滋賀県警察では、警察官以外にも警察事務職員・航空整備士・船舶技術者・科学捜査研究所の研究員・少年補導職員等、様々な職種の職員がそれぞれの能力を発揮して、活躍しています。ここでは、主に警察事務職員について皆さんにご紹介します。
警察事務職員は警察における事務を担い、警察組織が円滑に運営されるよう様々な分野で活躍しています。その業務は予算の編成・執行、施設の維持管理、給与・旅費の支給などの会計事務をはじめ、福利厚生、運転免許証の新規交付・更新事務、最新鋭のシステムを駆使し、様々な警察活動を迅速・的確に処理する情報管理事務など、その内容は多岐にわたっています。
警察事務職員は“組織の基盤”として警察官をサポートするとともに、行政面から県民の安全で安心な暮らしの実現を目指し、警察官と肩を並べて、業務に取り組んでいます。
ここからは、4人の先輩からのメーセージをお届けします。
警察署会計課の業務は、署員の給与・厚生関係事務、警察活動に必要な物品の購入・管理、旅費の支給、施設管理など多岐にわたります。私は、主に遺失物や拾得物の担当をしており、窓口対応のほか、交番に届けられた物や管轄内の鉄道・商業施設等から提出を受けた落とし物情報の登録を行い、物品の管理・返還手続きを行っています。地道な作業ですが、県民の困りごとに関わる責任のある仕事ですので、丁寧かつ的確な対応を心掛けています。無事に物品を返還できた際には、直接感謝の言葉をいただけることも多く、警察組織の 一員として役に立てていることを実 感でき、充実した毎日を過ごしています。
情報管理課は、情報管理に関する企画やコンピューターシステムの開発と運用により、警察業務の合理化・高度化を推進しています。私の業務は、情報セキュリティ対策の必要性・重要性について職員に周知することで、教養資料の作成や警察署等へ出向いて教養を行っています。急速に進む社会のデジタル化の中で、職員の情報リテラシーの向上を図ることは、県民の期待と信頼に応える大切な業務です。学生時代に情報システムを専攻していたので、現在の仕事はそのスキルや経験が生かせており、大変やりがいを感じています。県民の未来の笑顔を守るために、一歩踏み出しましょう。
交通企画課では、交通事故統計及び分析、交通安全教育・交通安全運動の企画など、県民を交通事故から守るための業務を行っています。私は、交通事故抑止のためのチラシや広報誌の制作、交通安全教室や交通事故抑止啓発業務等を担当しています。広報活動では発想力や企画力が求められるので苦労もありますが、制作した広報物は様々な警察活動で活用され、広報物に込めた思いや趣旨を理解してもらえると大変うれしく、より良い物を作ろうという気持ちになります。私は、警察組織とその活動基盤を支えながら警察官と共に仕事がしたいと思い、警察事務を志望しました。私たちと一緒に安全安心な滋賀を目指しましょう。
警察本部の鑑識課で、犯罪現場等から採取された足跡資料などの対照・検査、犯人が検挙された際には、採取された資料が犯人のものかどうかの鑑定を行っています。客観的証拠の重要性は年々増しており、鑑定技術の更なる向上と公正公平な鑑定業務が求められています。現場から採取された資料の中から犯人が残した痕跡を見極め、正確な鑑定を実施し、その結果を分かりやすく書面化することによって事件を解決に導くという捜査の一翼を担えるのは、他の職種では味わうことのできない魅力だと感じています。元々、警察官の仕事に強い関心を寄せていたので、組織の一員として警察官と共に滋賀県を守ることができる警察事務の仕事に誇りを持っています。