同じ会社や業界で働き続けるのではなく、色々な分野にチャレンジしたいという思いがありました。県庁で対応する業務は健康、観光、農政、土木など幅広く、自分の志向に合っていると考えました。

 

(村山)前職で保険業務に携わり、健康であることの大切さを学んできましたので、「健康」に焦点を当てて様々な事業に取り組んでいる滋賀県に興味を持ったことがきっかけです。また、丹羽さんと同じく長く働き続けることができる環境であることにも魅力を感じました。

どんな仕事を担当していますか?

(丹羽)福祉医療費助成制度に関する事務や、予算担当業務を主に担当しています。

福祉医療費助成制度とは、乳幼児や重度心身障害者、ひとり親家庭の方などに対して、医療費の自己負担部分を助成する制度です。具体的には、市町からの制度に関する相談への対応や、補助金の支払いに関する事務を行っています。

予算担当業務については、課の予算に関わる業務の窓口となり、県庁内の他部局へ提出する資料を作成したり、その内容を関係者へ説明したりする業務です。特に、福祉医療費助成制度に関する事務においては、担当者の裁量が比較的大きいので、県から市町の担当者に依頼している作業を一部省略したり、助成対象者の手続の負担軽減を検討したりなど、業務改善の取組を主体的に行っています。

 

(村山)若年者の就労支援を主に担当しており、例えば、県内企業と学生とのマッチングの機会を創出するためのインターンシップ事業の推進などを行っています。委託事業者と密に連携をとり、企画内容の打ち合わせを行ったり、事前研修会や交流会が円滑に進むよう、適宜助言を行ったりしています。また、インターンシップ実施日には企業に訪問し、次年度以降の事業内容に生かせる内容がないか、企業や学生から話を聞いたりもしています。

職場

前職での経験が活きていると感じることはありますか?

(丹羽)2つあります。1つ目は、保険制度の知識に関することです。民間の医療保険は、公的医療保険制度を補完する形で商品が設計されていますので、その制度の基本的な知識を勉強していました。保険制度は非常に複雑なので、基本知識があったことで、担当業務への理解が早まったと思います。2つ目は、資料作成やデータ処理のスキルです。前職での最後の1年間は、日中に複数のミーティングに参加して資料を説明し、その結果を踏まえて翌日までに資料を作成するという日々を過ごしていました。県庁においても、特に現在の担当業務は、短い期限で説明資料やデータを作成して、関係者に提供する機会が多いと感じています。スキルによって、作業にかかる時間が短縮できることは、情報をできるだけ多く集めたり、内容をじっくり考えたりする時間の確保につながるので、前職の経験が非常に役に立っていると思います。

 

(村山)前職での交渉経験等は、県庁外の関係機関と話し合いの機会を持ちながら対象者にとって良い効果が得られるよう、就労支援の事業を進めていく上で、役に立っていると感じています。

職場の雰囲気はどうですか?

(丹羽)新型コロナウイルス感染症の保健所応援業務を通じて、様々な部局の方と一緒に働く機会がありましたが、部局によって雰囲気が異なりますし、県庁は色々なタイプの方がいらっしゃる印象です。総じて言えば、気さくで優しい職員の方が多いと思います。独特と感じるのは、県庁は民間経験者が多いので、県庁歴だけでは年齢がわからず、同期入庁でも仲良くなってから結構年上(年下)だったことを知る、みたいなことがあります。

また、休暇を取得しやすい雰囲気があると感じています。私は入庁した年に子どもが産まれたのですが、男性職員育児休暇を取れるように、係長が業務の調整をしてくださいました。さらに、今年度からは毎日の保育園の送り迎えをしているので、朝と夕方に45分ずつの育児時間休暇を取得しています。もちろん、所属や係の業務状況にもよるかと思いますが、今の職場は業務分掌が明確なので、担当業務をしっかりと管理することができれば、休暇を取得しても支障はないと感じています。

 

(村山)経験年数にかかわらず様々な仕事を担当させてもらえるので、成長できる環境だと思います。年次の近い職員同士では、仕事の悩みなど相談し合える関係も築きやすいのではないかと思います。また、休暇も取りやすい環境なので、自分の仕事を計画的に進めておくことでプライベートを充実させることもできています。

 

職場風景

これからの目標を教えてください。

(丹羽)小さいことでもよいので、毎年最低でも1つは、「これは自分がやった」と胸を張って言える仕事の成果を出したいです。公務員の仕事というと、前例踏襲のイメージが強いですが、定型的な業務であっても、改善の余地はあると思っています。目立たない軽微な改善であっても、数秒・数円の削減の積み重ねを大切にしたいです。

 また、抽象的な目標ですが、子どもたちに将来、住みたいと思ってもらえる滋賀県にしていきたいです。私は大学入学から上京して11年間滋賀県を離れていましたが、ご縁があって県庁で働くことになり、安心して戻ってこられる故郷があることの重要性を実感しました。子どもたちもいつかは滋賀県から離れるかもしれませんが、私と同じように、また将来は戻ってきたいと思える滋賀県にしていかなくてはいけないと思っています。

 

(村山)入庁2年目でわからないことだらけなので、基本的な事務手続を学び、確実に行えるようになることが当面の目標です。また、滋賀県主催のインターンシッププログラム(しがプロインターン)に多くの学生さんに参加してもらい、滋賀県で働きたいと思ってもらえる方を1人でも多く増やせたら良いなと思っています。

 

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