現在の位置 ホーム > 健康・福祉・子ども・教育 > 医療 > がん情報しが > がんの基礎知識 > がんの基礎知識について

ページID:22318

更新日:2026年9月1日

ここから本文です。

がんの基礎知識について

がんってどんな病気?

私たちの体の中では、何らかの原因で遺伝子が傷つくことで、毎日「がん細胞」が数千個もできると言われています。これは誰の体の中でも起こっていることです。通常は自分の免疫で毎日できるがん細胞を攻撃して死滅させていますが、免疫の攻撃をすり抜けたがん細胞はそのまま増え続け、やがてがんを作ります。

現在日本では、一生のうちに、2人に1人は何らかのがんにかかると言われています。つまり、あなたやあなたの周りの大切な人など、誰にでも起こりうる病気です。

がんにはどんな種類があるの?

がんは、体内のあらゆる部位から発生します。「がんの種類」は例えば以下のように分類されています。ここからさらに、組織型などで詳しく分類されます。

まずはあなたやご家族、大切な人のがんが「どこにあるか」「どんな性質のがんなのか」を知っておきましょう。

  • 造血器(骨髄や血液リンパ系組織)にできる「造血器腫瘍」
    例)白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫など
  • 上皮細胞(皮膚、内臓の粘膜)にできる「がん」「がん腫」
    例)肺がん、乳がん、胃がん、大腸がん、肝がん、子宮がんなど
  • 非上皮性細胞(骨、軟骨、筋肉など臓器をつなぐ組織)にできる「肉腫」
    例)骨肉腫、軟骨肉腫、横紋筋肉腫、血管肉腫など

「病期」って何?どうして知っておく必要があるの?

がんの種類が分かったら、次は治療方針を決めていきます。そのために、まずは病気の進み具合(進行度)を調べる必要があります。

がんの進み具合を表すのが「病期(ステージ)」です。多くのがんの病期は、1~4期に分けられます。1期が早期を指し、数字が上がっていくにつれて進行がんとなります。

ここで注意していただきたいのは、「4期=末期がん」を指すわけではありません。病期はあくまで、がんの進行度を分類し、その時期に最も適した治療を選んでいくための情報です。

つまり、病期を知ることで、これからがんがどのように進むのかや、治療の目安をおおまかに予測することができます。

今後の治療方針を決める上で重要な情報となりますので、病期を知っておきましょう

治療(標準治療、先進医療と臨床試験、補完代替療法)について

がんの治療方針を決めていくときには、病期や全身状態、年齢や希望、人生観など、様々なことを考慮し相談しながら、最も治療効果が高く、身体や生活への負担が少ない治療を検討していきます。

標準治療

現時点で得られている科学的な根拠に基づいた最もよい治療のことを「標準治療」といい、多くの場合、推奨される治療です。標準治療は、手術、薬物療法、放射線治療をそれぞれ単独、あるいはいくつかを組み合わせて行います。このうち薬物療法の中には、従来の抗がん薬による化学療法のほか、分子標的治療、内分泌(ホルモン)療法、免疫チェックポイント阻害薬による免疫療法なども含まれます。ガイドラインに準じて行い、どこの医療機関でも受けられます。

先進医療と臨床試験

がんと分かったら「最先端の治療を受けたい」と考える方もおられるかもしれません。最先端の治療には、「先進医療」と「臨床試験」が含まれます。ただ、誤解されることが多いのですが、先進医療が最も優れている治療とは限りません。「先進医療」は、開発中の試験的な治療であり、保険診療となる前の医療です。特殊な技術や設備を使用するため実施できる施設が限られ、技術料は自費となります。

実際の診療の中で、新しい治療の安全性や有効性などを調べ評価することを「臨床試験」と言います。その結果、これまでの標準治療より優れていることが確認されれば、その治療が新たな「標準治療」となり、保険診療となります。臨床試験には、対象となる条件があり、医療機関によって行っている臨床試験の内容や対象は様々です。

補完代替療法

手術、薬物療法、放射線治療以外の、科学的に有効性・安全性がまだ確認されていない様々な治療やケア全般を「補完代替療法」と言います。健康食品やサプリメントがよく注目されますが、鍼・灸、マッサージ療法や、科学的に有効性が確認されていない一部の免疫療法なども含まれ、その種類は多岐にわたります。自費診療となり、高額な治療もあります。体調を整える目的で利用される方もおられますが、標準的な治療への影響がないかを主治医に確認してからの利用が必要です。

【ワンポイント】

手術・薬物療法・放射線治療などのがん治療は、傷あと、脱毛、皮膚の変色、爪の変化など、身体に様々な外見の変化をもたらします。治療の副作用はやむを得ないことと言っても、外見が変わってしまうのは大きなストレスになります。

安心して治療に向き合い、がんの治療をしながら社会とかかわりをもった生活をおくるためにアピアランス(外見)ケアが役立つことがあります。

ウィッグ(かつら)や皮膚変色をカバーする化粧品などの見本をそろえている、がん相談支援センター等もあります。

市町によっては、アピアランスケアのための経費の一部を助成しているところもあります。

詳しくは、がん相談支援センター等がん相談窓口の相談員にご相談ください。

主治医や大切な人と十分に相談しましょう

標準治療が確立されていない場合などには、評価が定まっていない治療であっても、先進医療や臨床試験への参加を検討する方もいます。(その場合、新しい治療法の方が効果が高いこともあれば、新しい治療法が実際にはそれほど効果がない可能性もあります。)

臨床試験への参加や、先進医療、補完代替療法を受けるかについては、主治医の意見も聞きながら十分な情報を得た上で検討してください。

【ワンポイント】

治療法を選択していく上で、とても大切なことですので、ご自身のがんの種類や特徴、病気の状態や進行度について、まずは十分に主治医から話をお聞きください。

また、様々な治療方法やそれぞれの長所、短所についても、ご自身が理解、納得できるまで、何度でも説明を受けてください。「がんの治療・療養時のチェックリスト」を活用してみられても良いでしょう。

このページを見た人はこんなページも見ています。

このページの内容にどのくらい満足しましたか?

このページの内容にどのくらい満足しましたか?