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八代 章(入庁26年目)

八代さん

これまでの経歴

平成9年度~11年度 財団法人びわ湖ホール 主事

平成10年に開館した滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールの開館準備と、開館後の施設管理等に従事しました。みんなが手探りでしたが、新しい施設の立ち上げという貴重な経験をすることができました。

平成12年度~14年度 企画県民部企画課 主事

庁内施策の調整、知事会などの広域行政の他、産学官の連携による大型の研究開発プロジェクトの取りまとめ等に従事しました。県庁全体がどのような仕事をしているのか知ることができました。

平成15年度~17年度 総務部 市町村振興課 主任主事 自治振興課 主任主事

衆議院議員総選挙をはじめとする選挙事務や、市町の財政制度の助言等に従事しました。法令について深く学ぶとともに、県だけでなく国や市町村の制度についても知識を蓄えることができました。

平成18年度 総務省自治財政局財政課(省庁派遣研修)

1年間の派遣研修で、地方財政計画や地方交付税など、地方財政制度の根幹を深く学ぶことができました。派遣先では国の職員や他都道府県からの派遣職員等、幅広い交友関係を築くことができました。

平成19年度~23年度 総務部自治振興課 主任主事・主査

県に戻り、地方交付税、地方債、第三セクター改革など、国での経験も活かしながら市町の財政制度の助言等に従事しました。様々な業務を通じ、経営上の指標(数字)を読む力を身に付けることができました。

平成24年度~27年度 農政水産部畜産課 主査・副主幹

近江牛の生産流通拠点である「滋賀食肉センター」の経営改善等に取り組みました。これまでの職場で習得した法令や財務分析等の基礎知識が大いに役立ちました。

平成28年度~29年度 商工観光労働部女性活躍推進課 副主幹・主幹

男性の家事・育児参画の啓発等に取り組みました。この時の経験は、自分自身のワーク・ライフ・バランスを見直すきっかけとなりました。また、初めて予算経理を担当しました。

平成29年度(10月~) 商工観光労働部観光交流局 主幹

国の新しい制度である「住宅宿泊事業(民泊)」の実施に伴い、県内での民泊のルールとなる条例制定やガイドライン策定に取り組みました。様々な関係者との対話を通じ、制度をつくる側の責任を痛感しました。

平成30年度 総合政策部企画調整課 主幹

現在の滋賀県基本構想「変わる滋賀 続く幸せ」の策定を行いました。様々な分野で活躍されている多くの方々のご意見をいただきながら、2030年に向けた県民みんなの将来ビジョンを描きました。

令和元年度 文化スポーツ部文化芸術振興課美の滋賀企画室 室長補佐

令和2年度 文化スポーツ部文化財保護課文化財活用推進室 室長補佐

近代美術館の老朽化対策や琵琶湖文化館の後継施設のあり方を検討し、令和9年度の開館を目指す「(仮称)新・琵琶湖文化館」の基本計画を策定しました。学芸員さんをはじめとする多くの専門家とともに、近江の文化財を保存・継承・活用・発信するためにはどのような施設にすべきか議論しました。

令和3年度~4年度 総合企画部企画調整課 参事

令和4年度(8月~) 総合企画部高専設置準備室 室長

※所属の名称は当時のものです。

現在の仕事内容

滋賀県初となる高等専門学校(県立)の設置に向け、施設内容や教育内容の検討などを進めています。また、県内に14ある大学・短期大学等の「知の力」を活かすため、地域と大学との連携を進めています。

県職員の魅力・やりがい

県の仕事の特徴は、とにかく仕事の幅が広いということです。私はこれまでいろんな部署を経験しましたが、それでも県の仕事のほんの一部でしかありません。仕事の幅が広いということは、様々な角度から県のことを見ることができるということで、全く飽きることがありません。

 また、仕事の幅が広いので、多種多様な職員が集まっていることも特徴です。職種も様々ですし、民間企業、国、市町など異なる組織での勤務経験がある方もいます。一つの専門分野を長く深く極めている人もいれば、いろんな分野を幅広く経験した人もいます。

様々な個性、スキル、経験を持つ職員がチームを組み、自らの生活の場でもある滋賀をより良くするためにみんなで新しいものを生み出す。これが県職員の魅力だと思います。

滋賀県庁に入庁した理由

昔から漠然と就職は地元の滋賀で・・・と思っていたのですが、直接公務員を目指すこととなったきっかけは、大学2年生の時に経験した阪神・淡路大震災です。当時兵庫県で一人暮らしをしていて被災した私は、震災によりこれまでの生き方を全て見直すこととなりました。

懸命に住民の支援に携わる市や県の職員の姿、大きく傷つきながらも力強く震災から復興するまちの姿をリアルタイムに感じる中、ひたすらに地域のことを考えて仕事に打ち込むことができる、公務員という仕事を意識するようになりました。

今まで直面した壁

とにかく仕事の幅が広いので、毎回、部署の異動直後は大変です。新しい仕事の内容を聞かされた直後は、壊すことも登ることもできない巨大な壁が目の前にそそり立っているような気持ちになります。

ですが、その巨大な壁の正体は、実は小さな壁がいくつも集まっているだけのことが多いです。しかも、その壁を攻略する手助けをしてくれる仲間は周りにたくさんいます。そうやって小さな壁をいくつも越えていくうちに、いつの間にか巨大な壁の向こう側にいるように思います。

八代さん

後輩に受け継いでいきたいこと

県職員として、どの部署でも共通する大事なことは、「この仕事が誰を幸せにするのか」をイメージしながら仕事をすることだと思います。県職員を目指される皆さんなら、きっと県民の方に役立つ仕事をしたいという気持ちをお持ちだと思います。仕事で迷った時の判断基準はごくシンプルに、しかしぶれずに持ち続けることが重要だと思います。

今後のビジョン

これまで様々な部署で知識や経験を身に付けてきましたが、新しい仕事であればあるほど、一人でできるものではありません。また、滋賀県庁は、役職や経験の多少にかかわらず、職員が対等に意見を出し合える職場だと思いますし、若い職員の能力やアイデアには目を見張るものがあります。

多種多様な職員が意見を出し合うことによって、いわば“掛け算”で新しいモノを生み出せると思います。その実現に自分の知識や経験が役に立てるよう支えていきたいと思います。

お問い合わせ
滋賀県人事委員会事務局 
電話番号:077-528-4454
FAX番号:077-528-4970
メールアドレス:[email protected]