滋賀県の製薬業は、古い歴史と伝統を持っており、国内有数の医薬品等の生産県です。
本県では、薬業技術振興センターにおいて、薬業の振興と、企業に対する製薬技術の向上支援を行っています。
統計法に基づく薬事工業生産動態統計調査規則によって行われた令和5年(1月~12月)の調査結果のうち、滋賀県分のデータを厚生労働省から入手して集計しました。
なお、化粧品のデータは、経済産業省生産動態統計年報 化学工業統計編より引用しました。
令和5年の薬事工業生産動態統計調査によると、本県の医薬品の生産金額は、5,691億4,289万円で昨年より189億9,798万円(3.2%)減少となり、全国順位は8位、全国シェアは5.7%でした。
医薬部外品の生産金額は、355億2,009万円で昨年より1億2,042万円(0.3%)増加しました。
医療機器の生産金額は、439億9,380万円で昨年より30億1,645万円(7.4%)増加となり、全国順位は18位、全国シェアは1.6%でした。
また、薬事関連製品(医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器)の総生産金額は7,334億円でした。
厚生労働省ホームページ(薬事工業生産動態統計調査月報・年報)
●統計調査の目的・範囲
この調査は、医薬品、医薬部外品、医療機器及び再生医療等製品の生産等の実態を明らかにすることを目的とし、その客体範囲は、医薬品医療機器法の規定により許可を受けた製造販売業者です。
なお、平成31年(2019 年)1月分以降の調査から、製造業者が客体範囲から除外されました。
●集計方法の変更点
平成30年(2018年)調査までは、製造販売業者が他社に製造委託している場合、委受託関係を確認して、原則製造業者が所在する都道府県に生産額を計上されていましたが、委受託関係が確認できない場合は、製造販売業者が所在する都道府県に計上されていました。
令和元年(2019年)調査からは、製造販売業者から委託先の製造業者情報も含めて報告し、生産金額は全て製造業者が所在する都道府県に計上されています。