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ヤンマーパワーテクノロジー株式会社伊吹工場を訪問しました!

滋賀県労働委員会は、技能実習生等の多様な人材の活躍について学ぶため、11月5日にヤンマーパワーテクノロジー株式会社伊吹工場(米原市)を訪問しました。民間企業への訪問は、今回で4回目となります。

集合写真

ヤンマーパワーテクノロジー株式会社は、主にエンジン事業を行っている企業です。主要な製品の一つである産業用小形エンジンを県内の4か所の工場(びわ工場、木ノ本工場、大森工場、伊吹工場)で、船舶エンジンは尼崎工場で製造しています。また、海外にも製造拠点があり、現在の販売状況は海外比率が高い状況となっています。

今回訪問をしました伊吹工場では、グローバル展開を視野に入れて、ヒト中心でモノづくりをしている海外の工場に照準を合わせて製造を行っており、多様な人材(男女・技能実習生等・正社員・派遣社員等)が活躍する工場づくりを行っておられます。

今回の訪問では、会社概要、技能実習生等の状況について御説明いただいた後、工場見学をさせていただきました。

意見交換

工場見学では、自工程完結システムについて従業員の皆さんから丁寧に分かりやすく説明していただきました。自工程完結システムとは一人一人の作業を明確にし、工程それぞれで完結するシステムとなっており、すべての工程を終了しなければ、次の工程に進めないようになっています。また、工場での作業状況はすべてデータ管理されているとのことでした。

その後は、技能実習生を含む多様な人材の活用について労働委員会委員とヤンマーパワーテクノロジーの社員との意見交換を行いました。多様な人が働きやすい職場の環境整備や技能実習生の実習終了後の進路、生活支援などについて様々な意見が交わされました。

同社では、外国人実習生の受入れが始まってから6年目が経過しており、現場では各言語での手順書の作成、技能実習生同士でも先輩から後輩へ業務の助言を行う環境となっているとのお話でした。地元の企業に依頼をして、日常生活に必要なルールとマナーを伝えている等、地域に溶け込めるよう工夫も行っておられるようでした。

多様な人たちが、その能力を発揮してもらえるように、様々な工夫がされている工場現場を見せていただき、大変有意義な機会となりました。

労働委員会では今後もこうした取組を通じて、労働現場への理解を深め、労使双方が良好な関係を維持できるよう、活動を続けていきます。

お問い合わせ
労働委員会事務局
電話番号:077-528-4472
FAX番号:077-528-4972
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