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更新日:2022年7月23日

奥山上席専門研究員が当研究所合成のアミロイドPET製剤を用いた研究について第4回日本核医学会近畿支部会で研究発表を行いました。

  • 発表日
    2022年7月9日
  • 学会名
    第4回日本核医学会近畿支部会
  • 開催地
    大阪医科薬科大学(本部北キャンパス講堂)
  • 演題
    心不全患者におけるF-18-FPYBF-2 PETの心臓Dynamic評価の検討
  • 演者
    奥山智緒、草野邦典、伊藤未希、加川信也、犬塚康孝、竹内雄三、藤田義治、森本泰輔、服部洋輔、東達也
  • 要旨
    【目的】18F-FPYBF-2 PET(FPYBF-2)を用いた心アミロイドーシスの評価のための最適撮像タイミングを調べるために、心臓dynamic評価を行った。
    【方法】心室壁の肥厚を有し虚血性疾患が除外された心不全患者6例(61~90歳、男/女 4/2;非アミロイドーシス疾患3例、ATTRアミロイドーシス2例、AL型アミロイドーシス1例))を対象とした。99mTc-PYP(PYP)の1時間像、3時間像(視覚評価・H/CL比)と、FPYBF-2のDynamic像(2,5,10,30分)、および60分、80分のStatic像の心筋SUVmaxおよび、全身の異常集積部位を検討した。
    【結果】PYPでは、ATTR2例が視覚評価、H/CL評価共に陽性、非アミロイドーシス例の1例が3時間後のH/CL比でのみ陽性であった。心臓Dynamic評価においては、いずれも2分以内に心筋が強く描出されるが、非アミロイドーシス例では速やかにクリアランスされ、30分像ではピーク値の20%以下の集積を示し、60,80分後もさらに集積が低下した。アミロイドーシス症例では、心筋集積のクリアランスが遅く、30分後においてもSUVmax>3を呈し、その後のクリアランスも緩やかであった。中でもAL型の1例においては、心筋への集積が著明であり、30分まで持続的に集積が増加し続けた。
    60分後の全身像においては、アミロイドーシスの3症例において、舌や骨格筋の集積がみられ1例においては肺にも異常集積が確認された。
    【まとめ】FPYBF-2静注早期には潅流を反映すると考える心筋集積がみられるため、クリアランス後の撮像による筋層への分布に加え、全身の骨格筋、舌の集積などもアミロイドーシス症例で描出されやすい。PYP陰性のAL型アミロイドーシスの評価にも有用であり、FPYBF-2 PETは心不全患者におけるアミロイドーシスの診断に役立つ。